ビタミンEとは

ビタミンEとは

ビタミンE(vitamin E)は、脂分に溶けやすい脂溶性ビタミンの1種で、自然界に広く存在し、植物、藻類、藍藻などの光合成生物により合成されます。ビタミンEは、大きく分けるとトコトリエノール類とトコフェロール類の2つに分類されます。トコトリエールとトコフェロールはそれぞれα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)が存在するので、ビタミンEは8種類存在することになります。体内のビタミンEの作用としては抗酸化作用が広く知られています。また、トコトリエノールは、トコフェロールの約40~60倍もの力を持つことから「スーパービタミンE」と呼ばれています。

 

ビタミンEはこんな方におすすめです!

 〇冷え性、血行を良くしたい方

 ○コレステロール値をコントロールしたい方

 ○動脈硬化の予防

 〇日光を多く浴びる方

 〇喫煙者

 〇不飽和脂肪酸を多く摂る方

 〇ストレスの多い方

 

特徴・効果

ビタミンEには、強力な抗酸化作用があり、体内に発生した過剰な活性酸素の害を消去しようと働くビタミンのひとつです。偏った食事、不健康な生活習慣、心理的要因によって生じるフリーラジカル(活性酸素)から細胞を守る働きをします。フリーラジカルはDNAやタンパク質を攻撃することで、老化やガンの原因となる物質です。ビタミンEは、フリーラジカルを消すことで、自らがビタミンEラジカルとなり、フリーラジカルによる脂質の連鎖的酸化を阻止します。発生したビタミンEラジカルは、ビタミンCなどの抗酸化物質によりビタミンEに再生されます[3]。なので、ビタミンEを摂取するときには、一緒にビタミンCを摂ることが効果的です。また、ビタミンEは、身体の末端にある末梢血管を広げ、血行をよくする働きがあることから、冷え性、筋肉疲労や頭痛、肌のバリア機能を強化することから美肌にも効果があるといわれています。 血流改善により、全身に血液がめぐることで細胞の新陳代謝も活発になり、乾燥を改善したり、肌にハリが出たり色つやがよくなったりします。

 

摂取量の目安

目安量 成人男子(18–29歳) 7 mg/day

成人女子(18–29歳) 6.5 mg/day

 

上限量

成人男子(18–29歳) 800 mg/day

成人女子(18–29歳) 650 mg/day

 

ビタミンEの上手な摂り方

ビタミンEは脂溶性のビタミンなので、油と一緒に摂ると効率良く摂取できます。ただし、ビタミンEを多く含む食品は高カロリーのものが多いので、摂取量には気を付けましょう。脂肪酸は酸化しやすい多価不飽和脂肪酸であるリノール酸と、酸化しにくい一価不飽和脂肪酸のオレイン酸などに分けられます。また、ビタミンEが多く含まれる植物油は、多価不飽和脂肪酸の割合が高いものがあり、ビタミンEをより多く消費してしまう場合があります。酸化しにくい単価不飽和脂肪酸の割合を多くした食用油も出回っているようなので、購入する際は高オレイン酸などの記載のあるものをおススメいたします。

 

ビタミンEを多く含む食べ物と含有量

主要な植物油(100g)中の各種トコフェロールの含有量(mg)

食品名α-トコフェロールβ-トコフェロールγ-トコフェロールδ-トコフェロール
アマニ油0.5039.20.6
えごま油2.40.658.64.6
オリーブ油7.40.21.20.1
ごま油0.4Tr43.70.7
サフラワー油27.10.62.30.3
とうもろこし油17.10.370.33.4
なたね油15.20.331.81
パーム油8.60.41.30.2
ひまわり油38.70.820.4
大豆油10.4280.920.8
米ぬか油25.51.53.40.4
綿実油28.30.327.10.4

 

欠乏症

ビタミンEを多く含む食品が植物油であることから、極端な低脂肪食を続けているとビタミンEが不足してしまうことがあります。ビタミンE欠乏の症状としては、腕や足の感覚が鈍ったり、身体の制御能力や、視力、聴覚、免疫機能の低下などがあります。

 

過剰症

ビタミンEを過剰摂取した場合、骨が減ってもろくなる骨粗しょう症になる恐れが高まるとの動物実験の結果が報告されています。ビタミンEは、脂溶性のため体内に蓄積しやすいことから、ビタミンEのサプリメントを利用する際は、記載されている摂取量の目安に従って利用することをお勧めいたします。通常の食生活を心がけていれば、取りすぎを心配することはありません。

 

まとめ

このように、ビタミンEは、優れた抗酸化作用や、血行促進作用などを持った成分です。日常のストレスや脂分が多めの食生活が気になる方は、手軽に摂ることができるサプリメントなどを活用してみてはいかがでしょうか。

ビタミンE

ビタミンDとは

ビタミンDとは

ビタミンD (vitamin D) は、脂溶性ビタミンに分類されます。人のカラダには必須の栄養素ですが、日光を浴びることによって体内でも合成されます。ビタミンDは、ビタミンD2とビタミンD3に分類され、ビタミンD2は主にキノコ類に含まれ [1]ビタミンD3は動物性の肉類に多く含まれています。われわれ人間には、ビタミンD3が重要な働きをしているといわれています。

 

◎ビタミンDの効果

ビタミンDは、体内のカルシウムのバランスを整える効果があり、骨の健康を保つために働いています。また最近では、免疫力アップの効果やガン、糖尿病、自閉症に有効であるという報告もあります。また、妊娠しやすい体質作りにも適しているので、妊活をされている方にも注目の成分といえます。冬季に毎日ビタミンD3を摂取したグループは、摂取しなかったグループに比較して、42%も季節性インフルエンザに罹患する率が低かったという報告があります[2][3]また、ビタミンDは免疫反応への関与も示唆され、その作用および機能の多様性から、ビタミンAとともにホルモンに分類されることもあります。

 

◎ビタミンDの摂取法

人がビタミンDを得るには2つの方法があります。食べ物から摂る方法と、日光に含まれる紫外線を浴びて、体内でビタミンDを作り出す方法です。
人にとってビタミンDのいちばん大きな供給源は、皮ふにあるコレステロールです。コレステロールは日光に当たることによって、活性型のビタミンD3に変化します。

 

◎日光にあたると、どのくらいのビタミンDができるの?

