冬虫夏草

冬になり気温が下がってくると、風邪やインフルエンザなどが、流行しやすくなります。特に、呼吸器が弱い人にとっては、注意が必要な時期といえます。

今回は、そのような、呼吸器に自信のない方や、風邪などにかかりたくないと思っている方に人にぴったりな生薬「冬虫夏草」を、ご紹介いたします。

 

・冬虫夏草とは

・冬虫夏草の効果

・冬虫夏草を選ぶポイント

・冬虫夏草の使用上の注意

 

冬虫夏草とは

 

冬虫夏草は、「とうちゅうかそう」と読みます。冬虫夏草は、子囊菌類のきのこの一種で、土中の昆虫類に寄生した菌糸から地上に子実体を作り、中医学や漢方の生薬、薬膳料理、中華料理などの素材として用いられます。

 

広い分類としては、ニイニイゼミの幼虫に寄生するセミタケ、蛾の幼虫類に寄生するサナギタケなどを幅広く指し、狭義では、チベット等に生息するオオコウモリガの幼虫に寄生して、発生するオフィオコルディセプス・シネンシスのみを指します。

「冬虫夏草」の名称は、この菌が冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になると考えたことから名付けられました。

 

中国では、虫の形がそのまま残った菌核化した宿主を、つけたまま採集して乾燥し、薬膳食材として珍重してきました。非常に高値な冬虫夏草の採取は、生活の基盤が弱く、高原で生活するチベット人にとって、貴重な経済的収入源の一つとなっています。

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冬虫夏草の効果

 

生体全機能の向上改善

冬虫夏草は、「生体のエネルギー通貨」ともいわれるATPの生産効率的な生産を増加させます。ATPは、体内で行われるエネルギーの放出、貯蔵、そして物質の代謝、合成に重要な役目を果たしている体内物質です。このことから、冬虫夏草は、生体機能の向上、改善に寄与すると考えられます。冬虫夏草の使用に関しては、毒性作用は認められていません[1]。

身体能力の向上

近年では、中国の陸上長距離選手のチームが、アジア大会で驚異的な成績を出したのは、「冬虫夏草」を使用しながらトレーニングをしていたからだというエピソードが広まり、以来、冬虫夏草の価格が急騰しまた。その後の研究者の調査結果によると、冬虫夏草の摂取によって、陸上競技男子中長距離選手の身体的コンディションに好影響を与えたとする、結果がでました [2]。
漢方の本場である中国では、冬虫夏草には、免疫増強作用・滋養強壮・鎮静作用・抗菌・気管支拡張・抗腫瘍作用・止咳作用・止血作用などの効果があるとされています。さらに、肺結核・喘息などの「肺グループの弱り」、病後の気力体力づけ、インポテンツ、男女の不妊症の「腎グループの弱り」などに用いられます。

 

冬虫夏草を選ぶポイント

原産地のチベットでは、冬虫夏草はとても高値で取引されます。そのため、別の種類の虫草を、冬虫夏草と偽って販売したり、形の似た植物や石膏で作った偽物を販売して問題となる事例もたびたび発生するといわれています。また、販売の際はグラム単位で値がつけられるために、最近では金属粉を塗ったり、液体を注入し重量をカサ増しする行為が横行しているともいわれています。

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冬虫夏草を選ぶ時に、最も大切なポイント

 

・安全性

・価格

・実績ある専門業者

 

冬虫夏草の品質は、流通経路や製造過程が玉石混交ため、「安全性」は大切です。「安全性」をチェックするうえでポイントになるのは、「天然」か「培養」ということが挙げられます。

冬虫夏草には、「天然」と「人口栽培」があります。できれば、天然の製品が望ましいです。

しかし、天然の冬虫夏草は、流通経路も複雑です。一見、価格が安くても、肝心の冬虫夏草がほとんど含まれていない商品もあります。

近年は、日本の漢方系製薬会社が人工栽培に成功し、熊本県天草市などで生産されて、品質も安定し、コストパフォーマンスの良い原材料も供給され始めています。

「天然物」か「人工栽培」か、いずれを選ぶにしても、一番のポイントは、流通経路や生産過程を明確に公表している、実績のある専門業者の製品を選ぶことが重要であるといえます。

 

冬虫夏草の使用上の注意

冬虫夏草の効果は、緩やかに現れることから、長期間服用してはじめて有効であるといわれています。

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【参考文献】

[1] 冬虫夏草エキスの生理活性について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mibyou1998/9/1/9_1_39/_article/-char/ja/

[2] Effectiveness on Ingestion with Edible Sweet Potato tops and Codyceps Sinensis on

Male Mid- and Long-distance Runners

 

 

 

ナットウキナーゼが持つ大切な5つの健康効果

 

①ナットウキナーゼとは?
②ナットウキナーゼの歴史
③ナットウキナーゼが持つ5つの健康効果
④ナットウキナーゼが効果を発揮するしくみ
⑤ナットウキナーゼを摂取する上での注意点

 

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①ナットウキナーゼとは?
ナットウキナーゼ(nattokinase)は、納豆に含有される酵素タンパク質の一種です。大豆が発酵して納豆になる過程で産生されます。同時に、納豆のネバネバのもとになるポリグルタミン酸や、たんぱく質、ビタミンなどがつくられます。ナットウキナーゼは、納豆以外のほかの大豆製品には存在しない成分です。アジア地域では、納豆などの大豆製品が比較的多く消費されています。同時に、アジア地域においては、心疾患の発生率が少ないことが知られています。ナットウキナーゼには、血管内でつくられる血栓の固まりを溶かす働きがあり、脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果があります。ナットウキナーゼは、経口摂取しても、体内で血栓溶解作用が維持される事が報告されています[1]

 

②ナットウキナーゼの歴史
ナットウキナーゼは、1980年代に、須見洋行教授らにより発見されました。
現在、日本においては、虚血性心疾患や脳梗塞など、血栓が原因で引き起こされる疾患が増加傾向にあります。同時に、それら疾患の予防について、広く関心がもたれています。納豆は、古くから日本において親しまれてきた食品です。須見教授らは、納豆中に線維素分解活性の強い酵素を発見してナットウキナーゼと命名し、ナットウキナーゼを経口摂取することで、血液中の血栓の固まりを溶かす作用が増強されることを確認しました。それ以来, ナットウキナーゼは、血栓症の予防食として期待が高まっています。しかし、納豆には特有の風味と食感があり、食べ慣れている人がいる一方で、苦手な方もいます。そこで、誰でも手軽にナットウキナーゼが摂取できるように,納豆の風味が全くない粉末状のナットウキナーゼ含有素材「NKCP(ナットウキナーゼコンパウンド)」といった食材も開発されています。

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③ナットウキナーゼが持つ5つの健康効果

●血栓症を予防する効果
●血圧を下げる効果
●血流を改善する効果
●コレステロール値を下げる効果
●ナットウキナーゼはアルツハイマー発症予防薬としても注目されています。

●血栓症を予防する効果
ナットウキナーゼには、血栓を溶かしやすくする働きがあり、脳梗塞や心筋梗塞の予防に役立ちます。
血栓は、血管の損傷を修復するために必要なものです。しかし、血液がドロドロになると、できた血栓がスムーズに溶かされず、血管内に留まり蓄積されてしまうのです。
その結果、血管が詰まってしまい、脳梗塞や心筋梗塞が起きる原因となってしまうのです。血栓症は、自覚症状が出ないので、日々予防することが大切です。
ナットウキナーゼの血栓を溶かす働きは、旅行中の乗り物で、同じ体勢を長時間とるときに発生しやすくなるエコノミー症候群の予防にもつながります[2]

●血圧を下げる効果
ナットウキナーゼには、高血圧を予防する効果があります[3]。心臓が血液を全身に送り出す時に、血液が動脈の壁にかける圧力のことを血圧といいます。血圧が高いと、頭痛やめまい、動悸、息切れ、耳鳴り、手足のしびれといった症状が現れるほか、血管に無理な力がかかることで、動脈硬化の原因にもなります。
硬くなった血管に圧力がかかると、血管が破れやすくなり、脳出血を引き起こす可能性が高まります。成人の高血圧患者の原因のほとんどが、肥満や加齢、塩分過多、ストレス、喫煙、運動不足であるといわれています。ナットウキナーゼを摂取することで、高血圧によって引き起こされる病気の予防にもつながります。

●血流を改善する効果
ナットウキナーゼの血小板の凝集作用と、血栓症に及ぼす影響を調べた研究が行われました。その結果によると、ナットウキナーゼには、血小板凝集を有意に阻害する作用が確認されました。ナットウキナーゼを1週間、経口投与した結果、動脈の閉塞を用量依存的に遅延させ、さらに、ナットウキナーゼの高用量の摂取は、血管の閉塞を完全に防止することが確認されました。その結果、発酵大豆から抽出されたナットウキナーゼが、血小板凝集を阻害し、それによって、動脈壁損傷後の血栓症を遅らせることが示されました[4]

●コレステロール値を下げる効果
ナットウキナーゼが、血液中のコレステロール値を下げ、脂質異常症の改善効果があることが、明らかになっています。脂質の一種であるコレステロールは、細胞をつくる上で必要な成分ですが、動物性脂肪などを多く含む食品の摂りすぎによって、血液中のコレステロールを増加させてしまいます。
コレステロールが増加すると、動脈硬化や、脳梗塞、心筋梗塞などの病気を引き起こす要因にもなります。ナットウキナーゼには、脂質異常症を引き起こすコレステロールの増加を予防する効果が確認されています[5]

●ナットウキナーゼはアルツハイマー発症予防薬としても注目されています。
ナットウキナーゼに関する比較的新しい研究によると、ナットウキナーゼは、アルツハイマー病に関連する脳内のアミロイド斑の蓄積を防ぐ可能性があります。ナットウキナーゼは、アミロイド線維を分解できることが確認されました。ベータアミロイドによって生成されたプラークの蓄積は、アルツハイマー病患者の脳組織に沈着し、脳細胞の損傷の急激な増加に関与します。このストレスは、アルツハイマー病で見られる認知機能の大幅な喪失に関連しています。ナットウキナーゼは、アミロイド関連疾患の治療に非常に役立つ可能性があります[6]

