腸内環境を改善する新しい考え方「バイオジェニックス」とは

 

「バイオジェニックス」という言葉をご存知でしょうか。

食生活の変化や加齢により、私たちの腸内の善玉菌の数は少なくなる傾向にあります。腸内の善玉菌は、腸内の環境を整えるほか、免疫機能を高めたり、生活習慣病を防ぐ働きにも関わるとても大切な存在です。
そこで注目したいのが、「バイオジェニックス」。乳酸菌研究の世界的パイオニア、東京大学名誉教授の光岡知足先生によって近年、提唱され始めた言葉です。

この記事では、「バイオジェニックス」について、詳しく解説し、私たちに、どのように役立つのかを、解説いたします。

 

・バイオジェニックスとは

・バイオジェニックスの機能性食品としての位置づけ

・バイオジェニックスの効果

 

バイオジェニックスとは

バイオジェニックスとは、乳酸菌などの善玉菌が作り出す、人間にとって有用な物質のことを言います。バイオジェニックスは、腸から吸収され、カラダ全体に巡ることで、健康や美容に貢献するのです。
例えば、酒造酵母菌は、周囲にある糖分に働きかけて「アルコール」を作ります。もともと「アルコール」は、酵母の中にも周囲の糖分の中にも存在しておらず、酵母菌の体内にある酵素が糖質と反応を起こすことで、新しく生成される物質です。同じように、バイオジェニックスは、乳酸菌が、新たに作り出した「代謝産物」であるとお考えください。つまり、バイオジェニックスは、乳酸菌などの微生物そのものではなく、乳酸菌が、作り出した乳酸菌生産物質なので、腸に届く前に胃酸で死滅することなく、身体に直接働きかける画期的な方法なのです。その代表格といえるのが乳酸菌生産物質です。

 

バイオジェニックスの機能性食品としての位置づけ

食品には、3つの機能があります。

・栄養機能(一次機能)

・風味・嗜好機能(二次機能)

・体調調節機能(三次機能)

 

これら、食品が持つ3つの機能の中で最も重要な、「体調調節機能」には、免疫などの生体防御、疾病予防と回復、体調リズムの調節、老化抑制などの作用があります。体調調節機能をもった食品は、「機能性食品」と呼ばれ、さらに、その作用メカニズムの違いから、

 プロバイオティクス(probiotics)

 プレバイオティクス(prebiotics)

 バイオジェニックス(biogenics)

の3つに分けられます。

 

プロバイオティクス

プロバイオティクスは、食品の中に存在する生きた菌自体を直に摂取することで、腸内環境を改善する食品です。乳酸菌、ビフィズス菌などの生菌を含む乳酸菌飲料やヨーグルトなどの発酵乳製品、そして、納豆菌を含む納豆や酪酸菌を含む発酵食品、醸造乳酸菌から作られたぬか漬け、味噌、キムチ、などがプロバイオティクスに分類されます。

 

プレバイオティクス

プレバイオティクスは、すでに腸内に取り込まれた善玉菌が活躍しやすいように、腸内環境のバランスを改善することを目的とする食品です。サトウキビ、たまねぎ、キャベツ、ごぼう、アスパラガス、蜂蜜、バナナ、牛乳、ヨーグルト、ジャガイモ、ブドウ、きなこ、にんにく、トウモロコシなどの野菜類を始めとして、オリゴ糖や、食物繊維、ビフィズス菌増殖促進因子(Bifidogenic Growth Stimulator (B.G.S.)などがこれに該当します。

 

バイオジェニックス

バイオジェニックスは、乳酸菌などの善玉菌が作り出した有用成分を直接体内に摂取することです。免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節、生体防御、疾病予防・回復、老化制御などに働く食品成分で、乳酸菌体ペプチド、乳酸菌生産生理活性物質、植物フラボノイド、DHA、EPA、ビタミンA・C・E、β-カロチン、降圧物質、コレステロール低下物質、血糖低下物質などの成分が該当します。
つまり、菌が生きていることが重要ではなく、乳酸菌が作り出した物質(乳酸菌生産物質)が、腸内の免疫機能を刺激することで体全体の機能活性を促し、さらに腸内フローラにも良い影響を与える、というメカニズムです。