私たちが、午前10時から午後3時の間に、日光浴で、少なくとも週に2回、5分から30分の間、日焼け止めクリームなしで、顔・手足・背中への日光を浴びた場合、体内で十分な量のビタミンDが合成されるといわれています[4][5]このように、ビタミンDはコレステロールを材料として、体内で合成されますが、消化管からのビタミンDの吸収量が低下すると容易にビタミンDの欠乏症になってしまいます。

 

ビタミンDの摂取量

ビタミンDの食事摂取基準(日本、2015年版)[21]
区分 目安量 (AI) 耐容上限量 (UL)
成人(男女) 5.5µg/日( 220 IU/日 ) 100µg/日( 4,000 IU/日 )

ビタミンDの多い食品[6]

 食品名    100gあたり含有量

 しらす干し          46-61µg
 焼き紅鮭             38.4µg
 いわし(缶詰)       17-20µg
 焼きさんま          15.9µg
 さば(水煮缶)       11µg

 

欠乏症

ヨーロッパではビタミンD含有のサプリメントを日常的に摂取することが一般的で、医者や政府からも推奨されています。太陽光から隔離されるような環境では、ビタミンDが不足することが示唆されています。例えば、潜水艦の乗組員の調査では、一日400IUの経口摂取でも血中ビタミンD濃度が適切に維持できないとの報告があります[7]
サプリメントからの摂取だけでなく、日光浴の大切さが、改めて確認されています。日光浴不足や、ビタミンD吸収障害、肝障害、腎障害によって体内で活性型ビタミンDへの変換が行なわれない場合や、乳製品のない菜食を継続する場合[8]には、ビタミンDが欠乏し、カルシウム、リンの吸収が進まないことによる骨のカルシウム沈着障害が発生し、くる病、骨軟化症、骨粗鬆症などが引き起こされる恐れがあります。

また、ビタミンD不足の症状として、他にも以下のことが挙げられます[9][10][11][12][13]

  ・糖尿病
  ・動脈硬化
  ・免疫力低下
  ・自閉症
  ・うつ
  ・花粉症

ビタミンDの長期にわたる安全摂取量は、健康な成人においては250µg (10,000IU)/日までとされています。販売されているサプリメントには、摂取量の目安も表示されているので、通常の使用においては、過剰摂取の心配はないといえます

ふだんあまり考えることのないビタミンDの働きですが、こんなに多くの大切な役割をしてくれています。健康のためには、不足しがちなビタミンDと一緒に、カルシウム、マグネシウム、タンパク質をしっかり摂って、日光を浴びながら適度な運動をすることが効果的です。

ビタミンD

【参考文献】

(1)動物用医薬品・飼料添加物・対象外物質※評価書 カルシフェロール及び25-ヒドロキシコレカルシフェロール”. 2018年5月17日閲覧。 第39回農業資材審議会飼料分科会配布資料

(2)http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/ajcn.2009.29094v1

(3)Urashima M, Segawa T, Okazaki M, Kurihara M, Wada Y, Ida H (May 2010). “Randomized trial of vitamin D supplementation to prevent seasonal influenza A in schoolchildren”. Am. J. Clin. Nutr. 91 (5): 1255–60. doi:10.3945/ajcn.2009.29094. PMID 20219962.

(4)Holick MF (July 2007). “Vitamin D deficiency”. The New England Journal of Medicine 357 (3): 266–81. doi:10.1056/NEJMra070553. PMID 17634462.

(5)Holick, Michael F. (February 2002). “Vitamin D: the underappreciated D-lightful hormone that is important for skeletal and cellular health”. Current Opinion in Endocrinology & Diabetes 9 (1): 87–98. doi:10.1097/00060793-200202000-00011.

(6)食品成分データベース

(7)Duplessis, Christopher A.; Harris, Eric B.; Watenpaugh, Donald E.; Horn, Wayne G. (June 2005). “Vitamin D Supplementation in Underway Submariners”. Aviation, Space, and Environmental Medicine 76 (6): pp.569-575(7).

(8)Office of Dietary Supplements – Vitamin D”. アメリカ国立衛生研究所 2018年5月17日閲覧。

(9)Natural Standard Research Collaboration (2008年3月1日). “Vitamin D”. Evidence-based monograph. en:Mayo Clinic. 2008年11月29日閲覧。

(10)Gloth, F.M. 3rd; , Alam W, Hollis B. (1999). “Vitamin D vs broad spectrum phototherapy in the treatment of seasonal affective disorder.”. en:J Nutr Health Aging 3 (1): 5-7. pmid 10888476 2008年11月15日閲覧。.

(11)Melamed ML, Muntner P, Michos ED, et al (2008). “Serum 25-Hydroxyvitamin D Levels and the Prevalence of Peripheral Arterial Disease. Results from NHANES 2001 to 2004”. en:Arterioscler. Thromb. Vasc. Biol. 28: 1179. doi:10.1161/ATVBAHA.108.165886. PMID 18417640.

(12)Holick MF (2004). “Sunlight and vitamin D for bone health and prevention of autoimmune diseases, cancers, and cardiovascular disease”. American Journal of Clinical Nutrition Full Text 80 (6): 1678S–88S. PMID 15585788.

(13)Travera-Mendoza, Luz E. and White, John H. “Cell Defenses and the Sunshine Vitamin.” Scientific American, November 2007, p. 42.

ビタミンB群とは

 

ビタミンB群とは

ビタミンB群とは、全13種のビタミンのうち水溶性の8種の総称です。

 

  ①ビタミンB1
  ②ビタミンB2
  ③ビタミンB6
  ④ビタミンB12
  ⑤ナイアシン(ビタミンB3)、
  ⑥パントテン酸、(ビタミンB5 )
  ⑦ビオチン(ビタミンB7 )
  ⑧葉酸、(ビタミンB9)

 

ビタミンB群は、水に溶けること(水溶性)と、炭水化物をエネルギーに変える手助けをするという2つの共通した特質があります。ビタミンB群は、単独では効果を発揮しにくく、お互い助け合いながら働きます。なので、ビタミンB群は、すべての種類を同時に摂ることが望ましいのです。

 