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④ナットウキナーゼが効果を発揮するしくみ
一般的に、タンパク質の一種である酵素は、食品として摂取しても、胃酸によって活性を失ったり、消化によって分解されたりすることにで、その効果を得ることはできないといわれています。
ナットウキナーゼは、タンパク分解酵素の働きによって、ペプチドと呼ばれる断片にまで分解されるが、そのペプチドの中に、血栓溶解活性をもつペプチドがあると考えられています。
ナットウキナーゼが腸管から吸収されて血液中に検出されたという研究もあります。それらの事から、ナットウキナーゼは、タンパク質であるにも関わらず、口から摂取しても血栓溶解作用を発揮すると考えられます。ナットウキナーゼを摂取すると、約4時間から12時間ほど、体内で作用を発揮します。

 

⑤ベストな摂取方法
ナットウキナーゼは熱に弱いという性質を持っています。納豆を摂取する際は、加熱せずに食べることが、オススメです。血栓は、深夜から早朝にかけてつくられやすいため、ナットウキナーゼは、夕食後や寝る前に摂取するのが効果的です。
また、ナットウキナーゼは、酸性の強い胃酸には弱いため、食事と一緒に摂ると効果的です。

ナットウキナーゼを摂取する上での注意点
ナットウキナーゼは、通常の食材から摂取する分には、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。ただし、納豆やビタミンKを含む食品は、抗凝固剤であるワーファリンとの併用に注意が必要です。医薬品を服用中の人は、念のため、医者や薬剤師に相談の上、利用することをお勧めします。

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【参考文献】
[1]Kim JY, Gum SN, Paik JK, Lim HH, Kim KC, Ogasawara K, Inoue K, Park S, Jang Y, Lee JH (August 2008). “Effects of nattokinase on blood pressure: a randomized, controlled trial”. Hypertens. Res. 31 (8): 1583–8. doi:10.1291/hypres.31.1583. PMID 18971533.

[2] Enhancement of the fibrinolytic activity in plasma by oral administration of nattokinase
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2123064/

[3] 須見洋行, 中島伸佳、「発酵食品中の線溶酵素に関する研究」 『日本農芸化学会誌』 1991年 65巻 7号 p.1125-1127, doi:10.1271/nogeikagaku1924.65.1125

[4] Enhancement of the fibrinolytic activity in plasma by oral administration of nattokinase
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2123064/

[5] Combined nattokinase with red yeast rice but not nattokinase alone has potent effects on blood lipids in human subjects with hyperlipidemia
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19786378/

[6]Serrapeptase and nattokinase intervention for relieving Alzheimer’s disease pathophysiology in rat model
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0960327112467040
Nattokinase may protect you from developing Alzheimer’s disease
https://www.invitehealth.com/nattokinase-may-protect-you-from-developing-alzheimerrsquos-disease/radio/2009/02/

サポニンとは

サポニン (saponin) は、サポゲニンと糖から構成される配糖体の総称です。サボンソウをはじめとするさまざまな植物で見られ、水に混ぜると溶解し、振り混ぜると石鹸のように泡が立つなどの界面活性作用があります。

 

サポニンと効果

サポニンは植物の根、葉、茎などに含まれている成分で、特にマメ科の植物に多く含まれています。サポニンには苦味があり、コーヒーや抹茶などにも含まれています。サポニンには様々な効果があり、その効果は植物の種類によって異なります。

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サポニンの効果

・免疫力向上

抗腫瘍作用及び感染防御作用をも発揮する。はサポニンによるマクロファージの活性化を介して,リンパ系細胞による抗体産生が刺激されると考えられている[2]。サポニンには免疫機能をつかさどるリンパ球を活性化し、ウイルスや細菌から体を守る働きがあります。サポニンは免疫機能をアップする働きがあるので、風邪などひきにくくなる効果が期待できます。

 

・抗酸化作用

サポニンは強い抗酸化作用があり、体内で脂質の過酸化を抑制し代謝させる働きがあります。また、水と油の両方に溶ける性質があり、血管に付着した脂質を除去する働きや血中コレステロールを低下させる効果もある。血液中の脂肪やコレステロールは活性酸素によって酸化されると、悪玉コレステロールとなってしまい、血管内に蓄積されていきます。サポニンが持つ抗酸化作用により活性酸素を除去し、脂肪の酸化を防ぐとともに、余分なコレステロールを減らす働きがあります。
それによって、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも役立ちます[1]

 

・咳や痰を抑える

高麗人参には昔から、咳を鎮め、痰を切りやすくする効果が知られていました。これは、高麗人参に含まれているサポニンの抗消炎作用によるものです。せき止め薬の「龍角散」にも配合されています。

 

・お酒を飲みすぎた時に

サポニンには、利尿作用があり、過剰な水分と一緒に体内の有害な物質を排出する働きがあります。また、大豆サポニンには過酸化脂質を抑制する抗酸化作用もがあるので、肝臓に脂肪が蓄積した脂肪肝により起きやすくなる炎症を抑え、肝機能を改善します。

 

・肥満予防

研究によると、サポニンを摂取すると、体重を有意に低下させ、肥満を改善し、脂肪細胞の直径についても有意に低下するというデータが示された。これは、サポニンの膵リパ ーゼ阻害作用によるものと考えられます[3]。サポニンは、余分な脂肪の蓄積を予防できるので肥満予防に繋がります。

 

・血流改善

 血管拡張作用を持つサポニンは、血流を改善し、毛細血管の隅々まで血流を送り届ける働きもあります。血流が良くなると老化防止や冷え症対の効果も見込めます。

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サポニンが多く含まれる食品

サポニンを多く含む食品には、大豆、黒豆、などのマメ科の植物。ごぼう、そして生薬、特に高麗人参や田七人参などに多く含まれています。田七人参は、高麗人参のなんと10倍のサポニンが含まれているといわれています。

食品として摂取しやすいのは、大豆サポニンで、高野豆腐、生揚げ、がんも、油揚げ、おから、豆乳、ゆば納豆などに豊富に含まれています。

 

サポニンの摂取量

厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準において、サポニンの耐容上限量は定められていませんが、サポニンを含んだ健康食品やサプリメントから補う時は、使用量の目安に従ってください。

 

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【参考文献】

[1] 大豆サポニン
http://www.fap-jp.com/wp-content/uploads/0bbc015db733e3441f83cd7183bbc3f6.pdf

[2]サポニン類の免疫グロブリン産生系に及ぼ影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma1939/37/2/37_2_115/_pdf

[3]お茶由来のサポニンの抗肥満作用
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10948659_po_ART0002814778.pdf

 

クマザサの効能

クマザサの効能

 

みなさん、「クマザサ」ってごぞんじですか?

パンダが食べている、あの「くま笹」です。

今回は、「クマザサ」の持つ有用な効果に焦点を当てながら、ご紹介いたします。

 

因みに、パンダはクマの仲間で、本来は肉食の動物ですが、パンダの食事の99パーセントは、笹が占めています。

 

クマザサについて

クマザサは、イネ科ササ属の植物で、主に山地に生育します。クマザサは、高さが1~2mになり、大型のササで、葉は長さが20cmを越え、幅は4~5cmほどになります。葉に隈取りがあるのが名前の由来で、この隈取りは、若葉にはなく、葉が越冬するときに縁が枯れて隈取りになります。「熊笹」の表記がありますが、正しくは、「隈笹」です。
日本では、古くからクマザサは、人々の生活に取り入れられてきました。クマザサの葉には防腐作用や殺菌効果が在るとされ、おにぎりや餅などの食品を包むのことに利用されてきました。
また、中国では、クマザサの名前が中国最古の薬物書「神農本草経」にも漢方薬として登場しており、遥か昔から、その効能が人々の健康に大きく貢献していました。

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クマザサの有効成分

くま笹に含まれる有効成分は次の通りです。

 

葉緑素(chlorophyll)

葉緑素は、クロロフィルとも呼ばれ、植物や藻類などに含まれている緑色の天然色素です。植物が太陽光のエネルギーと、水、そして空気中の二酸化炭素から糖などの有機物を合成する光合成にかかわっています。

 

リグニン(lignin)

リグニンは、高分子のフェノール性化合物で、木質素とも呼ばれます。栄養学の分野では食物繊維としてのリグニンは、腸管内の残留物の排出に役立ち、大腸がん、肥満等の生活習慣病の予防防止、便秘や腸内環境の改善、ダイエット等に役立つとされています。

 

この他にも、クマザサには、ミネラル類、カルシウム、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンB₁、ビタミンB₂などのビタミン類が豊富に含まれています。

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クマザサの効果

クマザサは、昭和44年に当時の厚生省から有効性が認められ一般医薬品として承認された成分です。効能効果には、

 

・疲労回復

・食欲不振

・口臭

・体臭除去

・口内炎

 

また、最近の研究で判ってきた効果として、次のものがあります。

 

・血液浄化作用[1]

・細胞賦活作用

・造血作用[2]

・殺菌・制菌作用

・粘膜の保護修復作用

・抗ガン効果[3]

・消炎作用

・創傷治癒促進作用[4]

・抗アレルギー作用

・腸の蠕動運動昂進作用

・抗コレステロール作用[5]

・抗潰瘍作用[6]

 

昔から万能薬として親しまれてきたクマザサの効能は、とても幅広いというのが特徴です。

ぜひ、毎日の健康のためにクマザサを取り入れるのも一つの方法です。

 

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[1]Maternal-fetal distribution and transfer of dioxins in pregnant women in Japan, and attempts to reduce maternal transfer with Chlorella (Chlorella pyrenoidosa) supplements
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15985279

[2]Effects of sodium ferrous chlorophyll treatment on anemia of hemodialysis patients and relevant biochemical parameters
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27049084/

[3]Chlorophyll-Mediated Changes in the Redox Status of Pancreatic Cancer Cells Are Associated with Its Anticancer Effects
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30057678/

[4]Anti-human cytomegalovirus activity of constituents from Sasa albo-marginata (Kumazasa in Japan)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19024629/

[5]Effect of Chlorophyll on Plasma Lipids in Rats
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003167414/ja/

[6] In vivo evaluation of Kumazasa extract and chitosan films containing the extract against deep skin ulcer model in rats
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18057735/

 

 

 

 

『アロエが話題!! 美肌、肥満にアロエが効く!? 観るだけじゃない その効能・効果とは?』

 

アロエは、多くの家庭でも育てられ、観賞用だけではなく、食用にしたり、傷を治すことに利用したりと、多目的な植物として知られています。

アロエは、「医者いらず」と言われているように、多くの有効成分が含まれています。傷を治し易くするだけではなく、いろいろな効能が期待できる、自然界の万能薬なんです!

