サプリ成分としてのパイナップル

パイナップル

 


パイナップル (pineapple) という名前は、本来は松 (pine) の果実 (apple)、

すなわち松ぼっくりを指したことばです。英語の“apple”は、かつてはリンゴに限らず

「果実全般」を指すことばとしても用いられていました。これが18世紀ごろに、

似た外見をもつ現在のパイナップルの果実に転用され、今日に至ります。

 

パイナップルの栄養成分・効果について

パイナップルは、三大栄養素の中では糖分、ビタミンC、ビタミンB群が豊富に含まれています。

また酸味の元であるクエン酸や、リンゴ酸などの有機酸や、代表成分とも言えるたんぱく質分解酵素が含まれています。

 

パイナップルの実には、「ブロメライン」と呼ばれる、たんぱく質分解酵素が含まれています。

ブロメラインの働きにより、パイナップルを肉類と一緒に摂ると、胃の中で肉を消化しやすくなります。

また、パイナップルを生肉と一緒に置いておくと、肉が柔らかくなるなどの効果もあります。

但し、ブロメラインは熱に弱く、60℃以上になると活性を失ってしまうため、

高温で加熱調理すると、肉を柔らかくする効果は得られなくなってしまいます。

青く未成熟のパイナップルほど、ブロメラインの働きは強くなります。

パイナップルには、酸っぱさのもとであるクエン酸やリンゴ酸や、たんぱく質分解酵素も含まれ、

食欲増進や消化促進に効果があると考えられています。

パイナップルに含まれている豊富な糖質は、その分解を助けてくれるビタミンB1も多く含まれていることから、

体力が低下したときなどに、即効性のあるエネルギー源として役立ちます。

また、パイナップルは100gあたり27mgのビタミンCを含んでいるので、

ストレスなどから起こる“疲労感”の軽減にも効果が期待できそうです。

パイナップルは100gあたり1.2gの食物繊維が含まれています。

他の果物類と比較しても非常に多く含まれているので、

腸の運動促進や、デトックス効果が期待できます。

 

新鮮なパイナップルや、良質なパイナップル抽出物を含んだサプリメントは、

日々の健康に大いに貢献してくれそうです。

節々スムーズ・丈夫な骨格づくり

 

ニームとは

ニームとは

 

 

「ニームリーフエキス」
普段、なかなか聞きなれない言葉ですね。

実はニームとは、植物の名前で、ニームの葉から抽出された成分のことを、「ニーム」「リーフ(葉))「エキス(抽出物)と呼びます。

ニームリーフエキスには、とても優れた効果が見つかっています。

 

ニームは、熱帯地方に自生、栽培される常緑樹で、樹高15~20mに成長し、1~4月に5枚の花びらのジャスミンに似た、甘い香りを発する1cmほどの白い花を枝先にたくさん咲かせます。葉は鮮やかな緑色をしており、縁にギザギザがあります。

 

葉、樹皮、枝、種子などほとんど全ての部位に薬効があるとされ、5000年前から語り継がれているインドの伝統医学・アーユルヴェーダでも古くから薬用ハーブとして利用されており、現在でも、インドの一般の家庭では、常備薬として多くの人々に用いられています。

 

また、ニーム有効成分は近年科学的に証明され、その存在がよく知られるようになりました。

これらの成分によって、抗炎症や鎮痛、解熱、殺菌、消毒効果などが期待できます。

また、虫除けの効果が高く、動物や人間には無害なことから、近年その成分に注目が集まっています。

 

ニームリーフエキスは、体内のメラニンの生成を抑制するほか、活性酸素を除去することにより色素の沈着を抑制し、皮膚の透明感を向上させる効果が期待されています。また、ニームリーフエキスには、アレルギー症状の原因となるヒスタミンを抑える働きもあります。

 