 

 

バイオジェニックスの効果

バイオジェニックスは、腸内フローラを介すことなく、身体にに直接作用することで、多くの有用な働きをもたらす、新しい考え方に基づいた食品成分です。今、バイオジェニックスこそが、生活習慣病や老化の防止に有望だという考え方が広まりつつあります。

 

【生体調節 】
 ・ストレス
 ・食欲・吸収

【生体防御】
・免疫賦活
・抗アレルギー

【疾病予防・回復】
 ・整腸
 ・血圧降下
 ・抗血糖
 ・抗血栓
 ・造血
 ・抗ウィルス
 ・抗腫瘍
 ・コレステロール低下

【老化抑制】
 ・老化予防
 ・寿命延長

 

従来の考え方から、生きた乳酸菌そのものを、ヨーグルトや乳酸菌飲料などで取り入れても、短期間において、腸内環境が整えられることは、間違いではありません。しかし、乳酸菌そのものが腸に入っても、その乳酸菌が腸内で増殖し、さらに定着していくことは、なかなか難しく、通過菌として体外に排出されてしまうことが多いのです。

 

ぜひ、画期的な新しい「バイオジェニクス」という考え方を取り入れて、健康な身体作りを目指してください。

 

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その体調不良の原因はこれかもしれません

 

疲れやすくなった

慢性的に肩こりが続く

手や足が、むくみやすい

すぐにイライラしたり落ち込んだり、些細なことで、怒りっぽくなったり…

 

なんとなく体調が悪すぐれない・・・

病院の検査では何も異常がないけれど、やっぱり体の調子がおかしい・・・

このように「健康」と「病気」の間にある状態を、東洋医学では「未病」といいます。

 

実際、健康と病気の間には、明確な境界線がある訳ではなく、体は健康な状態から長い期間もかけて少しづつ変化していくのです。油断をして疲れが溜まったままの状態にしていると、後戻りできないことになってしまうかもしれません。

 

大切なことは、できるだけ早いうちに気づき、対策を実行することです。

不規則な生活による疲労やストレスによって自律神経の働きが乱れると、体の器官にさまざまな不調が現われやすくなります。

 

自律神経は、身体の活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があり、その2つのバランスをそこなうと様々な不調を感じます。

 

耳鳴り、頭痛、倦怠感、易疲労感、ドライアイ、涙目、胃腸の不快感、食欲不振、便秘、下痢

めまい、不眠、寝付きの悪さ、手足の震え、しびれ、喉の不快感、つまり感、動悸、息苦しさ

不安感、イライラ、落ち込み

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自律神経の働きにダメージを与える原因

自律神経は精神的および肉体的なストレスでバランスを崩したり、うまく働かなくなります。ストレスに対する耐性の強さは人それぞれです。少しのことで乱れる人もいれば、ある程度、強いダメージにも耐えられる人もいます。しかし、どれだけストレスに強いと思っている人であっても許容範囲をを超えてしまえば同じようにその働きがば乱れてしまいます。

 

そこで、注目したいこの成分

ストレスや疲れからくる自律神経の乱れを、自分一人の力ででコントロールするのは容易なことではありません。そこで、注目したいのが「ローヤルゼリー」です。なぜ、自律神経の乱れにローヤルゼリーなのでしょうか。それには、理由があります。誰もが、「ローヤルゼリー」という名前は聞いたことがあると思います。それでは、ローヤルゼリーはどのようにできるのか、また、どのような成分が含まれ、そして、その成分がどのような働きを持っているのか、ご存じででしょうか?