 

今回は、知っているようで知らないアロエの歴史や種類、成分やその効果効能をご紹介することで、アロエの秘められたパワーに迫ります!

 

この記事を読むことでアロエの素晴らしさを知ることができ、アロエが持つ数多くの効果は、きっと、あなたの健康にも役立つ筈です。

 

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【アロエの歴史】

アロエは大昔から、自然界における健康と美容の万能薬として使われてきました。
クレオパトラは、若さと美貌を保つために、アロエの絞り汁を化粧水として愛用したといわれています。
マケドニア帝国をつくったアレキサンダー大王は、家庭教師役であったアリストテレスの進言により、兵士たちの健康維持のため熱心にアロエを栽培していたそうです。
また、コロンブスは長い航海で乗組員たちの健康を守るために、絶えずアロエを船に積んでいたといわれています。

中国においても973年(唐代)に、開宝本草という医薬書に漢薬名「芦会(ロカイ)」の名で、アロエが記載されていました。

日本においては、鎌倉時代にポルトガルの宣教師によって、アロエが伝来したといわれています。江戸時代にはアロエが漢方薬として用いられていたとの記録が残っています。

現在のように、アロエが健康食品や化粧品として幅広く利用され始めたのは第二次世界大戦の頃からです。アロエの効果が科学的に解明されるにつれて、活用の幅はさらに広がっていきました。

 

【アロエの種類】

アロエの種類は細分化すると、730種にも及ぶとも言われており、日本国内においても約350種類ほどあるといわれています。その中でも薬効が認められているアロエは、キダチアロエ、アロエベラ、ケープアロエの3種類です。

全てのアロエに効能があるわけではなく、観賞用の種類にはほぼ薬効はないとされています。

 

◎キダチアロエ

キダチアロエの「キダチ」の由来は、木の幹から枝が伸びるように茎から葉が広がっていることから、「木が立つアロエ」つまり「キダチアロエ」と呼ばれるようになりました。茎が伸び最大で2m近くまで成長します。

寒さに強い品種のため、日本では観賞用としても栽培されています。また、野生にも多く自生し、11月ごろに赤色の花を咲かせます。

キダチアロエは、葉が細くゼリー質の部分は少なく、医薬品として認められてないため、食用として、まるごと全部使えるのが特長です。主に食品や化粧品の原料として利用されています。

キダチアロエは、傷や火傷の外用薬として、また、胃腸薬や便秘薬として内服されるなど古くから生薬として用いられてきました。

 

◎アロエベラ

一般的にアロエと呼ばれるものは、この種類を指します。アロエベラのベラ(vera)はラテン語で「真実の」「本当の」という意味です。アロエベラはアメリカやメキシコで多く栽培され、海外ではアロエというとアロエベラのことを指します。

アロエベラは、茎はほとんど無く、肉厚で大きな葉が特徴です。最大で80cm以上になり、葉は、重なるように地面から広がっているため、 横から見ると逆三角形のように広がって見えます。

寒さには弱く、日本では温度管理の整った施設内か、沖縄などの温暖な地域でしか育ちません。「アロエベラ」は、5月ごろに黄色の花を咲かせます。

葉肉の部分に苦みが少なく、主に食用として用いられます。表面の皮をむいて中のゼリー状の果肉部を食べます。

葉のゼリー質は、ヨーグルトやドリンク剤に利用されたり、刺身などの料理にも活用されます。最近では、肌の潤いを保つ働きや肌を引き締める働きがあるとされることから、化粧品などにも使われています。

また、新陳代謝や血行促進、消炎作用、保湿作用、殺菌作用など、多くの薬効があることで知られています。

 

◎ケープアロエ

ケープアロエは、南アフリカ共和国ケープ州が原産で、日本では明治13年以来、日本薬局方に健胃や、便秘の医薬品として規定されています。

このアロエ末が外用の軟膏に処方され、しもやけ、あかぎれ、火傷、切傷などに適用されています。

 

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【アロエの効果】

アロエはミネラル・ビタミン類をはじめ、高濃度のポリフェノールに代表される抗酸化物質、殺菌作用物質、食物繊維、タンパク質、多糖体など、約200種類もの有効成分が含まれています。それらの有効成分の働きを解明するために、さまざまな研究がなされていると同時に、研究成果は医薬品、サプリメントをはじめ多くの健康食品や民間療法に活用されています。

 

アロエに期待される主な働き

◎アロエを飲むと・・(内服)

胃・十二指腸潰瘍、胃腸病、肝臓病、解毒作用、気管支炎、粘膜の荒れ、肩こり、血行促進、更年期障害、新陳代謝の活発化、高血圧:血管の弾力化、コレステロールの除去、四十肩・五十肩、基礎体力、乗り物酔い、神経の鎮静効果、胆石・結石、肝機能を高める、低血圧、糖尿病頭痛、脳血管を活性化、頭痛抑制、二日酔い、鼻炎・蓄膿症、粘膜の抗炎症、便秘、抗ガン作用、冷え性、自律神経正常化、体質改善、 喘息、気管支の粘膜保護、細菌の感染防止 、膀胱炎、利尿作用、毒素中和

 

◎アロエを塗ると・・(外用)

うおのめ・いぼ、 かぶれ・湿疹、殺菌、消炎 、ひび・あかぎれ、患部保護 、火傷、擦り傷・切り傷、化膿を防ぐ、 歯痛・歯槽膿漏、腫れを和らげる、歯茎を引き締める、痔、止血、 打ち身・捻挫、患部の熱を取る、 虫刺され、毒素中和、腫れやかゆみを和らげる

 

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アロエに含まれる有効成分に関する研究

 

研究成果参照論文
腸の活動を活性化し炎症を抑える作用。アロエベラゲルの経口摂取で治療が難しい過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎の炎症に対し、アロエベラが症状の改善に有効であることが米国消化器学会で発表されている。過敏性腸症候群患者にとって有望な治療オプションであると思われる。1,11,16,23
胃壁細胞からの過剰の塩酸の放出を阻害し、胃の炎症を阻害する作用を示した。アロエに含まれるアロクチンAはストレスや絶食時に、胃を保護する働きがあると思われる。10,23
アロエに含まれている、アロエシンとそのエステル類には美白効果があるとされている。23
アロエベラ液汁に保湿成分である加水分解ヒアルロン酸の皮膚浸透を高める効果があるとされている。ヒアルロン酸には、保湿力に優れ肌のハリや弾力を生み出す粘弾性があるとの報告がある。21
アロエジェルは、紫外線などを浴びることによってできる肌のしわや弾力性に対して一定の改善効果がある研究結果が発表されている。抗炎症作用として、紫外線による皮膚の炎症状態の局所治療に有用である可能性についても指摘されてる。シミのもとになるメラニン産生を抑える作用があるとの報告がある。7,13,20
アロエに含まれるアロエニンとアロクチンAとBには抗炎症作用があると思われる。23
アロエベラは抗菌作用、抗ウイルス作用を有し、適切な用法を守ることで怪我の治療、創傷治癒に一定程度有効だと言われている。3,6,12,23
アロエの外用による切り傷、火傷による炎症抗炎症効果は、アロエに含まれるレクチンによるものと推定される。軽度の火傷にアロエベラが治癒効果を持つということを指示する証拠が蓄積されてきている。14,23
アロエに含まれるアセマンナンの投与で早期の口内炎治癒が認められた。23
アロエベラ入り歯磨き粉の使用で歯肉炎や歯垢の大幅な減少が見られたという。アロエベラゲルは、歯の虫歯や歯周病の予防のための消毒剤として使用することで、口腔内の病気を改善する可能性があると結論付けています。2,4,17
アロエが抗炎症作用や子供のおむつ皮膚炎に対する効果について有用である可能性が認められ、おむつ皮膚炎治療の安全で効果的な治療として役立つことを示唆している。8,15
アロエに含まれているアルボランAとBに血糖降下作用があるとされ、アロエベラゲルに非インスリン依存型の糖尿病を抑える効果が期待された。23
水虫菌(Trichophyton mentagraphytes) に対し抑制効果を示した。23
日常生活に支障をきたす重度の疲労感が長期間続く状態である慢性疲労症候群に対して、そのリスクを低減させるL-アルギニンの補給効果があるとする研究結果が存在する。18
アロエ成分の服用でアルコール代謝が亢進し、二日酔いの成分となるアセトアルデヒドの分解が促進されたことを示唆している。また、肝線維症患者の線維症と炎症の緩和に役立つ可能性がある。アロエベラゲルは肝細胞において、解毒作用や抗酸化作用を促進していると推定された。5,23
アロエに含まれている、アロエウルシンとアロエマンナンに抗腫瘍効果があるとする研究結果が存在する。23
アロエベラゲルに含まれる成分である、バルバロイン、アロエメオジン、エモジンおよび発酵酪酸塩には、自己免疫疾患の免疫覚醒効果が期待されるとする研究が発表されている。19
腸内細菌により発酵した酪酸は、高齢者の疾患の予防や老化予防に一定の効果があるとの研究結果がある。22