ニームには、歯垢や歯肉の炎症を軽減する効果が見つかっています(1)石鹸や歯磨き粉、ペット用のシャンプーなど様々な日用品にニームエキスが利用されています。ニームの木全体には、ほかにも多くの抗菌成分が含まれ、現在最も注目を集めている成分が、アザディラクチンという成分です。200以上の虫を寄せ付けない効果があるとされ、アザディラクチンが虫の成長ホルモンの働きを阻害することから、ニームを食べた虫は生きていられなくなるのです。
ニームの種や樹皮を絞って取り出したオイルを、水で薄めて、葉っぱやビニールハウス内に散布して使います。これによって、害虫の被害を防ぐことができます。

 

このように、ニームには優れた働きが発見されています。もし、お使いのサプリメントの有効成分に含まれていれば、これらの効果が期待できます。

 

 ニームエキスに含有される成分と期待される効果

有効成分効果
アザディラクチン(Azadirachtin)昆虫忌避作用、抗捕食作用、抗ホルモン作用
サラニン(Salanin)昆虫忌避作用
ニンビン(Nimbin)抗炎症作用、解熱作用、抗ヒスタミン作用、抗カビ作用
ニンビディン(Nimbidin)抗菌作用、抗潰瘍作用、抗不整脈作用、抗カビ作用
ニンビドール(Nimbidol)抗結核作用、抗原虫作用、解熱作用
ゲデゥニン(Gedunin)血管拡張作用、抗マラリア作用、抗カビ作用
ニンビネートナトリウム(Sodium nimbinate)利尿作用、殺精作用、抗関節炎作用
ケルセチン(Quercetin)抗原虫作用, 抗酸化作用

免疫UPサポート

【参考文献】

(1)1. ^ Callahan, Christy (11 October 2010). “Uses of Neem Datun For Teeth”. Livestrong.com. Demand Media. Retrieved 16 July 2013.

 

セルロースとは

 

セルロースとは

セルロース(cellulose)は、植物を構成する細胞壁および植物繊維の主成分です。

乾燥重量として植物の約40%を占め、年間生産量は1,000億トン以上と考えられています。

地球上に最も多く存在する炭水化物であり重要な生物資源です。

 

野菜や果物、穀物類に含まれるセルロースは、ヒトの消化酵素では分解されず、

不溶性食物繊維として整腸作用など様々な働きがあります。

また、一部は腸内細菌により分解されて、エネルギー源としても利用されます。

 

植物以外にもセルロースを生産する生物としてホヤが挙げられます。

また、酢酸菌の一種が作ったセルロースはナタデココとして知られています。

ナタデココは、ココナッツ果実の内部に蓄えられたココナッツ水と呼ばれる液に、

酢酸菌を加えて発酵させてできた固形部分を、一定の厚みで、さいの目に切ったゲル状物質で、

ほとんどがセルロースからできています。独特の歯ごたえがあり、カロリーが低く、

食物繊維が豊富であるためダイエット食や特定保健用食品としても利用されています。

また、繊維の特性を生かし、食品の添加物としても活用されています。

 

日本人が摂取する食物繊維の約8割は不溶性食物繊維であり、

さらにその内のほとんどがセルロースだと言われています。

 

不溶性食物繊維は、水や油には溶けません。なので、体内で水を含んで膨張する性質があります。

膨張したセルロースは、便のカサが増すことで腸の活動を刺激します。

結果として、便通や便秘改善の効果が期待できます。

 

食物繊維は第六の栄養素と言われるほど、からだにとって重要な栄養素です。

野菜や果物を食べる機会が少なくなると、食物繊維が不足しがちになります。

そのような時は、食物繊維を含んだサプリメントを利用して、しっかりと補いたい栄養素の一つです。

おなかの健康

ステビアとは

 

ステビア(Stevia rebaudiana)は、パラグアイをはじめとする南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草の植物です。

草丈は約50cm~1m前後で、夏から秋にかけて、枝先に白い小花を咲かせます。

 

寒さ以外にはこれと言って弱点のない植物なのでハーブを初めて育てる方にもおすすめの品種です。

ブラジル及びパラグアイの先住民は、ステビアを甘味料として用いるだけではなく、

医療用として、心臓病、高血圧、胸焼け、尿酸値を低くするなどの目的で使用してきた歴史があります[1]