 

ローヤルゼリーのパワー

ローヤルゼリーは、羽化して6日~12日間の若い働き蜂が花粉や蜂蜜を食べ、体内で消化吸収した後に体内で合成し、分泌する乳白色のクリーム状の物質です。なので、ローヤルゼリーは、花の蜜が主原料であるハチミツとは全く違うものなのです。ローヤルゼリーは、女王蜂となる幼虫のみに与えられる食物です。女王蜂が、他の働きバチに比べ長寿で体も大きくなるのは、まさに、このローヤルゼリーのおかげです。ローヤルゼリーには、他の物質には含まれていない有用な栄養素が豊富に含まれています。

ミツバチは、卵の段階では、働き蜂も女王蜂も同じ蜂です。ところが、生涯にわたり栄養価の高いローヤルゼリーを食べ続ける女王蜂の体の大きさは、働き蜂と比べて2〜3倍、寿命は30〜40倍にもなるのです。また、卵を産むことができないメスの働き蜂に対して、女王蜂は毎日約1,500個もの卵を産み続けることができるなど、その能力は圧倒的に異なります。まさにこの女王蜂の超越した生命力を育てる源こそが、ローヤルゼリーなのです。

 

ローヤルゼリーに含まれる栄養素

ローヤルゼリーには、ビタミンB類、リジン、メチオニン、スレオニンといったアミノ酸、ロイヤリシン、ロイヤラクチン、アピシンなどのタンパク質、デセン酸に代表される脂肪酸、また、多くのミネラルや葉酸、植物ステロール、酵素、抗菌物質、ビタミンCなど、豊富な栄養素が含まれています。ローヤルゼリーのタンパク質は、必須アミノ酸の含有バランス品質を示すアミノ酸スコアが100で、鶏卵と同スコアであり、良質なタンパク質といえます。そのほかにもローヤルゼリーには50種類以上の多彩な成分が含まれています。

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自律神経を整える2つの成分

ローヤルゼリーには、「アセチルコリン」と「デセン酸」とい2つの自律神経を整える働きを持った成分が含まれています。

 

デセン酸

ローヤルゼリーは、近年、特に科学的な研究が進められ、自然界ではローヤルゼリーのみに存在する「デセン酸」という物質が大量に含まれていることが分かりました。

デセン酸とは、正式名称を「10-ヒドロキシデセン酸」といい脂肪酸の一種です。

デセン酸はインスリンと同じような働きも持っていて、体内の糖代謝を正常にする働きがあることが知られています。体内の血糖値を低下させることで、インスリンの働きが悪くなって起こる糖尿病の予防に役立つことが期待されています。

また、自律神経失調症や女性ホルモンのバランスの乱れから起こる、更年期障害に有効であるといわれています。また、デセン酸は、女性ホルモンであるエストロゲンによく似た働きをもつことから、美肌、美髪効果や、血行を促進するといった働きが期待できます。また、コレステロール値、血圧の改善にも役立つことから、男性にも、ローヤルゼリーが選ばれる理由となっています。

 

アセチルコリン

ローヤルゼリーには、アセチルコリンという物質が豊富にふくまれています。アセチルコリンは、副交感神経や運動神経の末端から放出される神経伝達物質です。自律神経のうち、副交感神経を刺激し、脈拍を安定させたり、自律神経をコントロールする上で最も大切である間脳を正常に保つ働きをします。間脳には、自律神経のバランスを調節する視床下部という、生命活動のコントロールする部位があり、この間脳の働きが衰えてくると、いわゆる更年期障害や、自律神経失調症を起こしてしまいます。アセチルコリンは、その働きを活性化する物質なのです。

また、脳にある神経細胞は、シナプスと呼ばれる組織で結合しあい、アセチルコリンによて、情報を伝達したり記憶したりするのです。アセチルコリンが少なくなると、記憶力の低下や物忘れの原因に野なってしまうのです。

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他にもあるローヤルゼリーの効能

秘めたパワーを持つローヤルゼリーは世界中の研究機関によって日々、研究されており、新たな効能が発見されています。

免疫調節効果

ローヤルゼリーはバセドウ病に対する免疫調節剤となる可能性が報告されています[1]。また、脳のグリア細胞[2]や神経幹細胞の成長を刺激することも報告されている[3]。これまでに、ローヤルゼリーが抗炎症、外傷治癒、抗菌作用があるという報告があります。