ビタミンB群は、主にエネルギーをつくる外にも、身体の中でさまざまな働きがあります。

ビタミンB群体内の働き
ビタミンB1アルコールの代謝
神経の働きを保つ
糖質をエネルギーに変換
脳の働きを助ける
ビタミンB2過酸化脂質の分解
脂質をエネルギーに変換
成長促進
脳と肝臓の働き
皮膚や粘膜の代謝
ナイアシン
(ビタミンB3)
脂質や糖質の分解に関係
神経症状の防止
皮膚・粘膜の炎症を防止
パントテン酸ビタミンB5たんぱく質・脂質・糖質の代謝
神経、副腎皮質の機能を正常化
皮膚や毛根の発達
ビタミンB6抗アレルギー作用
脂質の抗酸化
神経伝達物質の生成
体タンパクの合成や造血
脳の働き
ビオチン
ビタミンB7
筋肉痛の緩和
白髪・薄毛予防
皮膚の健康維持
ビタミンB12

葉酸
ヘモグロビン、赤血球の
神経の働きを維持
たんぱく質の代謝
核酸の合成
合成造血作用
脳の発育

 

ビタミンB群は、普通の日本人の食生活では不足することはないと思われがちですが、食生活の偏り、加工食品の多用、生鮮食品の栄養含有量の低下などにより、多くの人に潜在性なビタミンB群の欠乏が発生していると考えられます。
腸内の細菌は、ビタミンB群を作りだしています。しかし、抗生物質が含まれた薬剤などを長期間服用すると、腸内の細菌バランスが乱れ、ビタミンB類の生産量が少なくなってしまいます。
私たちの腸管内には腸内細菌が棲み、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、パントテン酸といったビタミンB群や、ビタミンKの合成を行っています[1]。抗生物質の投与によって腸内細菌の働きが鈍ってしまい、体内でのビタミンが合成されずビタミンが不足することがあります[2]。

 

また、ストレス、過度のアルコール摂取、妊娠、授乳、加齢、過食なども、ビタミンB群の消費量が増える原因となります。

ビタミンB群は、脳の活動や神経伝達の働きにも貢献しています。嬉しい、楽しい、やる気を感じられる、といった健やかな心を保つのにビタミンB群は効果を発揮しています。

 

ビタミンB群の欠乏症は?

ビタミンB群が不足してしまうと、以下のような症状がでる可能性があります。

  • ビタミンB12の不足は貧血に至る可能性があります。貧血の症状には、疲労、倦怠感、息切れ、頭痛、めまい、皮膚蒼白、食欲不振、および体重減少などがあります。
  • 上記以外のビタミンB12の欠乏症には舌痛、口内炎、感覚異常、鬱等があります。
  • 葉酸不足による貧血には、しびれ、筋力低下、鬱などがあります。
  • ビタミンB1、B2不足になっても、特に症状は現れません。
  • ビタミンB9不足には下痢などの症状があります。
  • ビタミンB6の不足は、皮膚病を引き起こす可能性があります。また、鬱や感染症を引き起こすリスクを増大します。

以下の項目に該当したら、もしかするとビタミンB群不足かもしれません。

 ◎イライラしやすい
 ◎カゼを引きやすい
 ◎肩や首に疲れを感じる
 ◎口内炎ができやすい
 ◎集中力が途切れてしまう
 ◎寝てもなかなか疲れがとれない
 ◎日中に眠くなる
 ◎疲れを感じやすい

 

このように、ビタミンB群は、健康には必須の栄養素です。日常の食生活ですべてのビタミンB群をバランスよく摂取するには、食事メニューにも絶えず気を配る必要があります。
近頃
、食生活が乱れているなぁ、と感じるときには、サプリメントを利用して、速やめのビタミンB群の補給をオススメします。
その際は、ビタミンB群をバランスよく配合した、マルチビタミンサプリメントなどを活用するのも一つの方法です。

 

過剰摂取の危険性はあるの?

ビタミンB群は水に溶ける水溶性なので、身体に不要な分は汗や尿となり排出されます。なので、通常の食事から過剰摂取となる心配はほぼないといわれています。しかし、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸などをサプリメントなどで摂取する場合は、1日の摂取量を守って摂取することが大切です。

 

ビタミンB群を多く含む食べ物

 

①ビタミンB1が多く含まれる食材

豚肉や玄米、豆類等に豊富に含まれています。

順位食品名成分量100gあたりmg
1パン酵母、乾燥8.81
2米ぬか3.12
3パン酵母2.21
4ぶた肉(ヒレ、赤肉)焼き2.09
5小麦はいが1.82
6ひまわり種実類1.72
7種実類、けし1.61
8小麦、即席めん類、即席中華めん、味付油揚げ1.46
9ぶた肉(ヒレ、赤肉)生1.32
10ごま種実類1.25

 

②ビタミンB2が多く含まれる食材

レバー、卵、牛乳・乳製品などに多く含まれています。熱には比較的強く、加熱調理でも失われにくい栄養素です。

順位食品名成分量100gあたりmg
1さけめふん6.38
2ぶたスモークレバー5.17
3パン酵母、乾燥3.72
4ぶた肝臓/生3.6
5うし肝臓/生3
6あまのり、ほしのり2.68
7即席みそ(粉末タイプ)2.58
8チーズホエーパウダー2.35
9焼きのり2.33
10味付けのり2.31

 

③ビタミンB6が多く含まれる食材

ビタミンB6は、種実類、穀類、肉類にも多く含まれています。特にニンニクや玄米、鶏肉やレバーなどです。まぐろやアジ、かつお、イワシ等の魚にも多く含まれています。

順位食品名成分量100gあたりmg
1とうがらし乾燥3.81
2米ぬか3.27
3ガーリックパウダー2.32
3ガーリックパウダー(食塩添加)2.32
5にんにく茎(油いため)1.8
6バジル(粉)1.75
7にんにく(茎)生1.53
8パセリ(乾燥)1.47
9パン酵母(乾燥)1.28
10小麦はいが1.24

 

④ビタミンB12が多く含まれる食材

魚類、貝類に多く含まれます。その他、牛、鶏のレバーにも多く含まれます。

順位食品名成分量100gあたりμg
1しろさけ(めふん)327.6
2しじみ(水煮)81.6
3ほしのり77.6
4しじみ(生)68.4
5かたくちいわし(田作り)64.5
6あさり水煮(缶詰)63.8
7天然あゆ内臓(生)60.3
8あげまき(生)59.4
9あかがい(生)59.2
10味付けのり58.1