現代においても、糖尿病や高血圧の治療や健胃剤、二日酔い、精神的疲労に対する強壮剤として利用されています[2]

 

パラグアイでは、古くから整腸剤として、また美容のために全身に塗ったりして利用されてきました。

現在では、ステビアの茎の部分を主原料とし、発酵後に数年間熟成させた健康飲料や化粧品などに応用されています。

甘味料としてのステビアは、1971年に大阪の守田化学工業によって世界で初めて商品化されました。

 

【ステビアの効果・効能】

マイワシ油を使った抗酸化力の実験において、ステビアの茎を熱水抽出した成分には、

緑茶の5倍以上の抗酸化力があることが証明されました[3]

この他、ステビアにはヒスタミンに対する解毒作用も確認されています [4]

 

千葉大学薬学部の研究グループは、2006年に行われた「第49回日本糖尿病学会年次学術集会」において、

ステビアが2型糖尿病の原因の1つである「インスリン抵抗性」を細胞レベルで改善する可能性があることを、

世界初めて発表しました[5]

また、ステビアの甘味成分であるステビオシドには血糖値を下げる作用があることや、インスリン抵抗性の改善の効能があるという報告がラットを使った臨床実験で報告されています。

 

【甘味料としてのステビア】

ステビアは、ステビオシドとレバウディオシドという成分が含まれていることから、

甘味料として使用されています。甘さは砂糖の200〜300倍と言われていますが、

カロリーはほとんどなく、天然の植物由来の甘味料であることから、

カロリー制限のために、糖質を控えたい人や、ダイエット中の方にはオススメの糖類と言えます。

また甘味はあっても砂糖のように虫歯菌の栄養になる糖類は含んでいないので虫歯の予防効果も期待できます。

 

ステビアは1970年代に販売されるようになってから砂糖の代替品として使用されてきました。

ステビアは過去、発がん性や妊娠の阻害の可能性を指摘され、使用を認めていない国がありましたが、

日本では多くの研究結果により、副作用は明確に否定されているので、健康に対する危険性は、

ないと考えられます。

現在では、アメリカ、インドネシアやEUでもステビアの利用を認めています。

 

ステビアは、砂糖と比べて大変コストパフォーマンスの良い添加物ということで、

幅広く色々な用途に使用されています。

食べたい!をストップ

【参考文献】

(1) Lewis,W.H. (1992) Early uses of Stevia rebaudiana (Asteraceae) leaves as a sweetener in Paraguay

(2)農水省農事試験場畑作部:「新甘味資源植物「ステビア」について」昭和49年1月

(3)東北大学農学部佐藤實・竹内昌昭:「ステビアの抗酸化活性とその利用」、食品と開発、vol.31, no.10, 1998

(4)佐藤實他;「ステビア抽出物のニジマスにおけるヒスタミンの解毒作用について」平成9年度日本水産学会秋季大会講演要旨集、1997

(5)5月26日 II-9-25 薬用植物STEVIAの抗糖尿病作用に関する分子薬理学的研究STEVIOSIDEのインスリン抵抗性改善作用 千葉大学大学院薬学研究院薬物治療学

シダ抽出物

【シダ抽出物】

 

シダ抽出物とは、中南米に自生するシダの一種のダイオウウラボシ

(別名 ポリポディウムロイコトモスPolypodium leucotomos)の抽出成分です。世界中には、8000種を超えるシダ植物があり、そのほとんどはウラボシ科に属しています。

シダ抽出物には、多くの薬効が認められています。

  ・様々な皮膚疾患

  ・日焼け止め

  ・疫調節作用と抗酸化作用

 