 

冷え症

女性を対象とした試験によって、ローヤルゼリーには冷え症改善効果があることが示されました。実際に、20℃の冷水に1分間手を浸し、体温の回復をサーモグラフィーにより解析した結果、ローヤルゼリーを、1日に2.8グラム、2週間摂取した冷え症の方の体温回復が早まることが明らかになっています[4]

 

肩こり

40〜59歳の肩こり症状を自覚している健康な女性33名を対象とした試験において、ローヤルゼリー摂取による肩こり症状の軽減効果が研究発表されています。ローヤルゼリー1200 mgを4週間継続摂取し、肩こりの自覚症状と肩表面の血流と、筋肉の硬度の変化を調べた結果、ローヤルゼリーを摂取した人の首筋のはりをやわらげ、肩こりの改善に効果があることが示されました[5]

 

耳鳴り

軽度の耳鳴り患者を対象とした臨床試験によって、ローヤルゼリー摂取による軽度の耳鳴り症状が軽減されることが明らかとなっています。試験では、1日2.8 gのローヤルゼリーを8週間継続飲用したところ、ローヤルゼリーを少量しか摂取しなかったときよりも耳鳴り症状が軽減することが示されています[6]

 

血圧改善作用

ローヤルゼリーの血圧改善作用を調べるため、血圧が高めもしくはやや高い30〜40歳代の男女にローヤルゼリーを毎日4週間食べてもらい、血圧、脈拍、体重、血液などの変化を調べた。結果は、最も多くののローヤルゼリーを食べたグループは、血圧が低下し、改善したことが示されました[7]。

 

骨密度への作用

女性ホルモンの減少によって起きる骨粗鬆症に対するローヤルゼリーの作用を調べるため、骨粗しょう症の予防効果を調べた。実験の結果、ローヤルゼリーを摂取は、骨密度の減少が抑えられ、骨粗しょう症予防に効果があることが示された。ローヤルゼリーは小腸でのカルシウム吸収を盛んにすることで、骨粗しょう症を予防する可能性も示されている[8]

 

インスリン抵抗性に対する作用

糖尿病の初期症状の一つであるインスリン抵抗性試験によって、ローヤルゼリーによる血糖値を下げるインスリンが働きにくくなる状態の改善効果が明らかとなっています[9][10]

 

筋力に対する作用

ローヤルゼリーを摂取すると、筋肉量の増加が見られ、その作用は、ローヤルゼリー投与量に依存して増加したとの報告がある。また、筋肉の損傷においても、ローヤルゼリーは筋肉細胞の増殖を促し、加齢による筋肉の衰えを軽減する可能性が示されています[11]

 

不定愁訴

ローヤルゼリーを摂取した結果、頭重、倦怠感、食欲不振、無気力などの不定期愁訴の改善にきわめて有効であると報告されています[12]

 

コレステロールとの関連

ローヤルゼリーの摂取により血清中のコレステロールのレベルが減少し、心臓や血管の病気のリスクが低減したと報告されています[13][14]

 

抑うつとの関連

ローヤルゼリーを摂取すると、ストレスによる精神的疲労(無気力)の改善に有効でるとの報告があります[15]。

 

抗菌活性

ローヤルゼリーの抗菌活性を測定したところ、新鮮であるほど抗菌活性が高いことが示された。また、抗菌活性成分を探索したところ、デセン酸であることが判明した[16]

 

肥満防止効果

ローヤルゼリーの抗肥満効果と、抗アレルギー作用、アレルギー反応抑制作用が報告されています[17]

 

このように自律神経のサポートなど、ローヤルゼリーは、とても多くの有益な働きを持っています。しかし、万能ともいえるローヤルゼリーも、通常の食生活だけでは摂取することができません。そこでローヤルゼリーを配合したサプリメントを利用することになります。現在、ローヤルゼリーサプリメントは、とても数多くの商品が販売されています。その中で何を基準に選んだら良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。