 

【アロエに含まれている主な栄養成分】

 

アロエは約200種類もの有効成分が含まれています。主だった成分とその働きを解説します。

 

アロイン(aloin)

主にアロエの固い表皮部分に多く含まれる苦味成分。日本においては「薬品」と指定され、一般食用のアロエベラ果肉の加工食品には、この成分は含有されていません。大腸に入ると腸を刺激し、腸のせん動運動を活発にし腸管からの水分の分泌を増やす。このことから、便秘の解消効果が期待されます。胃の活動を活発にし、健胃作用があるとされる。過度に摂取するとお腹がゆるくなることがある。硬くなった毛細血管に弾力を取り戻し、血圧を下げる効果がある。殺菌作用も期待できるとされています。過剰摂取により子宮が圧迫されるので、妊婦は摂取に注意が必要。

 

アルボランA・B(Arboran)

アルボランはアロエに含まれている多糖類で、アロエに含まれる有効成分の一種。インスリンの分泌を促進して血糖値を下げる作用があるとされる。効果は比較的穏やかだが、持続性は高い。糖尿病の治療に用いられているインスリンよりも長期間、持続性が継続するとされる。アルボランにはアルボランAとアルボランBという二種類があり、それぞれ血糖値を引き下げる働きがある。また、新陳代謝を高め、脂肪を燃やす効果がある。

 

アロエウルシン    (Aloe ursin)

アロエウルシンには細胞組織の賦活化作用、組織の再形成促進作用、抗潰瘍作用があるとされる。細胞の再形成を促進する事から外用により火傷の治療作用もあるとされる。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の粘膜などに作用し、潰瘍の治りを早める抗腫瘍性、抗炎症、抗潰瘍、殺菌作用がある。また、胃液の分泌を促進する。なお、アロエウルシンはキダチアロエには含有されているが、アロエベラには含まれていない。

 

アロエエモジン   (Aloe-emodin)

アロエエモジンはアロエの皮部分やその内側にあるゼリー状部分に多く含まれる。アロインが体内に入り酸化するとアロエエモジンへ変化する。アロエエモジンは、日本において「薬品」と指定されており、加工食品には、これらの成分は含有されていない。アロエの苦味成分で、解毒作用や、二日酔いに効果があるとされている。胃の活動を活発にすることで胃液の分泌を即し、胃もたれや消化不良を防ぐ。また、腸の活性化作用があるとされ、慢性の便秘に効果があるほか、解毒作用や二日酔いにも効果があると言われている。子宮収縮作用もあるため、妊娠中の摂取には注意が必要。

 

アロエシン(Aloesin)

アロエシンは、アロエベラおよびキダチアロエの両方に含有されている成分で、シミやそばかすの原因となるチロナーゼ酵素の作用を阻害する事から美白効果があるとされる。また、殺菌効果や抗菌作用もあるとされる。

 

アロエソンエモジン(Aloeson emodin)

健胃作用・緩下作用

 

アロエチン(Aloetin)

アロエチンはアロエに含まれる有効成分の一つ。苦みはほとんどない。高い殺菌力と解毒作用、抗カビ作用、抗炎症作用があるとされている。外用により化膿や吹き出物といった皮膚症状の治療、内服により腸内環境の正常化や、風邪、肝臓病などに対しても効果があるとされる。その他、メラニン色素の沈着を防ぐ効果もあり、シミやそばかすの予防による美白効果も期待されている。アロエベラおよびキダチアロエの両方に含有されている。

 

アロエニン(Aloenin)

アロエニンは、主にキダチアロエのみに含まれるアロエの有効成分で、胃酸の働きを正常化する作用があるとされる。胃酸過多の際は胃酸の分泌を抑え、胃酸不足のときは胃酸の分泌を促進する作用がある。

 

アロエボラン(Aloe Boran)

血糖値を下げる働きがある。新陳代謝を促進し余分な脂肪を燃やすことで肥満の改善・予防に力を発揮します。

 

アロエマンナン    (Aloe mannan)

アロエマンナンは、アロエに含有されている多糖類の一つで、皮膚の老化防止作用、血行を促進する作用や抗腫瘍作用などがあるとされる。アロエの果肉部分に含まれておりネバネバとした果汁の原因物質である。

 

アロクチンA・B (Aloctin A・B)

抗腫瘍効果、抗炎症効果、胃病変の抑制、抗ガン作用があるとされる。

 

アロミチン(Aromitine)

アロミチンは、ウイルスの活動を抑えるという抗ウイルス作用や抗腫瘍作用があるとされる成分。また、免疫を増強させる効果があると言われており、粘膜を弾力化し老廃物を排泄する 。抗腫瘍性、抗潰瘍作用、抗がん・抗ウイルス作用もあるとされている。アロミチンは、ダチアロエ、アロエベラの双方に含まれている。

 

アントラキノン    (Anthraquinone)

天然のアントラキノン誘導体は下剤として働くものが多いとされている。

 

サポニン(saponin)

サポニンは、アロエに含まれているえぐ味の原因となる成分で、血中コレステロールや中性脂肪を減少させる作用や、動脈硬化の予防にも効果があるとされる。また、脂質の合成、吸収の阻害作用があることからダイエット効果も期待される。血糖値の上昇を抑え血液の流れを良くする。心筋梗塞、脳梗塞の予防にも役立つ。また、利尿作用を促進し、むくみを防止する。中長期の服用は腸管の組織を活性化させることにから肥満体質の改善に効果的とされている。また、アレルギー体質の改善作用や去痰作用もあるとして現在研究が進められている。

 

サルチル酸(Salicylic acid)

サリチル酸は、植物ホルモンの一種。消炎鎮痛作用、皮膚の角質軟化作用、消炎鎮痛作用がある。

 

タンニン酸(Tannic acid)

タンニン酸は、ポリフェノールの一種で強い渋みが特徴。肌への塗布により、毛穴を引き締める効果があり、化粧品などに配合されている。腸粘膜表面のタンパク質と結合して不溶性の被膜を形成する。粘膜の保護作用、炎症抑制作用を示す。また、抗酸化力を持つことから、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病予防にも効果を示す。

 

バルバロイン(Barbaloin)

アロインを構成する成分のうち、もっとも含量が高いのがバルバロインである。苦味の成分。少量では健胃作用、大量では大腸を刺激して瀉下作用を起こす。健胃薬、瀉下・緩下薬として用いられる。

 

ビタミン類(Vitamins)

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、葉酸

 

ミネラル(mineral)

アロエに含まれるミネラルで代表的なものとしてカルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛、銅、マグネシウムなどが挙げられる。ミネラルが不足すると体内では様々な欠乏症が現れる。メラニン形成阻害作用(美肌効果)シミ・そばかすの緩和(美白効果)が期待される。

 

アミノ酸・有機酸(amino acid)

アミノ酸は、体内において様々なタンパク質や神経伝達物質を生成する上で必要不可欠な存在である。体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ酸と呼ぶ。アロエに含まれる主なアミノ酸にはバリン、ロイシン、イソロイジン、トリプトファン、リジン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、アルギニン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、シスチン、グリセリン、メチオキン、セリンなどがある。

 

ムコ多糖類(Mucopolysaccharide)

ムコ多糖類は、アロエベラの葉の中に含まれている成分で、細胞と細胞を結合するゲル状の物質です。ムコ多糖類は保水性に優れ、人の体内の関節や皮膚など、いたるところに存在している。肌の健康や関節痛の緩和などの作用がある。また、コレステロール値を低下させる作用も期待できる。ムコ多糖類は、火傷や日焼けなどで傷ついた皮膚の炎症を抑えるとともに、皮膚の組織を修復する。また、免疫を向上させる効果もあるとされる。ムコ多糖類の作用として、アロエベラなどを塗ると、しっとりして肌に潤いを与える効果がある。また、血液をサラサラにするといった効果も期待されている。アロエに含まれる主なムコ多糖類には、グルコース、フルクトース、アラビノース、キシロース、マンノース、ガラクトース、セルロース、ウロン酸、尿酸、ラムノース、グリコーゲン、アルドネントースがある。

 

酵素類

酵素は、体内に摂取した食べ物を消化・吸収・代謝する際に手助けをしてくれる重要な栄養素です。

アロエに含まれている主な酵素

アミラーゼ、アリナーゼ、アルドナターゼ、アンチトリプシン中和物質、オキシターゼ、オクシトーゼ、カタラーゼ、セルラーゼ、セルロース、トリプシン様プロテアーゼ、マノーゼ、ラモノーゼ、リパーゼ

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【アロエを利用する際の注意点】

最近では、アロエベラの生葉が小売店の店頭や、通信販売などでも流通しています。

健康によいというアロエですが、適切な摂取量や使用する際の注意点も確認しより安全に活用し健康に役立てましょう。

 

◎摂取量の目安

アロエの摂取目安量は、アロエベラの場合であれば、一日60g、キダチアロエが15gほどとされています。しかし、アロエを普段から食べ慣れておらず、初めてアロエを食生活に取り入れようという方は、10〜20gほどの少量から始めるのがよいでしょう。アロエは食べ過ぎてしまうと、お腹がゆるくなることがあるので、あくまで適度な量にとどめましょう。

 

アロエを妊娠中の人が食べる場合、アロエに含まれるアロインという成分が、影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

アロインには子宮を収縮させる作用があります。そのため妊婦はアロエの過剰摂取に気を配る必要があり、食べる量を控えめにするのがおすすめです。また、一般の方に関しても、食べ過ぎには注意が必要で、適量の摂取を心がけてください。

 

アロエにはたくさんの非常に優れた作用があります。しかし、アロエはあくまで健康を補助してくれるものという考えで使うのがよいと思います。

健康に不安がある際には、まずはお医者様に診てもらうようにしましょう。

 

また、今は、アロエの優れた成分を利用した、とても素晴らしいサプリメントや健康食品も、数多く販売されています。

それらを有効に活用して効率的にアロエの効果を毎日の生活に取り入れることも、お勧めいたします。

是非、あなたの毎日の生活習慣に、アロエを取り入れてみませんか?