 

⑤ナイアシンが多く含まれる食材

ナイアシンは、魚介類や肉類、藻類、種実類に多く含まれます。

順位食品名成分量100gあたりmg
1まいたけ(乾燥)64.1
2たらこ(焼き)56.9
3たらこ(生)49.5
4インスタントコーヒー47
5かつお節45
6削り節37.4
7かつおなまり節35
8米ぬか34.6
9パン酵母、圧搾23.1
10パン酵母、乾燥22

 

⑥パントテン酸が多く含まれる食材

特にレバーや卵黄、豆類などに多く含まれます。

順位食品名成分量100gあたりmg
1にわとり肝臓(生)10.1
2乾しいたけ7.93
3スモークレバー7.28
4ぶた肝臓(生)7.19
5うし肝臓(生)6.4
6チーズホエーパウダー5.95
7干しやつめうなぎ5.76
8パン酵母(乾燥)5.73
9ぼらからすみ5.17
10すずめ/肉(骨・皮つき、生)4.56

 

⑦ビオチンが多く含まれる食材

ビオチンは、レバーや豆類、穀類、卵黄、ローヤルゼリーなどにも多く含まれます。

順位食品名成分量100gあたりμg
1パン酵母(乾燥)310
2まいたけ(乾燥)243
3にわとり肝臓(生)232
4からし(粉)158
5ぶたじん臓(生)100
6パン酵母(圧搾)99
7バターピーナッツ96
8らっかせい大粒種92
8らっかせい小粒種92
10うしじん臓(生)90

 

⑧葉酸が多く含まれる食材

葉酸は、緑黄色野菜、豆類、レバーなどに多く含まれています。葉酸は、ビタミンB12と共に働くため、一緒に摂ると効果的です。

順位食品名成分量100gあたりμg
1パン酵母(乾燥)3800
2パン酵母(圧搾)1900
2焼きのり1900
4味付けのり1600
5いわのり素干し1500
6パセリ(乾)1400
7にわとり肝臓(生)1300
7緑茶せん茶1300
9かわのり素干し1200
9抹茶1200
9ほしのり1200

ビタミンB群

【参考文献】

(1)独立行政法人国立健康・栄養研究所監 『基礎栄養学 改訂第2版』 南江堂、2005年10月。ISBN 978-4-524-24206-1。184頁

(2)『消化・吸収-基礎と臨床 改訂新版』 第一出版、2002年3月。ISBN 978-4804109916。343頁。

 

ヒアルロン酸とは

 

ヒアルロン酸

 

ヒアルロン酸(hyaluronic acid)は、ねばねばとしたムコ多糖という物質の一種です。

保水性がとても高く、1グラムのヒアルロン酸には、約6リットルもの水を保持することができます[1]

人間の体の中に内に広く分布し、特に皮膚、軟骨、眼球に多く存在しています[2]

その中でもヒアルロン酸の半分は皮膚に存在しています[10]

 

ヒアルロン酸は、食品の添加物として厚生労働省に認められている成分で[3]安全性が確認されています[4][5]

また米国、カナダ、イタリア、ベルギーといった国でも認められ、

それらの国でも使用に関して有害な報告は出ていません[6]

ヒアルロン酸は、国内で医薬品、化粧品、食品として広く流通しており、

最近では肌への水分補給を促進する栄養補助食品として販売されています。

 

体内のヒアルロン酸は、年齢とともに減少する性質があります。

ヒアルロン酸量は、20歳をピークに減少し、40歳代からはその減少スピードがさらに速まります。

皮膚中のヒアルロン酸は、紫外線によって損傷するとされ、75歳の人の皮膚のヒアルロン酸は、

19歳のおよそ25%の量にまで減少することが研究によって示されました[7]

 

【ヒアルロン酸の健康効果】

◎美肌効果

◎関節の動きをなめらかにする効果 

◎目の潤いを保つ効果

◎美肌効果

 

ヒアルロン酸が持つ保水力は、肌の潤いとハリには欠かせません。

肌は、コラーゲン、エラスチン、そしてヒアルロン酸によって潤いとハリが保たれています。

エラスチンは、コラーゲンの繊維を支える役割を持つたんぱく質の一種です。

ヒアルロン酸は、皮膚の中でコラーゲンとエラスチンを埋めるように存在し、

水分を蓄えることによって、皮膚の潤いを維持しています。

 

日本における研究では、ヒアルロン酸を経口摂取することで、

皮膚中の水分量が増加したとの報告があります[8]

また、ヒアルロン酸は、保湿成分として、

皮膚表面に塗ることによっての保湿作用が確認されています[9]

分子量が5万から200万までのヒアルロン酸を塗布することで、

どの分子量でも肌の水分量や弾力性が、改善されています[10]

肌の保水性が低下すると細かなシワができてしまいます。

ヒアルロン酸には、こうした乾燥性の小ジワを防ぐ効果があると考えられ、

その保湿力から多くの化粧品に利用されています[11]

 

 

◎関節の動きをなめらかにする効果 

ヒアルロン酸は、関節のクッションである軟骨に含まれ、

身体の動きをなめらかにする働きがあります。関節の中で、

ヒアルロン酸は他のタンパク質と結合し、複合体を作ることで、

軟骨の維持に重要な役割を果たしています。

関節の軟骨がすり減ると、痛みや炎症が引き起こされてしまうのです。

基礎研究では、ヒアルロン酸を軟骨細胞に与えることで、

軟骨の形成が増加したという研究が報告されています[2]

 

◎目の潤いを保つ効果

ドライアイには、目の潤いを保つヒアルロン酸が効果的です。

目は外気にさらされているため、水分を必要とします。

目の硝子体の99%は水分でできています。

ヒアルロン酸はその水分をつなぎ止めることで、硝子体を正常に保つ役割を果たしています。

 

【まとめ】

このように、ヒアルロン酸は、皮膚に潤いを与え、乾燥肌に苦しむ人々の生活の質を向上させることが期待されています。

ヒアルロン酸は、年齢とともに減少する性質があることから、

サプリメントなどの安定した形で摂取することが望ましいと考えられています。

最近では、吸収されやすいように、分子を小さく加工したヒアルロン酸が配合されたサプリメントも販売されています。

それらを上手に活用して、ヒアルロン酸を補給することが、肌の健康に大切です。

節々スムーズ・丈夫な骨格づくり

 

(1)Jegasothy SM, Zabolotniaia V, Bielfeldt S (March 2014). “Efficacy of a New Topical Nano-hyaluronic Acid in Humans”. J Clin Aesthet Dermatol 7 (3): 27–9. PMC: 3970829. PMID 24688623.