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ローヤルゼリーの選び方

 

品質の良いローヤルゼリーサプリメントを選ぶにはいくつかのポイントがあります。

 

 ・値段の安さでは選ばない

 ・長く商品を作り続けている信頼ある製造メーカーを選ぶ。

 ・安全性などの品質を確保するための厳しい基準で製造されている商品を選ぶ

 ・購買リピート率の高い信頼されている商品を選ぶ

 ・有効成分が豊富に含まれている商品を選ぶ

 ・飲みやすい形状になった商品を選ぶ

 

天然のローヤルゼリーを濾過し、不純物を取り除いただけのローヤルゼリーは、品質がとても不安定になります。空気に触れたり熱を加えたりするだけで、簡単に成分が劣化してしまいます。またローヤルゼリーには、ピリッとした独特の酸味があり、製品によっては、毎日飲み続けるのが辛いという方も。いくら素晴らしい効果を持ったローヤルゼリーであっても、一定期間は継続して利用することが重要です。そのためにも、これらの条件をクリアした商品を選ぶことが大切です。

 

自律神経の働きが弱っていたり、体力が落ち気味の方の栄養補助に、また、今まで不足しがちだった栄養素を補い、毎日をよりハツラツと過ごしたい方のために、ローヤルゼリーサプリメントを上手く取り入れてみましょう。

 

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【参考文献】

[1]Erem C, Deger O, Ovali E, Barlak Y (2006). “The effects of royal jelly on autoimmunity in Graves’ disease”. Endocrine 30 (2): 175-183.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17322576/

[2]Hashimoto, M.; Kanda, M.; Ikeno, K.; Hayashi, Y.; Nakamura, T.; Ogawa, Y.; Fukumitsu, H.; Nomoto, H. et al. (April 2005). “Oral administration of royal jelly facilitates mRNA expression of glial cell line-derived neurotrophic factor and neurofilament H in the hippocampus of the adult mouse brain”
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1271/bbb.69.800

[3] Hattori, N.; Nomoto, H.; Fukumitsu, H.; Mishima, S.; Furukawa, S. (October 2007). “Royal jelly and its unique fatty acid, 10-hydroxy-trans-2-decenoic acid, promote neurogenesis by neural stem/progenitor cells in vitro”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18000339/

[4] Guo H, Saiga A, Sato M, Miyazawa I, Shibata M, Takahata Y, Morimatsu F (2007). “Royal jelly supplementation improves lipoprotein metabolism in humans”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17934240/

[5] 立藤智基、浅間孝志、土井志真、菅野智子、橋本健,“肩こり症状に対するローヤルゼリー含有食品の改善作用-プラセボ対照二重盲検試験による検討―”

[6] 嶽良博、奥野吉昭、沖原清司、橋本健、榎本雅夫,“ローヤルゼリー含有食品による耳鳴症状の改善効果の検討試験”

[7] 梶本修身, 中妻章, 土井志真, 西村明, 梶本佳孝, 平田洋, “ローヤルゼリータンパク質加水分解物の正常高値血圧者および軽症高血圧者に対する降圧作用の検討”

[8] Hidaka S, Okamoto Y, Uchiyama S, Nakatsuma A, Hashimoto K, Ohnishi ST, Yamaguchi M (2006). “Royal jelly prevents osteoporosis in rats: beneficial effects in ovariectomy model and in bone tissue culture model”
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1513150/

[9] Nomura M, Maruo N, Zamami Y, Takatori S, Doi S, Kawasaki H (2007). “Effect of long-term treatment with royal jelly on insulin resistance in Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty (OLETF) rats”.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17978564/

[10] Zamami Y, Takatori S, Goda M, Koyama T, Iwatani Y, Jin X, Takai-Doi S, Kawasaki H (2008). “Royal jelly ameliorates insulin resistance in fructose-drinking rats”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18981581/