 

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【参考文献】

(1) A Pilot Study of the Effect of Aloe Barbadensis Mill. Extract (AVH200®) in Patients With Irritable Bowel Syndrome: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26405698/  (2) Aloe Vera in the Treatment for Oral Submucous Fibrosis – A Preliminary Study https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22650317/  (3) A Comparative Study of the Effects of Topical Application of Aloe Vera, Thyroid Hormone and Silver Sulfadiazine on Skin Wounds in Wistar Rats  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22474470/  (4)Inhibitory Activity of Aloe Vera Gel on Some Clinically Isolated Cariogenic and Periodontopathic Bacteria  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22466882/  (5) Antifibrotic Effect of Aloe Vera in Viral Infection-Induced Hepatic Periportal Fibrosis  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22563189/  (6) Final Report on the Safety Assessment of AloeAndongensis Extract, Aloe Andongensis Leaf Juice,aloe Arborescens Leaf Extract, Aloe Arborescens Leaf Juice, Aloe Arborescens Leaf Protoplasts, Aloe Barbadensis Flower Extract, Aloe Barbadensis Leaf, Aloe Barbadensis Leaf Extract, Aloe Barbadensis Leaf Juice,aloe Barbadensis Leaf Polysaccharides, Aloe Barbadensis Leaf Water, Aloe Ferox Leaf Extract, Aloe Ferox Leaf Juice, and Aloe Ferox Leaf Juice Extract  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17613130/  (7) Melanogenesis and Antityrosinase Activity of Selected South African Plants  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22611429/  (8) A Randomized Comparative Trial on the Therapeutic Efficacy of Topical Aloe Vera and Calendula Officinalis on Diaper Dermatitis in Children  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22606064/  (9) Preliminary Evaluation: The Effects of Aloe Ferox Miller and Aloe Arborescens Miller on Wound Healin https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18773950/  (10) Effects of Aloe Extracts, Aloctin A, on Gastric Secretion and on Experimental Gastric Lesions in Rats  https://ci.nii.ac.jp/naid/110003649897  (11)A Pilot Study of the Effect of Aloe Barbadensis Mill. Extract (AVH200®) in Patients With Irritable Bowel Syndrome: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26405698/  (12)Effect of the Combination of Aloe Vera, Nitroglycerin, and L-NAME on Wound Healing in the Rat Excisional Mode  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9395704/  (13)Investigation of the Anti-Inflammatory Potential of Aloe Vera Gel (97.5%) in the Ultraviolet Erythema Test  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18253066/  (14)The Efficacy of Aloe Vera Used for Burn Wound Healing: A Systematic Review  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17499928/  (15)A Randomized Comparative Trial on the Therapeutic Efficacy of Topical Aloe Vera and Calendula Officinalis on Diaper Dermatitis in Children  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22606064/  (16)Randomized, double‐blind, placebo‐controlled trial of oral aloe vera gel for active ulcerative colitis  https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1365-2036.2004.01902.x  (17)Effect of a dentifrice containing aloe vera on plaque and gingivitis control. A double-blind clinical study in humans  https://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S1678-77572008000400012&lng=en&tlng=en  (18)[慢性疲労症候群に対するL-アルギニンによるアロエベラジュースの推定予防 (Vol 5, No 2 1950-1956 ed.). 消化器肝臓学会誌. (2016)]  (19)Prophylactic aloe components on autoimmune diseases: barbaloin, aloe-emodin, emodin, and fermented butyratehttp://www.ghrnet.org/index.php/joghr/article/view/2283(20)Dietary Aloe Vera Supplementation Improves Facial Wrinkles and Elasticity and It Increases the Type I Procollagen Gene Expression in Human Skin in vivo.
http://www.fih.jp/thesis/A00600.html  (21)「美肌効果の解明が進むアロエベラ液汁 新たに加水分解ヒアルロン酸の皮膚浸透を高める効果を発見」  https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2017/170316_02/index.html(22)Possible Prophylaxes of Aloe Vera Gel Ingestion to Butyrate Metabolism http://www.ghrnet.org/index.php/joghr/article/view/1892  (23)Bioactive ingredients of Aloe : a review update,2020  https://japan-aloe.org/wp-content/uploads/aloe-ingredient_2002.pdf

 

 

今、注目の成分「酵素」を徹底解説!

 

 

「ダイエットを成功させたい!」

「最近、体重が増えはじめた!」

「体に残る疲れ。なんとかならないかなぁ。」

 

このように、感じ始めた方は、「酵素」に注目してみてはいかがでしょうか。

 

最近は、「酵素ドリンク」や「酵素入り食品」など、酵素を利用した商品も多く見かけます。

 

酵素は体の中でとても重要な、数多くの役割を担っています。

 

この記事では、酵素の重要性やその働き、そして、酵素の働きを活かすことで、どの様な効果が期待できるのかを解説いたします。

 

【9大栄養素の一つ「酵素」】

栄養学ではタンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水を7大栄養素と呼んでいますが8番目にファィトケミカル(植物に存在する化学物質)、そして、9番目の栄養素が「酵素」と言われるほど、酵素は身体にとって重要な成分なのです。

 

【酵素の役割】

ヒトが摂取した栄養素は、体内で消化、吸収され、最終的には、代謝されて体温を上げたり運動するためのエネルギーになります。或いは、分解された栄養素が、再度、組み立てられて身体の構成要素となっていきます。その際、体の中では非常に多くの化学反応が起きています。その一連の化学反応の速度を身体が必要とするスピードまで上げたり、バランスをとったりするために重要な役割を果たしているのが「酵素」なのです。その他にも、体内の有害物質を処理し排泄する反応や、体の成長、免疫反応、体の調節機能など、多くの反応に酵素が関わっています。

 

【酵素の正体】

酵素を一種類の栄養素と考えている人も多いようですが、酵素の正体は20種のアミノ酸の組み合わせで構成されたタンパク質です。酵素はすべての動物や植物の中に存在しています。動植物のDNAの中には、膨大な数の酵素の設計図が組み込まれていて、生命活動を維持するために、体内で適切な酵素を作り出し、化学反応を円滑に進めることで生命機能を維持しています。

身体の中で起きている多くの化学反応には、特定の決まった酵素が必要になります。そのため、ヒトの体内には、約5,000種類もの酵素が存在すると言われています。

大きく分類すると、食べ物を消化、吸収するときに働く「消化酵素」と、吸収した栄養素をエネルギーに変換する「代謝酵素」の二つの種類に分けられます。

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【酵素の性質】

基本的に化学反応は、環境温度が高いほど活発になります。 このことは、酵素が触媒として働く化学反応にも当てはまり、温度が高くなれば酵素の活性も高くなります。しかし、酵素自体は、タンパク質であることから、ある程度以上温度が上がると、酵素の性質に変化が起こり、急速にその活性機能が失われてしまいます。一度失われた酵素の機能は再びもとに戻ることはありません。

また、酵素の働きは、周囲の環境が酸性化かアルカリ性かということにも影響を受けます。強い酸やアルカリに触れると、タンパク質である酵素が変性し、体内での化学反応を進める機能が減少してしまいます。大半の酵素は、中性付近で最も活性が高くなりますが、稀に酸性、あるいはアルカリ性の環境で活躍する酵素も存在します。

 

【酵素の体内での働き】

酵素を食品として口から摂取した場合、酵素がそのままの状態で腸から吸収され、体内の細胞内にまで行き渡ることはありません。

口から入った食べ物は、胃、腸などの消化器官で、分解された後に、身体に吸収されます。食物内の酵素も消化器官でアミノ酸にほぼ完全に分解されてしまうので、そのままの形で生体に入って作用するということはないのです。

 

たとえば、酵素を含んだ軟膏などは、皮膚に塗ることで、角質を分解してすべすべにしたり、粘膜の炎症を鎮めたりする効果があり、実際に化粧品や薬剤に利用されています。

アメリカなどでは、微生物が作り出した消化酵素をパウダー状にし、食事の際に一緒に飲むことで、消化器官の負担を軽減することを目的にしたサプリメントなども販売されています。

しかし、それらの酵素の働きはあくまでも体外である皮膚や、胃腸などの粘膜の外側までであり、体の内部まで浸透して、酵素が作用している訳ではありません。

 

【酵素とサプリメント】

最近では、酵素を活用した、数多くのサプリメントや健康食品が販売されています。

食品として口から摂取された酵素が、そのままの形で体内の細胞に届き、直接作用することがないのであれば、酵素や酵素を含有した食品を摂取することに意味はないのでしょうか。

実は、多くの酵素食品に含まれているのは、酵素だけではありません。酵素によって作り出された有効成分が、豊富に含まれていることが重要なのです。そのことを理解するためには、「発酵」を理解する必要があります。

 

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【発酵とは】

発酵とは、微生物が持っている酵素が食品成分に関わって起こる物質変化で、その時に人間にとって有用な成分が生産されます。

例えば、納豆菌が持っている酵素は、大豆に含まれるタンパク質や糖などを分解(発酵)し、栄養豊富な納豆を作り出します。

また、乳酸菌は、糖を発酵して有機酸やアミノ酸、抗菌物質、芳香成分などの有益な発酵生成物を生産します。乳酸菌はヨーグルトやチーズをつくる際に使用されています。また、日本の漬物や味噌などを製造する際にも、乳酸菌の発酵が利用されています。

 

微生物が持っている酵素が、発酵を引き起こすことにより食材の分解と合成を行って人にとって有益な成分を作り出しているのです。
この発酵によって作り出される代謝物質の中には、多種のアミノ酸、ビタミン、ミネラル類、ポリフェノール類など、身体にとって非常に有益な成分が豊富に含まれています。