(2)寺下隆夫、白坂憲章、楠田瑞穂、若山祥夫「鶏冠由来低分子ヒアルロン酸の化学組成とヒト肌への臨床試験による保湿効果」『近畿大学農学部紀要』第44号、2011年、 1-8頁。

(3)林裕造 (1996年)「既存添加物の安全性評価に関する調査研究」、平成8年厚生科学研究報告書, p82

(4)United States National Library of Medicine Hyaluronate Sodium

(5)大西瑞男ら (1992)「ヒアルロン酸ナトリウム(SH)の変異原性試験」『薬理と治療』20(3), p767

(6)M, Tashiro T, Yoshida H etal. (January 2016). “Oral hyaluronan relieves knee pain: a review”. Nutr J 15: 11. doi:10.1186/s12937-016-0128-2. PMC: 4729158. PMID 26818459.

(7)M, Sakai S, Yoshida H, Okado N, Kaneda H, Masuda Y, Urushibata O (2017). “Oral hyaluronan relieves wrinkles: a double-blinded, placebo-controlled study over a 12-week period”. Clin Cosmet Investig Dermatol 10: 267–273. doi:10.2147/CCID.S141845. PMC: 5522662. PMID 28761365.

(8)Kawada C, Yoshida T, Yoshida H, Matsuoka R, Sakamoto W, Odanaka W, Sato T, Yamasaki T, Kanemitsu T, Masuda Y, Urushibata O (July 2014). “Ingested hyaluronan moisturizes dry skin”. Nutr J 13: 70. doi:10.1186/1475-2891-13-70. PMID 25014997.

(9)松永由紀子「自己溶解型マイクロニードル技術の化粧品領域への応用」『Drug delivery system』第30巻第4号、2015年、 371-376頁、 doi:10.2745/dds.30.371。

(10)Pavicic T, Gauglitz GG, Lersch P, Schwach-Abdellaoui K, Malle B, Korting HC, Farwick M (September 2011). “Efficacy of cream-based novel formulations of hyaluronic acid of different molecular weights in anti-wrinkle treatment”. J Drugs Dermatol 10 (9): 990–1000. PMID 22052267.

(11)笹井愛子、鈴木貴弘、杉井祐太、辻本広行「ヒアルロン酸を内包したPLGAナノ粒子による抗シワ効果検証」『粉砕』第62巻、2018年、 79-85頁、 doi:10.24611/micromeritics.2019015。

 

サプリ成分としてのパイナップル

パイナップル

 


パイナップル (pineapple) という名前は、本来は松 (pine) の果実 (apple)、

すなわち松ぼっくりを指したことばです。英語の“apple”は、かつてはリンゴに限らず

「果実全般」を指すことばとしても用いられていました。これが18世紀ごろに、

似た外見をもつ現在のパイナップルの果実に転用され、今日に至ります。

 

パイナップルの栄養成分・効果について

パイナップルは、三大栄養素の中では糖分、ビタミンC、ビタミンB群が豊富に含まれています。

また酸味の元であるクエン酸や、リンゴ酸などの有機酸や、代表成分とも言えるたんぱく質分解酵素が含まれています。

 

パイナップルの実には、「ブロメライン」と呼ばれる、たんぱく質分解酵素が含まれています。

ブロメラインの働きにより、パイナップルを肉類と一緒に摂ると、胃の中で肉を消化しやすくなります。

また、パイナップルを生肉と一緒に置いておくと、肉が柔らかくなるなどの効果もあります。

但し、ブロメラインは熱に弱く、60℃以上になると活性を失ってしまうため、

高温で加熱調理すると、肉を柔らかくする効果は得られなくなってしまいます。

青く未成熟のパイナップルほど、ブロメラインの働きは強くなります。

パイナップルには、酸っぱさのもとであるクエン酸やリンゴ酸や、たんぱく質分解酵素も含まれ、

食欲増進や消化促進に効果があると考えられています。

パイナップルに含まれている豊富な糖質は、その分解を助けてくれるビタミンB1も多く含まれていることから、

体力が低下したときなどに、即効性のあるエネルギー源として役立ちます。

また、パイナップルは100gあたり27mgのビタミンCを含んでいるので、

ストレスなどから起こる“疲労感”の軽減にも効果が期待できそうです。

パイナップルは100gあたり1.2gの食物繊維が含まれています。

他の果物類と比較しても非常に多く含まれているので、

腸の運動促進や、デトックス効果が期待できます。

 

新鮮なパイナップルや、良質なパイナップル抽出物を含んだサプリメントは、

日々の健康に大いに貢献してくれそうです。

節々スムーズ・丈夫な骨格づくり

 

アロエサプリのおすすめ人気ランキング5選 【粉末・錠剤・ドリンクタイプも!】

 

アロエサプリのおすすめ人気ランキング5選

【粉末・錠剤・ドリンクタイプも!】

 

「アロエベラ」や「キダチアロエ」などの名称で親しまれているアロエはその美肌効果の高さからスキンケアクリームとしてよく使われますが、実はミネラル・ビタミン類をはじめ約200種類もの有効成分が含まれており、サプリメントとして摂取するのには理想的な植物です。

販売されている商品もさまざまで、粉末状のものから、タブレットやドリンクまで色々なタイプがあり、何を基準に選んだらよいのか、迷ってしまうこともありますよね。

今回は人気のおすすめアロエサプリを厳選し、ご紹介いたします。

アロエの成分を活用してより健康な生活を過ごしたい方、

日常のお悩みを解決したい方は、ぜひ参考にしてくださいね!

 

 

【キダチアロエ粒】

美容の答えはアロエにありました。キダチアロエ粒タイプ!

キダチアロエが、あなたのスッキリを応援します。アロエ成分の「アロエニン」「アロエウルシン」配合。アロエ成分の「アロエニン」「アロエウルシン」は、アロエの表皮に豊富に含まれています。
しかし、それらは苦みの成分でもあり、実は、ヨーグルトやジュースに使用されているアロエの多くは表皮を取り除いているのです。
「キダチアロエ粒」は、味や苦みを気にすることなく気軽にアロエを摂ることができます。

こんな方にオススメです!