シダ植物のエキスは、伝統的に湿布の形で利用されており[1]、南米や欧州ではよく用いられてきました。

南米種であるポリポディウムロイコトモスのエキスは多くの適応症の治療用に市販されており、

乾癬、関節炎、皮膚炎、百日咳、の効果を目的として用いられています。

スペインではDifurの商品名で医薬品として白斑や乾癬に使用されています[2]。

現在も主に経口摂取での白斑の治療や日焼け反応の防御を中心として、

様々な皮膚疾患の治療研究が行われています[3]。

 

シダ植物由来の日焼け止め成分の多くのは医療用に用いられており、

その効果の一つに紫外線による皮膚障害に対する効果が報告されています。

シダエキスは紫外線防御に対し、抗酸化作用、免疫防御作用、細胞DNA保護作用、皮膚構造の保存

4つ効果があるといわれています。

 

抗酸化作用​

紫外線 (UV) が皮膚にあたることで炎症反応が起こり、体内に活性酸素やフリーラジカルが発生してしまいます。

そのことで、日光弾性症や皮膚癌の原因となる可能性があります[4]。

研究報告では、シダエキスには、活性酸素、脂質過酸化反応の発生に対する抗酸化作用が認められ[5]、

活性酸素を阻害することが確認されました[6]。

 

免疫防御作用

紫外線を浴びると免疫の抑制が起きます。 シダエキスには、その影響を抑制するという特性があり、

皮膚細胞の保護効果が研究により示されました。[7]

 

細胞DNA保護作用

紫外線はDNAの損傷ももたらします。シダエキスは紫外線照射によって生じる日焼け細胞数を減少させ、

DNA損傷を減少させます。

 

皮膚構造の保存​

紫外線を浴び続けると光老化と呼ばれる皮膚の肥厚、弾力の喪失、しわやたるみといった状態になります。

光老化は、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)産生増加によって引き起こされることが知られています。

シダエキスは、紫外線照射によって誘発されるMMPの産生を抑制する効果があります[8]。

また、皮膚の色素障害によって起きる白斑は表皮のメラニン細胞の減少が原因です。

シダエキスは免疫調節作用と抗酸化作用を持つことから、白斑の治療にも効果が期待されています[9]。

 

シダ抽出物であるポリポディウムロイコトモスが持つ抗酸化作用は、

メラニン色素生成を抑制する働きをすることで日焼けや、シミを防ぎます。

 

紫外線による皮膚へのダメージは、素早い対策を行うことが大切です。

強い日差しが気になる夏などに、天然のシダ抽出物は、積極的に利用したい成分です。

肌のお悩み

 

【参考文献】

(1)Winkelmann RR, Del Rosso J, Rigel DS. (2015-3). “Polypodium leucotomos extract: a status report on clinical efficacy and safety”. Journal of drugs in dermatology 14 (3): 254–261. PMID 25738847.

(2)Parrado C, Mascaraque M, Gilaberte Y et al (2016-6). “Fernblock (Polypodium leucotomos Extract): Molecular Mechanisms and Pleiotropic Effects in Light-Related Skin Conditions, Photoaging and Skin Cancers, a Review”. International journal of molecular sciences 17 (7). doi:10.3390/ijms17071026. PMID 27367679.

(3)Berman B, Ellis C, Elmets C (2016-2). “Polypodium Leucotomos – An Overview of Basic Investigative Findings”. Journal of drugs in dermatology 15 (2): 224–228. PMID 26885792.

(4)Manríquez JJ, Majerson Gringberg D, Nicklas Diaz C. (2008-12). “Wrinkles”. BMJ clinical evidence 2008. PMC: 2907965. PMID 19445782.

(5)González S, Pathak MA (1996-4). “Inhibition of ultraviolet-induced formation of reactive oxygen species, lipid peroxidation, erythema and skin photosensitization by polypodium leucotomos”. Photodermatology, photoimmunology & photomedicine 12 (2): 45–56. doi:10.1111/j.1600-0781.1996.tb00175.x. PMID 8897589.

(6)Gomes AJ, Lunardi CN, Gonzalez S, Tedesco AC (2001-11). “The antioxidant action of Polypodium leucotomos extract and kojic acid: reactions with reactive oxygen species”. Brazilian journal of medical and biological research=Revista brasileira de pesquisas medicas e biologicas 34 (11): 1487–1494. doi:10.1590/s0100-879×2001001100018. PMID 11668361.