[11] 牛凱軍、郭輝、崔宇飛、小林順敏、永富良一. “ローヤルゼリーの高齢マウスの筋衛星細胞の機能と増殖能への影響”,

[12]高須靖夫, 太田喜昭, “内科領域におけるローヤルゼリー散の臨床効果”, 診断と新薬

[13] Vittek J. (1995). “Effect of royal jelly on serum lipids in experimental animals and humans with atherosclerosis”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7556573/

[14] Guo H, Saiga A, Sato M, Miyazawa I, Shibata M, Takahata Y, Morimatsu F (2007). “Royal jelly supplementation improves lipoprotein metabolism in humans”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17934240/

[15] 池田勇五、鷲塚昌隆、古市浩康、福田陽一、桑原優, “ストレスとローヤルゼリー”

[16] 八並一寿、越後多嘉志, “蜂蜜およびローヤル・ゼリーの抗菌作用”

[17] 蒲原聖可『サプリメント事典』

 

紅参とは

紅参とは

 

紅参とは、高麗人参の栄養特性や保存性を増すために加工したものです。

高麗人参は、収穫後の加工法の違いによって「水参(すいじん)」「白参(はくじん)」「紅参(こうじん)」と呼び方が変わります。「水参」とは、畑から収穫したままの生の高麗人参のことです。この水参を加工して白参や紅参が作られます。水参は水分を80%近く含んでおり日持ちせず腐りやすい性質があります。白参は、高麗人参の皮を剥いた後、天日干しで乾燥させたものをいいます。「紅参」は、皮を剥がすことなく蒸したものを、天日干しで水分を14%以下になるまで乾燥させたものです。高麗人参は、皮に多くの成分が含まれています。また、天日干しをすることにより、紫外線の影響で「縮合反応」という反応が起き栄養素が増加します。そのため、「紅参」は栄養分が濃縮され、有効成分のサポニンや、各種ビタミンが豊富に含まれています。その加工過程で、人参は赤褐色に変化していくことから、「紅参」と呼ばれるようになりました。

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高麗人参について

【特徴】

高麗人参の正式名称は、オタネニンジン(御種人蔘) といい、ウコギ科の多年草植物です。原産地は中国、遼東半島から朝鮮半島にかけての地域といわれ、 中国東北部やロシア沿海州にかけて自生し、日本においても栽培されています。草丈は50~60cm、茎は1本だけ直立し、茎の上部に5枚の葉を輪生します。葉は楕円形で先端は尖った形をしています。

なお、野菜のニンジンはセリ科であり、高麗人参とは近類種ではなく全く別の種になります。

 

【歴史】

高麗人参は、古くからその薬効が知られ貴重品とされてきました。栽培は難しく、18世紀はじめ朝鮮において成功しました。韓国では忠清南道錦山郡と仁川広域市江華郡、北朝鮮では開城市が産地として有名です。中国では長白山(白頭山)の麓で「長白山人蔘」として栽培されています。日本では福島県会津地方、長野県東信地方、島根県松江市大根島などが古くからの産地として知られている。栽培にはおよそ2~6年ほどの月日を掛け根が収穫され、5年以上のものが良品とされます。

 

【主要成分】

主要な薬用部位は根で、有用成分に、ジンセノサイドとよばれる13種のサポニン群、その他精油、脂肪油、そして循環器系と脳の機能、および細胞膜の構成と補修に不可欠な栄養素であるコリンが含まれています[1]

高麗人参の有効成分であるジンセノサイドは、栽培年数が長ければ長い程、含有量が増えていきます。

しかし、栽培年数が長くなると、それだけ手間もかかります。

高麗人参は栽培年数によって1年根から6年根に分けられ、有効成分で見ると、3年根は6年根の半分くらいしかないと言われています。栽培人参は6年根の品質が一番良いとされ、それ以上栽培すると人参の表皮組織が老化現象を起こし害虫や病害が発生しやすくなり品質が段々と落ちてしまいます。

6年根を栽培するには、栽培予定地の土壌作りに2年、栽培に6年、畑を休ませるのに8年と、あわせて16年もの長い年月がかかるといわれています。

 

【効果】

高麗人参の有効成分は、世界の様々な研究機関において研究の対象となり、その成果が発表されています。

 

慢性疲労に高麗人参!