酵素サプリメントを選ぶ際には、酵素によって作られた、これらの有効成分が、豊富に含まれていることが重要なポイントになります。

酵素の働きによってつくられた、アミノ酸などの有効成分が豊富に含まれた酵素サプリメントや、発酵食品を摂取することは、美容や健康維持にとても効果的です。

ダイエット中に無理な食事制限をしてしまうと、身体に必要な栄養素まで不足してしまいます。そうなると免疫力が落ちてしまうばかりか、身体に備わった基礎代謝まで落ちてしまい、余分な脂肪をため込むことになってしまいます。特にダイエット中には、酵素によって作り出されたアミノ酸やミネラルなどの代謝成分が豊富に含まれた酵素サプリメントを利用することが重要です。身体への負担を減らすと同時に、基礎代謝を上げることもできるので一石二鳥です。

 

【体内の酵素を活性化する方法】

身体の中で起こっている消化、代謝、免疫など、さまざまな生体反応に酵素が重要な役割を果たしていることを理解して頂けたでしょうか。
では、体内にある酵素の働きを活性化させるには、どの様にすると、良いのでしょうか。

それには、以下の三つが効果的とされています。

 

 ①身体を温める。

 ②タンパク質やミネラルを補給する。

 ③腸内環境を整える。

 

①体温が1度下がると、体内酵素の働きは半分以下になってしまうといわれています。そして、基礎代謝や、免疫力、ホルモンの働きが悪くなり、体調不良を引き起こす原因になってしまうのです。また、酵素の働きが悪くなると、身体の中に代謝する際に出される老廃物がたまっていき、血液の循環も悪くなり、さらに体温が下がってしまうのです。
体を温めるには、有酸素運動がおすすめです。また、筋肉量を維持する程度の適度な負荷のある運動も大切です。筋肉の基礎代謝は脂肪の3倍以上もあるので、筋量を維持することは体重を減らすことにも役立つからです。

 

②酵素はタンパク質なので、約20種類あるアミノ酸から作られています。そのため、全てのアミノ酸をバランス良く摂取することが必要になります。また、酵素が効率よく働くためには補酵素と呼ばれるビタミンやミネラルも必要になります。

 

③腸内細菌は、消化酵素が分解しきれなかった食べ物を分解したり、腸内でアミノ酸やビタミンを作る働きをします。腸内細菌を活発にすることが、 腸内の酵素を増やし活性化することになります。そのためには、「発酵食品」を食生活に積極的に取り入れることが重要です。「発酵食品」は栄養バランスも非常に優れているので、体の中で酵素を作る材料としても効果的です。また、食生活の改善が難しかったり、食生活が乱れがちの際には、発酵生産物を豊富に含んだ酵素サプリメントを利用して手早く栄養補給することも効果的です。

 

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藤茶とは

藤茶とは

 

 

藤茶(トウチャ)とは、ブドウ科ノブドウ属の植物で、主に中国四川省の武陵山地に生息しています。野生の藤茶は主に海抜400~1300メートルの森林の中に分布する貴重な純野生の食用、薬用の可能な植物資源です。
中国では「神のお茶」と呼ばれ、漢方薬としても研究が進められています。分析によると藤茶はフラボノイド類を多く含み、豊富なアミノ酸やその他栄養素を数多く持っていることがわかりました。藤茶の葉は色が緑で白い結晶状の粒子が表面に出て、味は初めは苦く後味が甘く感じられます。

 

藤茶の成分と効能

藤茶の葉には約35パーセントと、非常に多くのフラボノイドを含有し、多くの健康効果が期待されています。また、藤茶には、ヒトにとって必須ミネラルである、セレンが含まれています。今日では、藤茶を使用した様々な薬品や健康食品、飲料が開発されています。

 

藤茶に含まれるフラボノイドの効果

1睡眠の質を改善

藤茶に含まれているフラボノイドが、細胞の補修を活性化し、細胞の石灰化を防ぐことでメラトニンの分泌量を促進します。その結果、睡眠の質を改善する効果が期待されています。

 

 2腸の活動を改善

藤茶に含まれるフラボノイドが、腸内の有害菌を殺菌し、アレルギー性の胃腸炎に対して抗炎症作用を発揮します。また、腸内の有害ガスの発生を減らし腸の機能を回復させます。この働きにより腸の活動を正常にすると言われています。

 

 3血液に関する数値を調節

藤茶に含まれるフラボノイドは、コレステロール値、血圧、血糖値などの数値が異常に高い人に対し、それらの数値を改善する働きがあると言われています。

 

藤茶に含まれるセレンの効果

4心臓と脳の効果

藤茶には、ヒトにとって必須栄養素である、セレンが含まれています。セレンはビタミンEやビタミンCと協調して、活性酸素やラジカルから生体を防御する働きがあると考えられています。心疾患、脳血管疾患と体内のセレン量は、大きく関係していることが解明されており、体内のセレンが不足すると、フリーラジカルが増え、脳や血中の細胞に損傷を与えてしまうと言われています。

 

5抗腫瘍

藤茶成分のセレンは、グルタチオンペルオキシターゼという重要な酵素を作る成分です。この酵素は、過酸化物の還元反応を促進するため、酸化防止の役割を果し、活性酸素による病原作用を阻止することが出来ると言われています。

 

6免疫細胞の調節

セレンは、人体のリンパ線、肝臓や脾臓などの組織に多く含まれており、これらの細胞は免疫機能と深く関連しています。セレンは免疫細胞を保護し、リンパ細胞を活性化し、抗体形成を促進する役割があることが解っています。セレンを摂取することにより、免疫機能が高められると言われています。

 

7目の栄養補給

セレンは、目のと密接な関係にあるといわれ、藤茶を服用することによって、セレン・フラボノイド・アミノ酸・ビタミン・ミネラルなどの抗酸化栄養素を摂取し、目の疲労回復や、疾患を予防することが出来ると言われています。

 

 

ビタミンAとは

 

 

【ビタミンAとは】

ビタミンAは油に溶けやすい脂溶性ビタミンで、主に肉などの動物性食品に含まれています。また、緑黄色野菜から摂取されるβ(ベータ)-カロテンなどのカロテノイドは、体内でビタミンAに変換されます。このように体内でビタミンAに変換されるものを総称してプロビタミンAと呼びます。ビタミンAの生理作用を起こすプロビタミンAは、およそ50種類ほどが確認されています。

ビタミンAは、肌の健康維持、暗いところで目が慣れるようになる視覚の暗順応、さらに鼻や喉などの粘膜に働いて細菌から体を守ったり、発育を促進したりなど、たくさんの重要な役割を担っています。

 

【効果】

ビタミンAを皮膚に塗布すると、肌のハリと弾力の維持にとても大事なコラーゲンとエラスチンの合成が促進され、シワが減少し皮膚の弾力性が高まる効果が認められています。ビタミンAだ代謝することによって作られるるレチノイン酸は、体内に必要な水分を蓄える役割を果たすムコ多糖の生合成を促進し、細胞膜を増強するといわれています。日本では、医薬部外品の化粧品に配合されたビタミンAのシワ改善作用を、効能として明示することが、厚生労働省によって承認されています。

ビタミンAが不足すると、暗いところで目が見えなくなる“とり目”がおこることが知られています。他の不足症状として、粘膜の乾燥や角質化などが起こるために、ウイルスに対する抵抗力が弱まって感染症にかかりやすくなります。

 一方、ビタミンAをとり過ぎてしまうと、肝臓に蓄積されて肝障害などをおこす恐れがあります。通常の食事において摂り過ぎる心配はありませんが、サプリメントやビタミン剤を摂取する場合は使用量の目安をきちんと守りましょう。

 

【一日の所要量】

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」において、基準となるビタミンAの摂取量が記載されています。

性別 男性 女性
年齢等 推奨量2 目安量3 耐容 推奨量2 目安量3 耐容
(RDA) (AI) 上限量3 (RDA) (AI) 上限量3
(UL) (UL)
0~5 (月) 300 600 300 600
6~11 (月) 400 600 400 600
1~2 (歳) 400 600 350 600
3~5 (歳) 450 700 500 850
6~7 (歳) 400 950 400 1,200
8~9 (歳) 500 1,200 500 1,500
10~11 (歳) 600 1,500 600 1,900
12~14 (歳) 800 2,100 700 2,500
15~17 (歳) 900 2,500 650 2,800
18~29 (歳) 850 2,700 650 2,700
30~49 (歳) 900 2,700 700 2,700
50~64 (歳) 900 2,700 700 2,700
65~74 (歳) 850 2,700 700 2,700
75以上 (歳) 800 2,700 650 2,700
妊婦 (付加量)
初期・中期
後期
0
80
授乳婦 (付加量) 450

30歳から49歳の女性の1日のビタミンの目安摂取量は、ビタミンA 540 µg(妊婦 600 µg)程度と考えてください。ビタミンAは、健康障害をもたらすリスクがないとみなされる摂取量の上限「耐容上限量」が定められています。
1日の耐容上限量は18~69歳の男性で、2700μgRAE、女性で2700μgRAEとされています。なお、耐容上限量は健康障害を引き起こすことがない上限量で、これを超えて摂取しても、必ずしも障害を起こすわけではありません。また、カロテノイドを食事から摂取する場合では、体内でのビタミンAへの変換が調整されるために、ビタミンA特有の過剰症は心配ないとされています。

 

【食物からの摂取】

ビタミンAを豊富に含む食品は、レバー、うなぎ、バター、マーガリン、チーズ、卵。そして、ビタミンA前駆体のβ-カロテンを多く含む食物には、緑黄色野菜があります。例えばニンジン、ピーマン、ホウレンソウ、コマツナ、カボチャなどです。ビタミンAは高温において酸化・分解を受けやすく、また、油脂に溶ける性質があるので、油といっしょに調理すると摂取効率が良くなります。たとえば、短時間で調理でき、たくさん野菜がとれるバター炒めなどは良い調理法のひとつです。ビタミンAが動物性食品に多く含まれるのに対し、β-カロテンは緑黄色野菜や海草に多く含まれ、体内のビタミンAが十分ならビタミンAに変化しないため、過剰摂取の心配はありません。