・食事の重たさが気になる

・食生活が気になる

・毎日のトイレが気になる、スッキリしたい

・ダイエット中

毎日の健康や美容におすすめの「キダチアロエ」を配合したサプリメントです。
キダチアロエには、固有成分アロエニンが含まれ、油っこいものをたくさん食べられないなど、重たさが気になる方の健康サポートに有用とされています。
また、美容に欠かせないビタミン類やミネラル類、トイレ習慣が気になる方におすすめの食物繊維が豊富に含まれています。
「キダチアロエ粒」は、国際規格を認証取得した日本国内の工場で製造されています。

 

キダチアロエ粒 200mg×90粒(約1ヶ月分)
お得な定期購入 500 円(税込)

 

 

 

【オリヒロ キダチアロエ生葉搾り100% 720ml】

キダチアロエは日本で最も親しまれ、昔から人々の健康に貢献してきました。アロエには、各種ビタミン、ミネラルなど多くの成分が含まれており、美容が気になる方にもオススメです。

自然に囲まれた伊豆の農場で、無農薬・無化学肥料で大切に育てられたキダチアロエを使用しています。生葉の新鮮な状態から、丸ごとそのままエキスを搾った健康飲料です。なんと!本製品1本に、生葉1㎏相当のキダチアロエエキスが入っています。

 

 

 

 

オリヒロ キダチアロエ生葉搾り100% 720ml
販売価格 1,080円 (税抜1,000円)

 

 

 


【NOW社 アロエベラ ジェル100粒】

NOW社の「アロエベラ ジェル」は、ビタミン、ミネラル、酵素など多種類の栄養を含むアロエベラをギュっと200倍に濃縮したソフトカプセルです。さらにGAGs(グリコサミノグリカン)として知られるムコ多糖類を豊富に含むことも特徴です。

おなかの健康を考える人を中心に人気を集めるアロエベラ。 毎日「くる」スッキリとした健康習慣を目指す方はもちろん、食物繊維が豊富なので、つい食べ過ぎてしまう方や糖分多めの食事が気になるという方からも選ばれる「アロエベラ」の健康食品です。

いつも変わらないリズム正しい健康生活を目指す方にオススメです。

NOW社 アロエベラ ジェル100粒(ソフトジェル)
サプリンクス価格 1,290円(税込)

 

 

 

【アロエベラ98% モイスチュアジェル(オールスキン)113g】

天然の保湿ハーブ、オーガニックアロエベラでお肌しっとり!乾燥知らずのお肌へ!

ひとくちにアロエと言っても、アロエの王様と呼ばれているのがアロエベラです。アロエベラの中には約200もの栄養成分が含まれており、古代エジプト時代から、おなかの調子を整える、バリア力の高い体づくりに、そして傷を治したりといった様々な用途で用いられてきました。

アロエベラには水分を含みやすいムコ多糖類が多く含まれています。塗ったときに皮膚に水分を多く含んだ膜を作り、そこから水分がお肌に吸収されて、しっとりとしたみずみずしいお肌へと導きます。

日焼けの後や外気などにあたると、お肌は乾燥し荒れやすくなります。

そんな時には、オーガニックアロエベラを98%も配合している「アロエベラ 98%モイスチュアジェル」が最適です!
水分をタップリとお肌に補給して、みずみずしくやわらかいお肌に!

男性の方もヒゲ剃り後のお手入れや、保湿ジェルとしてもご使用いただけます。

アロエベラ98% モイスチュアジェル(オールスキン)113g
サプリンクス価格 740円(税込)

 

 

 

 

【まとめ】

今回は、口コミなどで人気のおすすめアロエ商品をご紹介しました。

アロエの効能を具体的に知りたい方は、ぜひ、こちらの記事も参考にしてください!

 

 

肌のお悩み

 

ニームとは

ニームとは

 

 

「ニームリーフエキス」
普段、なかなか聞きなれない言葉ですね。

実はニームとは、植物の名前で、ニームの葉から抽出された成分のことを、「ニーム」「リーフ(葉))「エキス(抽出物)と呼びます。

ニームリーフエキスには、とても優れた効果が見つかっています。

 

ニームは、熱帯地方に自生、栽培される常緑樹で、樹高15~20mに成長し、1~4月に5枚の花びらのジャスミンに似た、甘い香りを発する1cmほどの白い花を枝先にたくさん咲かせます。葉は鮮やかな緑色をしており、縁にギザギザがあります。

 

葉、樹皮、枝、種子などほとんど全ての部位に薬効があるとされ、5000年前から語り継がれているインドの伝統医学・アーユルヴェーダでも古くから薬用ハーブとして利用されており、現在でも、インドの一般の家庭では、常備薬として多くの人々に用いられています。

 

また、ニーム有効成分は近年科学的に証明され、その存在がよく知られるようになりました。

これらの成分によって、抗炎症や鎮痛、解熱、殺菌、消毒効果などが期待できます。

また、虫除けの効果が高く、動物や人間には無害なことから、近年その成分に注目が集まっています。

 

ニームリーフエキスは、体内のメラニンの生成を抑制するほか、活性酸素を除去することにより色素の沈着を抑制し、皮膚の透明感を向上させる効果が期待されています。また、ニームリーフエキスには、アレルギー症状の原因となるヒスタミンを抑える働きもあります。

 

ニームには、歯垢や歯肉の炎症を軽減する効果が見つかっています(1)石鹸や歯磨き粉、ペット用のシャンプーなど様々な日用品にニームエキスが利用されています。ニームの木全体には、ほかにも多くの抗菌成分が含まれ、現在最も注目を集めている成分が、アザディラクチンという成分です。200以上の虫を寄せ付けない効果があるとされ、アザディラクチンが虫の成長ホルモンの働きを阻害することから、ニームを食べた虫は生きていられなくなるのです。
ニームの種や樹皮を絞って取り出したオイルを、水で薄めて、葉っぱやビニールハウス内に散布して使います。これによって、害虫の被害を防ぐことができます。

 

このように、ニームには優れた働きが発見されています。もし、お使いのサプリメントの有効成分に含まれていれば、これらの効果が期待できます。

 