慢性疲労患者に対する朝鮮人参(Panax ginseng)の有効性を調べた研究において、疲労感が大幅に低下する結果が示されました[2]また、紅参抽出物は、培養されたヒトの毛包の発毛を促進することが発見されました[3]

 

高麗人参は肌にも効果!

紅参を製造する際の副産物である多糖類を使用した肌への作用の関して研究が行われました。高麗人参エキスの製造では、元の材料の約65%が廃棄されてしまいます。

その高麗人参の廃棄物に含まれる機能性多糖類は、優れた高付加価値材料として活用できます。この研究では、酵素結合高圧プロセスを利用することにより、紅参の副産物を再利用しました。その結果、紅参副産物に、抗酸化、老化防止、および抗アトピー性皮膚炎の有効性が実証されました。

紅参副産物が皮膚の健康のための栄養補助成分としての可能性を秘めていることを示唆しています。

高麗人参を使用すると、皮膚のしわやアトピー性皮膚炎を予防できることが示され、これは新しい機能性食品素材となる可能性があります。

 

古来より高麗人参は、栽培の難しい貴重な植物として受け継がれてきました。現代社会においても万能選手として、健康を目指す現代人の生活に、ますます取り入れられていくに違いありません。

 

   「紅参」を使用したおススメサプリメント

 


【参考文献】

[1]田中孝治『効きめと使い方がひと目でわかる 薬草健康法』

[2] Efficacy of Korean red ginseng (Panax ginseng) for middle-aged and moderate level of chronic fatigue patients: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31987248/

[3] Red ginseng extract promotes the hair growth in cultured human hair follicles.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25396716/

 

もしかして私も⁉ 肥満の定義を知っていますか?

 

こんにちは!

サプリメントアドバイザーのヒロキです。

今回のテーマは「肥満」です。

なかなか、耳の痛いテーマですね。しかし、健康を維持していくうえで、体重を管理することは、とても重要です。体重オーバーを放置していると、思わぬ健康リスクを引き起こす可能性もあります。また、必要以上に体重を減らしてしまうことも身体にとってプラスではありません。

体重に関する正しい知識を身に着けて、ベストな体型を目指しましょう。

世の中が豊かになり、食べたいものがいつでも手に入る環境になりました。食べ物を手に入れるの労力よりも、我慢する労力が必要になる時代と言っても良いでしょう。昨今、そのような状況を背景として、肥満による健康問題が世界的に広がっています。

実際のところ「肥満」はどのように定義されているのでしょうか。

2011年9月、11年ぶりに、日本肥満学会によって「肥満症の診断基準」の見直しが行われ、国内における肥満の新しい診断基準が示されました。

日本における肥満の定義は、「BMI 25以上」と、内臓脂肪蓄積の指標となる「ウエスト周囲長 男性85㎝以上、女性90㎝以上」が基準になります。

 

BMIは、体格指数とも呼ばれ、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。性別にかかわらず、BMI18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」と判定されます。例えば、体重65㎏、身長170㎝の場合、

 

BMI = 65÷1.7÷1.7 ≒ 22.49  となります。
ぜひ、ご自身のBMIを計算してみてください。

 

BMIを数値ごとに分類し、肥満の度合いを表したものが表1になります。

 

 表1

BMI判定
18.5 以下低体重
18.5~25 未満普通体重
25~30 未満肥満度1
30~35 未満肥満度2
35~40 未満 肥満度3
40 以上肥満度4

※BMI 35以上を高度肥満と定義

ダイエットを成功させたい方は、こちらの記事もご覧ください。

 

日本の成人におけるBMI25以上、つまり肥満の割合は約30%と言われています。約3人に1人が肥満に分類されます。また、BMI 35以上は、高度肥満と定義され、日本人の成人の中では、0.2~0.3%といわれています。欧米と比較すると少ないですが、今後は、このような肥満度の高い人が増えてくる傾向があるため、診断基準では、BMI35以上を治療の対象と位置づけています。