 

【供給源になる主な食べもの】

では、ビタミンAを食品から摂取する場合、各食品をどの程度摂取したらよいのでしょうか。

各食品を100グラム摂取した際のビタミンAの含有量が日本食品標準成分表2015年版 (七訂)」のデータに示されています。

 

食品名成分量100g/μg食品名成分量100g/μg
タラ(肝)37000しそ(生)880
豚レバー(生)13000青汁(ケール)860
アンコウ(肝)8300モロヘイヤ(生)840
八目ウナギかば焼き8200食塩不使用バター800
あゆ(焼き)6000ほうれん草(茹で)720
うなぎ(肝)4400ひとえぐさ(素干し)710
味付けのり2700鮭すじこ670
うなぎ(生)2400卵黄(茹で)630
抹茶2400バジル(生)520
パセリ(乾燥)2300ちぢみゆきな(茹で)500
焼きのり2300よもぎ(茹で)500
ほたるいか(茹で)1900マンゴー(乾燥)500
ぎんだら(水煮)1800こい(生)500
うなぎ(かば焼き)1500西洋かぼちゃ(茹で)450
とうがらし(乾燥)1500しゅんぎく(茹で)440
本マグロ(生)1100にら370
にんじん1100アイスクリーム (高脂肪) 100
フォアグラ(茹で)1000みかん84
あなご(蒸し)890さば缶詰 (みそ煮)42

 

【まとめ】

ビタミンAは、現在の日本においては、通常の食生活で欠乏症となることは少ないようですが、偏った食生活が長くなり、ビタミンAが不足してしまうと、皮膚の粘膜が弱くなったり、目の調節機能に影響が出てしまいます。

ビタミンAは、β-カロテンとして緑黄色野菜などから積極的摂取することをおすすめします。ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンは大量に摂取しても健康障害を起こすことはなく安全です。
また、新鮮な野菜などが十分に摂れない時などは、サプリメントなどを有効に活用して体調維持に努めることも効果的です。

 

ビタミンA(ベータカロテン)

 

 

 

 

ビタミンC

 

ビタミンC(アスコルビン酸)

 

ビタミンCは、サプリメントに関するアンケート調査の結果において、「知っている栄養素」「興味・関心のある栄養素」「摂取したい栄養素」「普段、摂取している栄養素」いずれの設問においても、他の主要な栄養素を抑えてNo.1となりました。(1)

ビタミンCは、多くの方に知られている栄養素の代表格と言えるでしょう。

健康や美容のために意識的に摂りたいビタミンC。食生活の偏りなどで、不足している方が多いのではないでしょうか。実は、ビタミンCには、とても多くの有用な働きがあるんです!

そこで今回は、ビタミンCの役割や体の中での働きについて解説いたします。

 

【ビタミンCの体内での働き】

 ビタミンCは、化学名称ではアスコルビン酸とも呼ばれています。そんなビタミンCは、からだの中で様々な働きをしています。

   ①免疫機能を高め風邪をひきにくくする

   ②コラーゲンの生成を促す

   ③メラニン生成を抑制する

   ④鉄の吸収を高める

   ⑤カルシウムの吸収と代謝に関与する

   ⑥アミノ酸の代謝に関与する

   ⑦糖の代謝に関与する

   ⑧アレルギー反応で生じるヒスタミンの放出を抑える

   ⑨ストレスを軽減するホルモンの生成を促す

   ⑩アルコールの分解を助ける

   ⑪タバコの毒性の無毒化を促す

   ⑫血液中のコレステロール値を低下させる

   ⑬抗酸化作用がある

   ⑭乗り物酔いに対して効果がある

と、こんなに多くの役割があります。それでは説明していきます。

 

①免疫機能を高める

ビタミンCには、身体に侵入したウイルスの核酸を破壊し、ウイルスそのものを攻撃するインターフェロンの生産を促進する効果があります。(2)ビタミンCは免機能を高めて風邪をひきにくくし、風邪をひいたとしても早く治す効果があります。(3)

風邪をひきやすい人は血中のビタミンC濃度が低いことや、風邪をひいたときには低かったビタミンC濃度が、回復するにつれて徐々に高くなるということがわかっています。また、ビタミンCは、コラーゲン生成に関わっており、細胞がしっかり固められることによって、風邪などのウイルスを体内に侵入させにくくします。

 

②コラーゲンの生成を促す

ビタミンCは、体内でコラーゲンを合成する際に、酵素の働きを助ける補酵素として働きます。コラーゲンは、からだのタンパク質の1/3を占める重要なタンパク質です。細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをし、細胞同士の結合を強め、血管や筋肉、皮膚、骨、歯などを丈夫に保ちます。ビタミンCが不足すると、細胞同士が離れやすくなります。そのため、血管や粘膜、皮膚などがゆるみ、出血しやすくなったり、肌のハリを失いやすくなったり、傷が治りにくくなるなどの状態になります。ビタミンCと一緒に、タンパク質、鉄を十分に摂ことが、美しい素肌や丈夫な骨を保つためには重要です。

 

③メラニン生成を抑制する

ビタミンCは、美白・美肌の美容効果が期待できるビタミンの代表的存在です。
ビタミンCは、皮膚のメラニン色素の生成、沈着を抑え、シミやソバカス、日焼けを防ぐ効果があります。人間の皮膚は、紫外線を受けるとチロシンというアミノ酸が、チロシナーゼという酵素の働きによってメラニンという黒い色素に変化ます。このメラニン色素が皮膚に沈着することにり、シミやそばかすが起こります。ビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害し、メラニン色素の沈着を防ぐことで、透明感のある美白効果が期待できます。

また、ビタミンCは、コラーゲンの合成も助けるので、肌のしわを防ぐ効果もあることから、化粧水や美容液の配合成分としても活用されています。

 

④鉄の吸収を高める

ビタミンCは、食事からの鉄分を吸収しやすい形に変化させることで、体内への吸収率を高める効果があるため、貧血の予防に役立ちます。吸収されにくい牛乳や卵、野菜に含まれる鉄も、ビタミンCによって吸収や、利用効率が高まります。 すでに鉄欠乏性貧血になった人の治療には鉄剤が最も効果的ですが、予防にはビタミンCをたっぷり摂ることが大切です。

ビタミンCと同時に、タンパク質を多く含む食品を一緒に摂ることで、貧血を予防する効果が一層期待できます。

 

⑤カルシウムの吸収と代謝に関与する

実は、カルシウムは、体内への吸収率が悪い栄養素で、含まれている食品ごとに体内への吸収率が異なります。摂取したカルシウム量の内、牛乳は約40%、小魚は約33%、野菜類においては約19%しか吸収されないと言われています。カルシウムは、ビタミンCや、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムと一緒に食べることで吸収率を上げることができます。

 

⑥アミノ酸の代謝に関与する

リバウンドの起こりづらいダイエットを目指すには、筋肉を保ったまま、余分な脂肪のみ燃焼させることが重要です。そためには、脂肪の燃焼を促進するアミノ酸の一種であるカルニチンが必要になります。カルニチンはリジンというアミノ酸からつくられますが、このときに、必要となるのがビタミンCです。

効率よく体脂肪を減らすには、適度な運動とタンパク質、そして、ビタミンCの摂取が大切です!

 

⑦アレルギー反応で生じるヒスタミンの放出を抑える

ヒスタミンは、花粉症に限らず、気管支喘息や鼻炎、蕁麻疹などのアレルギー反応の原因物質であること言われています。

ビタミンCには、体内へのヒスタミンの放出や働きを抑える作用があります。(4)実際に、血中ビタミンC濃度が高い人はヒスタミンが少なく、血中ヒスタミンの多い人がビタミンCを摂取することによって、ヒスタミンが減少することがわかっています。アレルギー体質の人はビタミンCを十分に摂取することによって、体質の改善が期待できます。

また、乗り物酔いは、ヒスタミンが関係しているといわれています。多くの乗り物酔い薬には抗ヒスタミン薬が主成分として配合されています。抗ヒスタミン薬の主成分がヒスタミンによる中枢神経への刺激をブロックし、混乱する脳を鎮静し症状を抑えます。ビタミンCにもヒスタミンを減少させる働きがあることから、乗り物酔いに対して効果があると報告されています。(6)乗り物酔いが気になる方は、ビタミンCの十分な摂取をおススメいたします。

 

⑧ストレスを軽減するホルモンの生成を促す

ビタミンCは、ストレスに対抗するためにも欠かせません。ビタミンCはストレスから体を守るホルモンを合成する際に必要とされます。 このホルモンを分泌しているのは、副腎です。 副腎には、高濃度のビタミンCが貯蔵されています。 しかしストレスが加わると、副腎中のビタミンC濃度は急激に低下することがわかっています。抗ストレスホルモンを作るためにビタミンCが大量に使用されるためです。

副腎のビタミンCが不足すると、抗ストレスホルモンが充分に作られず、ストレスに対抗する抵抗力が弱まります。ストレスは、緊張などの精神的なストレスだけではなく、寒さ、暑さや睡眠不足、喫煙などもストレスの原因です。激しい運動や、病原菌に感染した時も通常よりビタミンCの必要量が増加します。ストレスにさらされやすい環境で生活をしている方は、充分なビタミンCを摂ることが大切です。

 

⑨アルコールの分解を助ける

肝臓では、アルコールを分解するために、酵素が働き、アルコールは、アセトアルデヒド、そして、酢酸へと代謝され、最終的に水と二酸化炭素に分解されます。

この代謝の過程で発生するアセトアルデヒドが、二日酔いの症状の原因となります。

ビタミンCには、アセトアルデヒドを代謝する酵素を活性化させる働きがあります。そのため、ビタミンCが十分に補給されていれば肝臓でのアセトアルデヒド代謝のスピードも速くなり、二日酔いの症状から速く抜け出すことができます。