 ニームエキスに含有される成分と期待される効果

有効成分効果
アザディラクチン(Azadirachtin)昆虫忌避作用、抗捕食作用、抗ホルモン作用
サラニン(Salanin)昆虫忌避作用
ニンビン(Nimbin)抗炎症作用、解熱作用、抗ヒスタミン作用、抗カビ作用
ニンビディン(Nimbidin)抗菌作用、抗潰瘍作用、抗不整脈作用、抗カビ作用
ニンビドール(Nimbidol)抗結核作用、抗原虫作用、解熱作用
ゲデゥニン(Gedunin)血管拡張作用、抗マラリア作用、抗カビ作用
ニンビネートナトリウム(Sodium nimbinate)利尿作用、殺精作用、抗関節炎作用
ケルセチン(Quercetin)抗原虫作用, 抗酸化作用

免疫UPサポート

【参考文献】

(1)1. ^ Callahan, Christy (11 October 2010). “Uses of Neem Datun For Teeth”. Livestrong.com. Demand Media. Retrieved 16 July 2013.

 

セルロースとは

 

セルロースとは

セルロース(cellulose)は、植物を構成する細胞壁および植物繊維の主成分です。

乾燥重量として植物の約40%を占め、年間生産量は1,000億トン以上と考えられています。

地球上に最も多く存在する炭水化物であり重要な生物資源です。

 

野菜や果物、穀物類に含まれるセルロースは、ヒトの消化酵素では分解されず、

不溶性食物繊維として整腸作用など様々な働きがあります。

また、一部は腸内細菌により分解されて、エネルギー源としても利用されます。

 

植物以外にもセルロースを生産する生物としてホヤが挙げられます。

また、酢酸菌の一種が作ったセルロースはナタデココとして知られています。

ナタデココは、ココナッツ果実の内部に蓄えられたココナッツ水と呼ばれる液に、

酢酸菌を加えて発酵させてできた固形部分を、一定の厚みで、さいの目に切ったゲル状物質で、

ほとんどがセルロースからできています。独特の歯ごたえがあり、カロリーが低く、

食物繊維が豊富であるためダイエット食や特定保健用食品としても利用されています。

また、繊維の特性を生かし、食品の添加物としても活用されています。

 

日本人が摂取する食物繊維の約8割は不溶性食物繊維であり、

さらにその内のほとんどがセルロースだと言われています。

 

不溶性食物繊維は、水や油には溶けません。なので、体内で水を含んで膨張する性質があります。

膨張したセルロースは、便のカサが増すことで腸の活動を刺激します。

結果として、便通や便秘改善の効果が期待できます。

 

食物繊維は第六の栄養素と言われるほど、からだにとって重要な栄養素です。

野菜や果物を食べる機会が少なくなると、食物繊維が不足しがちになります。

そのような時は、食物繊維を含んだサプリメントを利用して、しっかりと補いたい栄養素の一つです。

おなかの健康

ステビアとは

 

ステビア(Stevia rebaudiana)は、パラグアイをはじめとする南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草の植物です。

草丈は約50cm~1m前後で、夏から秋にかけて、枝先に白い小花を咲かせます。

 

寒さ以外にはこれと言って弱点のない植物なのでハーブを初めて育てる方にもおすすめの品種です。

ブラジル及びパラグアイの先住民は、ステビアを甘味料として用いるだけではなく、

医療用として、心臓病、高血圧、胸焼け、尿酸値を低くするなどの目的で使用してきた歴史があります[1]

現代においても、糖尿病や高血圧の治療や健胃剤、二日酔い、精神的疲労に対する強壮剤として利用されています[2]

 

パラグアイでは、古くから整腸剤として、また美容のために全身に塗ったりして利用されてきました。

現在では、ステビアの茎の部分を主原料とし、発酵後に数年間熟成させた健康飲料や化粧品などに応用されています。

甘味料としてのステビアは、1971年に大阪の守田化学工業によって世界で初めて商品化されました。

 

【ステビアの効果・効能】

マイワシ油を使った抗酸化力の実験において、ステビアの茎を熱水抽出した成分には、

緑茶の5倍以上の抗酸化力があることが証明されました[3]

この他、ステビアにはヒスタミンに対する解毒作用も確認されています [4]

 

千葉大学薬学部の研究グループは、2006年に行われた「第49回日本糖尿病学会年次学術集会」において、

ステビアが2型糖尿病の原因の1つである「インスリン抵抗性」を細胞レベルで改善する可能性があることを、

世界初めて発表しました[5]

また、ステビアの甘味成分であるステビオシドには血糖値を下げる作用があることや、インスリン抵抗性の改善の効能があるという報告がラットを使った臨床実験で報告されています。

 

【甘味料としてのステビア】

ステビアは、ステビオシドとレバウディオシドという成分が含まれていることから、

甘味料として使用されています。甘さは砂糖の200〜300倍と言われていますが、

カロリーはほとんどなく、天然の植物由来の甘味料であることから、

カロリー制限のために、糖質を控えたい人や、ダイエット中の方にはオススメの糖類と言えます。

また甘味はあっても砂糖のように虫歯菌の栄養になる糖類は含んでいないので虫歯の予防効果も期待できます。

 

ステビアは1970年代に販売されるようになってから砂糖の代替品として使用されてきました。

ステビアは過去、発がん性や妊娠の阻害の可能性を指摘され、使用を認めていない国がありましたが、

日本では多くの研究結果により、副作用は明確に否定されているので、健康に対する危険性は、

ないと考えられます。

現在では、アメリカ、インドネシアやEUでもステビアの利用を認めています。

 

ステビアは、砂糖と比べて大変コストパフォーマンスの良い添加物ということで、

幅広く色々な用途に使用されています。

食べたい!をストップ

【参考文献】

(1) Lewis,W.H. (1992) Early uses of Stevia rebaudiana (Asteraceae) leaves as a sweetener in Paraguay

(2)農水省農事試験場畑作部:「新甘味資源植物「ステビア」について」昭和49年1月

(3)東北大学農学部佐藤實・竹内昌昭:「ステビアの抗酸化活性とその利用」、食品と開発、vol.31, no.10, 1998

(4)佐藤實他;「ステビア抽出物のニジマスにおけるヒスタミンの解毒作用について」平成9年度日本水産学会秋季大会講演要旨集、1997

(5)5月26日 II-9-25 薬用植物STEVIAの抗糖尿病作用に関する分子薬理学的研究STEVIOSIDEのインスリン抵抗性改善作用 千葉大学大学院薬学研究院薬物治療学