(7)Capote R, Alonso-Lebrero JL, García F (2006-3). “Polypodium leucotomos extract inhibits trans-urocanic acid photoisomerization and photodecomposition”. Journal of photochemistry and photobiology. B, Biology 82 (3): 173–179. doi:10.1016/j.jphotobiol.2005.11.005. PMID 16388959.

(8)Philips N, Conte J, Chen YJ (2009-8). “Beneficial regulation of matrixmetalloproteinases and their inhibitors, fibrillar collagens and transforming growth factor-beta by Polypodium leucotomos, directly or in dermal fibroblasts, ultraviolet radiated fibroblasts, and melanoma cells”. Archives of dermatological research 301 (7): 487–495. doi:10.1007/s00403-009-0950-x. PMID 19373483.

(9) Reyes E, Jaén P, de las Heras E et al (2006-3). “Systemic immunomodulatory effects of Polypodium leucotomos as an adjuvant to PUVA therapy in generalized vitiligo: A pilot study”. Journal of dermatological science 41 (3): 213–216. doi:10.1016/j.jdermsci.2005.12.006. PMID 16423508.

 

コラーゲンとは

 

コラーゲンとは


コラーゲン(collagen)は、主に脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつです。
ヒトの体内に存在しているコラーゲンの総量は、全タンパク質の約25%を占める程多く存在しています。特に体の中でも、腱の主成分はコラーゲン繊維が隙間なく配列したもので非常に強い力に耐えることができます。

腱は、筋肉が作り出した力を骨に伝え、運動を起こす際に非常に強い力がかかりますが、その役割を果たせるのもコラーゲンのお陰といえます。また、骨や軟骨の内部にも、コラーゲンの繊維がびっしりと詰まっており、骨や軟骨に弾力性を持たせています。
皮膚の弾力や強度の維持にもコラーゲンが役立っています。
コラーゲンの特徴は、他の大部分のタンパク質がアミノ酸にまで分解されてから吸収されるのとは異なり、オリゴペプチドの状態で吸収されていることが明らかとなっています。[1]

消費者庁管轄の機能性表示食品において、コラーゲンは、科学的根拠を元に「膝関節が気になる方に」といった表示での販売が認可されています[2]。

低分子コラーゲンペプチドを使った研究では、3か月後に肌の水分量、弾力性、しわの改善、質感の改善効果が見られたという研究結果が報告されています[3]。

コラーゲンを豊富に含む食品には、動物性と海洋性があります。動物性コラーゲンは、豚足、鶏の皮、手羽先、軟骨、牛スジ、牛テール、豚バラ肉などに豊富に含まれています。一方、海洋性コラーゲンには、スッポン、フカヒレ、エイヒレ、魚の皮、うなぎ、なまこ、カレイ、エビ、くらげなどに含まれており、その他、ゼラチン、ゼリー、プリン、杏仁豆腐などにも豊富に含まれています。

ただし、コラーゲンを豊富に含む食品は高カロリーのものが多いので、これらの食品を、一度にたくさん食べると、カロリーオーバーになってしまいます。

今は、ドリンクなど飲みやすいコラーゲンサプリなどもあるので、

上手に活用しながら、積極的な摂取をおすすめしたい成分です。

肌のお悩み

 

[1]小山洋一「総説 天然素材コラーゲンの機能性」 (pdf) 『皮革科学』第56巻第2号、2010年8月14日、 71-79頁。

[2] ”ひざサポートコラーゲン”. 消費者庁 (2017年5月2日). 2018年9月23日閲覧。 “関節ケア”. 消費者庁 (2016年9月9日). 2018年9月23日閲覧。

[3] Kim DU, Chung HC, Choi J et al (June 2018). “Oral Intake of Low-Molecular-Weight Collagen Peptide Improves Hydration, Elasticity, and Wrinkling in Human Skin: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study”. Nutrients 10 (7). doi:10.3390/nu10070826. PMC: 6073484.