 

⑩タバコの毒性の無毒化を促す

タバコを吸うと、ニコチンなど多くの有害物質が体内に送り込まれ、それを分解するために多量の活性酸素が発生します。その際に消費されるのがビタミンCです。

1本のタバコを吸うと、ビタミンCの一日の必要量である100mgの約半分の25~50mg程度が失われてしまいます。体内に貯蔵されているビタミンCは約1,500mg程度といわれ、タバコを1日20本吸うと、500~1000mgものビタミンCが消費されてしまいます。

このためタバコを吸う人は吸わない人に比べ、約2倍のビタミンCが必要になります。

 

⑪血液中のコレステロール値を低下させる

 脂肪分を摂り過ぎると、血中のコレステロール量が増え、動脈硬化や高血圧などを引き起こします。 このような高コレステロール血症の人でも、ビタミンCの充分な摂取でコレステロール値が下がることが報告されています。血中のコレステロールは血管にとってよい善玉のHDLコレステロールと、血管にとって悪い影響を与える悪玉のLDLコレステロールに分けられます。ビタミンCは、この善玉HDLコレステロールを増やし、さらに、悪玉のLDLコレステロールが血管に沈着し硬化するのを防ぐ働きがあります。また、コレステロールは、最終的に肝臓から胆汁を介して体外に排泄されますが、この胆汁酸をつくる際にビタミンCが必要となります。また、動脈硬化の予防には、ビタミンEやビタミンB2を一緒に摂ることが効果的とされています。コレステロールの気になる人は、ビタミンCを充分に補給することをおススメめします。

 

⑫ビタミンCは抗酸化作用がある

ビタミンCの抗酸化作用は、ビタミンCの分子から水素が離れやすいために起こります。この離れた水素がほかの物質を還元します。

ビタミンCは、その高い抗酸化作用から、活性酸素が原因の白内障の予防に効果があるとされています。白内障は、目の水晶体のたんぱく質が変性し、もとは透明であった水晶体が白く濁ってしまう病気です。ビタミンCと白内障の関係に関する研究では、1日260mg以上のビタミンC摂取で白内障の予防効果が得られたとの報告があります。(5)

また、ビタミンCは、体内のビタミンEを甦らせるなどの抗酸化作用もあり、有害な活性酸素から体を守る働きが期待されています。

 

【人はなぜ、ビタミンCを食べ物から摂ることが必要なのでしょうか?】

犬や牛など多くの哺乳動物は、体内でブドウ糖からビタミンCを作り出す能力があります。しかし、ヒトやサルなどは体内でビタミンCをつくることができません。人は健康維持のために必ず食事からビタミンCを摂る必要があるのです。ビタミンCは、胃で消化されずに、そのまま小腸から吸収されます。そして血液にのって体内のさまざまな組織に運ばれ、必要なときに使われます。ビタミンCは、からだ中のあらゆる場所に存在していますが、特に副腎、下垂体、水晶体にたくさん分布しています。

 

【ビタミンCの摂取量】

厚生労働省が発表した2020年版食事摂取基準において、ビタミンCは、成人では1日の推奨量が100㎎と設定されています。また、通常の食事による過剰摂取の報告はないため、耐容上限量は定められていません。ビタミンCの吸収率は通常約90%と高いが、過剰に摂取した場合には吸収率が低下し、2~3時間で尿から出てしまいます。体内には蓄積されないため、一般的には有害な過剰症はないといわれているので、取りすぎの心配は、あまり気にする必要はありません。通常、ビタミンCの体内貯蔵量は、約1,500㎎といわれており、体内貯蔵量が300㎎以下になると壊血病の兆候が現れるようです。

 

【ビタミンCの欠乏症】

16~18世紀の大航海時代、船員は長期に渡って新鮮な食材を食べることができませんでした。そのため、多くの船員が壊血病で命を落としました。壊血病はビタミンC不足のため、全身の血管がもろくなって出血する病気です。

1753年、イギリスの海軍医ジェームズ・リンドが、食事環境が比較的良好な高級船員の発症者が少ないことに着目し、新鮮な野菜や果物、特にミカンやレモンを摂ることによってこの病気の予防ができることを見出しました。ビタミンCが不足すると、疲れやすくなる、風邪や感染症にかかりやすくなる、肌のハリが失われる、貧血になりやすくなる、といったことが起こります。

さらにビタミンCの不足が続くと、体をつくるたんぱく質のひとつ、コラーゲンを十分に生成することができず、体中の血管、粘膜、皮膚組織の結合が弱くなって出血が止まらなくなる恐れがあります。小児の場合はメーラー・バーロー症といい、骨の形成・発育に支障をきたすこともあります。また、成人もビタミンCが不足することで骨粗しょう症や食欲不振といった症状もみられます。

 

【食べ物からの摂取】

ビタミンCが豊富に含まれている食べ物は、かんきつ類などの果物、野菜、緑茶などです。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、洗いすぎたり、ゆですぎたりせずに、できるだけ生で食べるのが良い方法です。じゃがいもやさつまいもなどに含まれているビタミンCは、でんぷんにより保護されているため、加熱調理後も比較的分解されずに残ります。

 

【ビタミンCの種類】

身体にとってとてもいい効果をもたらすビタミンC!でも、そのビタミンCも万能ではありません。実はビタミンCは、水溶性であることから、そのほとんどは、約2〜3時間で体外に尿として排出されてしまいます。体内に留まっている時間は意外に短いのです。そしてもう一点は、胃が荒れやすいデリケートなおなかを持つ方にとって、ビタミンCの酸味が気になるという点です。

しかし近年、これらのビタミンCの弱点をカバーしたサプリメントが開発されています。大きく分けると、アスコルビン酸カルシウムタイプと、脂溶性ビタミンCタイプの2タイプです。これらは、おなかへの負担を減らしたうえで、長時間に渡って留まり体内の隅々まで行き渡る、高吸収型のビタミンCです。

 

◎アスコルビン酸カルシウムタイプ

アスコルビン酸カルシウムタイプの特徴は、他のビタミンCに比べ、安定型になっているため、体内に長くとどまるので、思う存分にビタミンC特有のはたらきを発揮してくれるのです。

通常のアスコルビン酸にカルシウムを結び付け(アスコルビン酸カルシウム)、さらに特殊な加工を施して酸性度を調節しているので、デリケートなおなかを持つ方のビタミンC摂取に最適です。

特許取得の特別な製法で、時間をかけて吸収されるよう加工された新型のビタミンCなので、今まで叶わなかった肌の奥深くまでとどくことで、シミの元メラニンへの働きかけと潤いキープが期待されます。また、免疫力に働きかけることから、季節の変わり目などの風邪予防にも活用されています。また、胃に負担がかからないよう加工がされているため、胃が荒れやすい方や、シミやくすみなどの肌トラブルケアや若々しく健康な毎日を送りたい方に役立ちます。

 

◎脂溶性ビタミンC

通常ビタミンCと言えば水溶性ビタミンCを指します。しかし、水溶性のビタミンは、長時間体内に蓄えておくことができません。そこで、近年注目されているが、脂溶性ビタミンCです。脂溶性のビタミンCは、吸収率が良い上に脂質である細胞膜内に長時間蓄積されるので、必要な時に持続的に効果を発揮します。持続性は従来のビタミンCの約4倍です。また、通常ビタミンCは、酸性であるのに対し、脂溶性ビタミンCは中性なので、胃への負担が極めて少ないのが特長です。

脂溶性ビタミンCは、水溶性ビタミンCの弱点を克服したビタミンCと言えます。

 

【まとめ】

ビタミンCは、数ある栄養素の中でも知名度が抜群なだけではなく、

身体への貢献度もナンバーワンといってもよい栄養素です。

長期間に渡って不足してしまうと健康を損なう恐れもあります。

最近、少し疲れが溜まっているかなぁ…と感じたときには、

ビタミンCが豊富に含まれた食品やサプリメントを充分に補給して、リフレッシュしてください!

ビタミンC

 

 

【参考文献】

(1)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000016172.html

(2)The effect of ascorbic acid on production of human interferon and the antiviral activity in vitro

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/970135/

(3)Vitamin C for preventing and treating the common cold

   https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23440782/

(4)Antihistamine effect of supplemental ascorbic acid and neutrophil chemotaxis

   https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1578094/

(5)Toward a new recommended dietary allowance for vitamin C based on antioxidant and health effects in humans

   https://academic.oup.com/ajcn/article/69/6/1086/4714888

(6)Impact of oral vitamin C on histamine levels and seasickness

   https://content.iospress.com/download/journal-of-vestibular-research/ves00509?id=journal-of-vestibular-research%2Fves00509

 

炭酸カルシウムとは

 

炭酸カルシウムとは

炭酸カルシウム(calcium carbonate)は、石灰岩や大理石の主成分で貝殻やサンゴ、鶏卵の殻の主要な構成成分です。組成式 CaCO3 で表されるカルシウムの炭酸塩です。

 

炭酸カルシウムは工業製品や医薬品、塗料、プラスチックなどの原料だけでなく、化粧品や歯みがき粉と言った日常生活の身の回りの物に幅広く使われており、安全性が高いことから様々な食品に添加物として使用されています。

炭酸カルシウムは1957年に厚生労働省により食品添加物として指定されました。主な用途としてはカルシウムの強化剤、膨張剤、改良剤、基礎剤の他にも酒の脱酸剤や飴の中和剤として、また、食感改善を目的として菓子やパン、水産練り製品、乳飲料、即席麺等に添加されています。

医薬品としては、胃酸過多に対して制酸剤として用いられます。

 

炭酸カルシウムを含む食品の安全性

2016年3月に食品安全委員会が、炭酸カルシウムの食品添加における健康への影響に関して、各種試験を実施し評価しました。その結果、安全面に問題はないとされています。炭酸カルシウムは、安全が確認された成分であり、食品のカルシウムを強化する目的でサプリメントなどにも利用されています。

 

ミネラル