シダ抽出物

【シダ抽出物】

 

シダ抽出物とは、中南米に自生するシダの一種のダイオウウラボシ

(別名 ポリポディウムロイコトモスPolypodium leucotomos)の抽出成分です。世界中には、8000種を超えるシダ植物があり、そのほとんどはウラボシ科に属しています。

シダ抽出物には、多くの薬効が認められています。

  ・様々な皮膚疾患

  ・日焼け止め

  ・疫調節作用と抗酸化作用

 

シダ植物のエキスは、伝統的に湿布の形で利用されており[1]、南米や欧州ではよく用いられてきました。

南米種であるポリポディウムロイコトモスのエキスは多くの適応症の治療用に市販されており、

乾癬、関節炎、皮膚炎、百日咳、の効果を目的として用いられています。

スペインではDifurの商品名で医薬品として白斑や乾癬に使用されています[2]。

現在も主に経口摂取での白斑の治療や日焼け反応の防御を中心として、

様々な皮膚疾患の治療研究が行われています[3]。

 

シダ植物由来の日焼け止め成分の多くのは医療用に用いられており、

その効果の一つに紫外線による皮膚障害に対する効果が報告されています。

シダエキスは紫外線防御に対し、抗酸化作用、免疫防御作用、細胞DNA保護作用、皮膚構造の保存

4つ効果があるといわれています。

 

抗酸化作用​

紫外線 (UV) が皮膚にあたることで炎症反応が起こり、体内に活性酸素やフリーラジカルが発生してしまいます。

そのことで、日光弾性症や皮膚癌の原因となる可能性があります[4]。

研究報告では、シダエキスには、活性酸素、脂質過酸化反応の発生に対する抗酸化作用が認められ[5]、

活性酸素を阻害することが確認されました[6]。

 

免疫防御作用

紫外線を浴びると免疫の抑制が起きます。 シダエキスには、その影響を抑制するという特性があり、

皮膚細胞の保護効果が研究により示されました。[7]

 

細胞DNA保護作用

紫外線はDNAの損傷ももたらします。シダエキスは紫外線照射によって生じる日焼け細胞数を減少させ、

DNA損傷を減少させます。

 

皮膚構造の保存​

紫外線を浴び続けると光老化と呼ばれる皮膚の肥厚、弾力の喪失、しわやたるみといった状態になります。

光老化は、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)産生増加によって引き起こされることが知られています。

シダエキスは、紫外線照射によって誘発されるMMPの産生を抑制する効果があります[8]。

また、皮膚の色素障害によって起きる白斑は表皮のメラニン細胞の減少が原因です。

シダエキスは免疫調節作用と抗酸化作用を持つことから、白斑の治療にも効果が期待されています[9]。

 

シダ抽出物であるポリポディウムロイコトモスが持つ抗酸化作用は、

メラニン色素生成を抑制する働きをすることで日焼けや、シミを防ぎます。

 

紫外線による皮膚へのダメージは、素早い対策を行うことが大切です。

強い日差しが気になる夏などに、天然のシダ抽出物は、積極的に利用したい成分です。

肌のお悩み

 

【参考文献】

(1)Winkelmann RR, Del Rosso J, Rigel DS. (2015-3). “Polypodium leucotomos extract: a status report on clinical efficacy and safety”. Journal of drugs in dermatology 14 (3): 254–261. PMID 25738847.

(2)Parrado C, Mascaraque M, Gilaberte Y et al (2016-6). “Fernblock (Polypodium leucotomos Extract): Molecular Mechanisms and Pleiotropic Effects in Light-Related Skin Conditions, Photoaging and Skin Cancers, a Review”. International journal of molecular sciences 17 (7). doi:10.3390/ijms17071026. PMID 27367679.

(3)Berman B, Ellis C, Elmets C (2016-2). “Polypodium Leucotomos – An Overview of Basic Investigative Findings”. Journal of drugs in dermatology 15 (2): 224–228. PMID 26885792.

(4)Manríquez JJ, Majerson Gringberg D, Nicklas Diaz C. (2008-12). “Wrinkles”. BMJ clinical evidence 2008. PMC: 2907965. PMID 19445782.

(5)González S, Pathak MA (1996-4). “Inhibition of ultraviolet-induced formation of reactive oxygen species, lipid peroxidation, erythema and skin photosensitization by polypodium leucotomos”. Photodermatology, photoimmunology & photomedicine 12 (2): 45–56. doi:10.1111/j.1600-0781.1996.tb00175.x. PMID 8897589.

(6)Gomes AJ, Lunardi CN, Gonzalez S, Tedesco AC (2001-11). “The antioxidant action of Polypodium leucotomos extract and kojic acid: reactions with reactive oxygen species”. Brazilian journal of medical and biological research=Revista brasileira de pesquisas medicas e biologicas 34 (11): 1487–1494. doi:10.1590/s0100-879×2001001100018. PMID 11668361.

(7)Capote R, Alonso-Lebrero JL, García F (2006-3). “Polypodium leucotomos extract inhibits trans-urocanic acid photoisomerization and photodecomposition”. Journal of photochemistry and photobiology. B, Biology 82 (3): 173–179. doi:10.1016/j.jphotobiol.2005.11.005. PMID 16388959.

(8)Philips N, Conte J, Chen YJ (2009-8). “Beneficial regulation of matrixmetalloproteinases and their inhibitors, fibrillar collagens and transforming growth factor-beta by Polypodium leucotomos, directly or in dermal fibroblasts, ultraviolet radiated fibroblasts, and melanoma cells”. Archives of dermatological research 301 (7): 487–495. doi:10.1007/s00403-009-0950-x. PMID 19373483.

(9) Reyes E, Jaén P, de las Heras E et al (2006-3). “Systemic immunomodulatory effects of Polypodium leucotomos as an adjuvant to PUVA therapy in generalized vitiligo: A pilot study”. Journal of dermatological science 41 (3): 213–216. doi:10.1016/j.jdermsci.2005.12.006. PMID 16423508.