グアーガムとは

グアーガムとは

 

グアーガム  (Guar Gum) は、グアー豆の胚乳部から得られる水溶性の天然多糖類です。

グァー豆は、あまり聞きなれない名前ですが、インドが原産国で、インドにおいては、古くから食用として用いられていて、カレーや野菜の炒め煮などの料理に使われています。
現在では食品の添加物としても活用されています。
グアーガムの酵素分解物は、従来から便通の改善効果やコレステロールを下げる効果、また、血糖値の上昇を抑える効果や、体内の有害物質の蓄積を抑える効果など健康に良い作用が数多く報告されてきました。

グアーガムを食事とともに摂取すると、血糖上昇が抑制され、インスリンの分泌も抑制されたという研究報告もあります[1][2]水溶性食物繊維であるグアーガムの酵素分解物は、腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌が増えるのを助け、腸内環境を整えます。
オリゴ糖は、消化酵素ではほとんど分解されず、飲み過ぎると下痢になってしまうことがありますが、グアーガム酵素分解物は、水溶性の多糖類であるため、飲みすぎても下痢になりにくいのが特徴です。

このように、グアーガム酵素分解物を摂取すると便通改善に、とても良い働きをします。日本では、滅多に見ることのないグアーガムは、サプリメントを利用して摂取する方法がおススメです。

グアーガムは、下痢、便秘どちらの改善効果も期待できます。健康維持のためにぜひ、毎日の生活に取り入れてください。

おなかの健康

(1)Jenkins, D.J.A., Lees, A.R., Gassull, M.A.,Cochet, B. and Alberti, G.M.M.: Ann. Intern. Med., 80, 20 (1977)

(2)奥恒行, 藤田温彦, 細谷憲政、「グルコマンナン, プルランならびにセルロースの血糖上昇抑制効果の比較」

『日本栄養・食糧学会誌』 1983年 36巻 4号 p.301-303, 日本栄養・食糧学会

 

 

カロテノイド(カロテノイド色素)とは

 

カロテノイド(カロテノイド色素)とは

 

カロテノイドはカロチノイドとも呼ばれ、優れた性質を持った健康成分です。食品やサプリメントなどで、積極的に摂取したいオススメの成分です。
カロテノイド(carotenoid)は黄、橙、赤色などを示す天然色素のことで、微生物、動物、植物などからこれまでに750種類以上のカロテノイドが見つかっています。
トマトやニンジン、フラミンゴやロブスターの示す色はカロテノイド色素による着色です。カロテノイドは、植物の体内で光保護作用や抗酸化作用を発揮するなど、とても重要な役割を果たしています。また、ヒトや、動物の体内では、必須栄養素であるビタミンAの材料となるほか、がんや心臓病の予防効果も報告されています[1][2]。

カロテノイドは、肝臓、肺、乳房、子宮頚部、前立腺、大腸、皮膚、網膜をはじめとする眼組織など、人間の体のいたる所に存在しています。ところが、人間をはじめとする動物は、カロテノイドを体内でつくり出すことはできません。なので、食品やサプリメントなどから、摂取する必要があります。

 

【カロテノイドの役割】

カロテノイドの特徴は、体内に過剰に発生した活性酸素を除去する抗酸化作用という働きを持つことです。人間の体内に取り込まれたカロテノイドは、抗酸化作用を発揮し、細胞の保護などの働きをします。カロテノイドはその種類によって対抗する活性酸素の種類や、人間に対する効果にも違いがあるといわれているため様々な種類のカロテノイドをバランス良く摂取することが必要です。

 

【主なカロテノイド】

βカロテン

βカロテン(β-carotene)は、β-カロチンともよばれ、 細胞膜の損傷を防ぐ働きをします。人体の脂肪組織に蓄えられ、肝臓や小腸の粘膜の中で、必要な時にビタミンAになるため、プロビタミンAとも呼ばれます。

 

リコペン​(リコピン)

リコペン(Lycopene, lycopene)は水にはほとんど溶けない脂溶性の赤色色素です。トマトや柿、金時ニンジンなどに多く含まれ、強い抗酸化作用を示します。

 

ルテイン​

ルテイン (lutein) は、高い抗酸化作用を持ち、緑黄色野菜、ブルーベリーなどの果物に多く含まれています。人間の目、乳房、子宮頸部にも含まれ、目の機能強化、白内障や加齢黄斑変性などの眼病予防に役立つとして、ルテインを主成分としたサプリメントなども、多く製品化されています。

 

アスタキサンチン

アスタキサンチン(Astaxanthin, Astaxanthine)は、甲殻類の殻やそれらを餌とするマダイの体表、またサケ科魚類の筋肉の赤色部分などに多く含まれています。
アスタキサンチンは高い抗酸化作用を持ち、紫外線や脂質過酸化反応から生体を防御する因子として働いていると考えられています。アスタキサンチンの肌への抗酸化力はβ-カロテンの約10倍、コエンザイムQ10の約800倍、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍にも達するとされています[3]。 また、アスタキサンチンは光障害から目を保護すると言われ、アスタキサンチンを配合したサプリメントや健康食品、スキンケア用品なども発売されています。

ビタミンA(ベータカロテン)

【参考文献】

(1)三室 守、高市真一、富田純史『カロテノイド―その多様性と生理活性』高市真一 編、裳華房、2006年。ISBN 978-4-7853-5840-2。
(2)眞岡孝至『カロテノイドの多様な生理作用』食品・臨床栄養、2、2007年。
(3)サプリのミカタ 〜アスタキサンチン〜https://dhctv.jp/movie/102020/

 

 

ローズマリーの効能

ローズマリーの効能

 

ローズマリー(rosemary)は、地中海沿岸地方が原産のシソ科に属する常緑性の低木植物です。生葉もしくは乾燥葉を香辛料や、ハーブとして用います。花は食べることができ、水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用されています。
成長すると高さ1.8メートルに達します。暑く乾燥した気候を好む一方で、寒さにも耐えられる植物です。厚く細長い葉を付け、こするとマツに似た香りがします。
冬から春にかけて青や紫がかった白い花が咲き、観賞用としても人気があります。

ドイツ政府によって設立されたE委員会が編集した、300種以上のハーブおよびその製品についての情報を掲載している「Eモノグラフ」にも収載されているハーブです。

ローズマリーは甘い芳香と爽やかなほろ苦さがあり、消臭効果や抗菌作用、高い抗酸化作用があります(1)。ヨーロッパでは古くから、その消臭効果や抗菌作用を利用し、クセの強い肉類や魚類の匂い消し、また、鶏肉や、白身魚、野菜など淡泊な素材の香りづけとしても利用されてきました。
強い香りを持つローズマリーは、カンファーという成分を含有し、カンファーは防虫剤の原料としても使われてきました。

ローズマリーは古代から薬用に用いられ、記憶力を高める効果があると言い伝えられていました。ローズマリーをアルコールと共に蒸留したローズマリー水は、薬用酒や香水として利用されていた歴史があります。
乾燥ローズマリーを95%エタノールで抽出したものには、高い抗ウイルス活性と、他のスパイスと比較しても際立って強い抗酸化活性が認められています(2)
また、癌予防効果のある食材との研究発表もあります(3)ローズマリーには、炎症抑制効果、血行改善効果など、多くの効能が報告されています。外用によるリューマチなどの関節炎や、内用では消化不良に対しても使用されています。
また、複数のハーブと組み合わせた使用で育毛効果があることが知られています。これは、5αリダクターゼ阻害作用(4)、血行促進作用、炎症抑制作用などに起因すると考えられます。
ローズマリーの主成分であるカルノシン酸には、神経細胞の維持に重要な役割を果たし、神経成長因子の生成を高める効果があることも報告されています(5)軽度のアルツハイマー型痴呆症患者に対しては症状が改善する可能性のあるとの報告がされています(6)
カルノシン酸と、カルノソールには、生体防御機構を活性化させる作用があり、解毒作用を高める(7)また、ロスマリン酸には、花粉症の症状を和らげる作用があることが知られています(8)

 

【ローズマリーの主要成分】

ウルソール酸 (ursolic acid)
オレアノール酸 (oleanolic acid)
カフェ酸 (caffeic acid)
カルノシン酸 (carnosic acid)
カルノソール (carnosol)
クロロゲン酸 (chlorogenic acid)
ゲンクワニン (genkwanin)
シネオール (cineol)
ピネン (pinene)
ベルベノン (verbenone)
ルテオリン (luteolin)
ロスマノール (rosmanol)
ロスマリン酸 (rosmarinic acid)
樟脳 (Camphor)

など。

ビタミンC

【参考文献】

(1)食品に含まれる抗酸化物質のハイリノール型サフラワー油に対する酸化防止効果 駒沢女子大学 研究紀要 30 pp.31-38 19970303
https://ci.nii.ac.jp/naid/110004678400/

(2)斎藤浩、「香辛料の抗酸化性」『油化学』1977年 26巻 12号 p.754-764, doi:10.5650/jos1956.26.754
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos1956/26/12/26_12_754/_article

(3)大澤俊彦、「がん予防と食品」『日本食生活学会誌』 2009年 20巻 1号 p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/20/1/20_1_11/_article/-char/ja/

(4)5αリダクターゼとは?5αリダクターゼ(酵素)は、人体に存在する酵素の一種で、男性型脱毛症(AGA)の原因物質でもあることがわかってます。

(5)Carnosic acid, a component of rosemary (Rosmarinus officinalis L.), promotes synthesis of nerve growth factor in T98G human glioblastoma cells. Biol Pharm Bull. 2003 Nov;26(11):1620-2.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14600414/

(6)アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性 日本痴呆学会誌第19巻第1号

(7)Regulation of heme oxygenase-1 expression through the phosphatidylinositol 3-kinase/Akt pathway and the Nrf2 transcription factor in response to the antioxidant phytochemical carnosol. J Biol Chem. 2004 Mar 5;279(10):8919-29. Epub 2003 Dec 19

(8)斎藤浩、「香辛料の抗酸化性」『油化学』1977年 26巻 12号 p.754-764, doi:10.5650/jos1956.26.754

 

 

サプリメント材料としてのローズヒップとその効果

【ローズヒップ】

 

ローズヒップ (rose hip) は、バラ科バラ属の植物の果実です。小さく真っ赤な実がなり、実には、数多くの豊富な栄養分を蓄えます。特にビタミンCが豊富に含まれています。
ローズヒップの実は、生のままでもおいしく食べられますが、乾燥させてハーブティーにしたり、オイル漬けに加工されます。

ローズヒップティーの効果、効能は、ビタミンCの多さゆえに、美肌、肌荒れ、免疫機能の向上などが期待されます。また、日常のさまざまな場面で幅広く利用されています。ローズヒップオイルは食用油として、ジャム、などにも用いられるほか、美容品、入浴剤、芳香剤、スキンケアなど民間薬として用いられることもあります。また、ビタミンCサプリメントの原材料としても用いられています。

ローズヒップの実に含まれるビタミンCの量はレモンの約20倍以上の100gあたり426mgが含まれているといわれています。しかもローズヒップのビタミンCは数多くの天然由来の栄養素に守られているため比較的熱に強く、体内での栄養効果のアップが期待できます。

 

 

【ローズヒップに含まれている主な栄養分】

・ビタミンC
・ビタミンA
・ビタミンB1・B2
・ビタミンE
・ビタミンP
・βカロテン
・カルシウム
・カロテノイド
・ゼアキサンチン
・ナトリウム
・フラボノイド
・ペクチン
・ポリフェノール
・マンガン
・リコピン
・ルテイン
・食物繊維
・鉄分

ビタミンC