 

肥満化を放置していると、身体に様々な影響が出できます。運動がしずらくなり、息切れなどの症状が引き起こされる可能性もあります。さらに、肥満をきっかけとして高血圧や糖尿病、脂質異常症などといった病気が誘発される危険性があります。これらの状況はさらには動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、などといった血管性病変に至る可能性が高まります。

 

また、肥満が原因となり睡眠時無呼吸症候群が生じることがあり、いびきや睡眠時の無呼吸、高血圧などの健康被害が生じます。さらに体重が過度にかかることで関節への負担が増加します。特に膝の変形性関節症発症のリスク要因となります。また、脂肪肝や非アルコール脂肪性肝疾患、胆石症を生じたりする可能性もあります。内臓に脂肪が沈着している状況では、高血圧や糖尿病などが生じる危険性もあります。

また、中年期の肥満と認知症の間には関連があるという研究結果が存在します。米国、ヨーロッパ、アジアの130万人の成人のデータを分析した研究では、高いBMIが認知症のリスクの増加と関連していることがわかりました。(1)

このように肥満は、多くの生活習慣病を引き起こしてしまいます。

先ずは、さまざまな障害の原因となっている肥満の解消が最も重要です。肥満は、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスの不一致が原因として引き起こされるため、このアンバランスを是正することが必要です。

具体的には、食事の改善や継続的な運動を、普段の生活に取り入れることが大切です。極端で一時的な減量は、重要な骨肉や骨格を減少させてしまうため、専門的な食事メニューと運動の併用が必要です。

人は年齢が増すに連れて、段々と基礎代謝は下がっていきます。今までと同じ生活をしているつもりでも、身体は年々脂肪分を溜め込みやすくなっているのです。「いつの間に、こんなに体重が!」ということも十分あり得ます。それだけ肥満を予防することは難しいといえます。

しかし、肥満を解消するために継続的かつ効果的な方法を実行するには、個人の努力だけでは、なかなか難しいものがあります。そのため、適切に対処するための具体的な実践方法を専門家の指導のもとで行うことを検討してもよいかもしれません。

 

ダイエットを成功させたい方は、こちらの記事もご覧ください。

 

【参考文献・資料】

Adult obesity complications: challenges and clinical impact
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/2042018820934955

日本肥満学会
http://www.jasso.or.jp/

 

 

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」におけるビタミン類の基準摂取量

 

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」におけるビタミン類の基準摂取量

 

日本人の食事摂取基準は、厚生労働省が、健康な個人または集団を対象として、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的として制定したエネルギー及び各栄養素の摂取量の基準です。

栄養士などの専門家向けの利用目的で作成されており、保健所や医療施設などで実施する「栄養指導」や学校や事業所などの「給食」の提供の根拠となる科学的データです。

最新版は「日本人の食事摂取基準(2020年版)」が発表されています。

日本人の食事摂取基準には、13種類のビタミンについて、一日に必要な摂取量が掲載されています。実際の食生活においてすべてのビタミンを数値通りに摂取することは、なかなか難しいと思いますが、1つの目安として確認してみるのもよいかもしれません。ここでは、13種類のビタミンとそれらの推奨摂取量を水溶性と脂溶性に分けて記載しています。

ぜひ、日常の食生活やサプリメントを利用する際の参考にしてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビタミンB群

【参考文献】

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

 

プロテインサプリメントの選び方

 

プロテインサプリメントの選び方を徹底解説

 

筋肉トレーニングや持続的な運動をするときには、市販のプロテインサプリメントを利用しながらタンパク質を効果的に摂取して、理想の身体を手に入れましょう!

 

とは言うものの、プロテインは、国内、海外を問わず、数多くのメーカーから非常に多くの商品が販売されています。その中から、どのように自分に合った商品を選べばよいのか、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

 

「プロテインを飲んでみたいけど、何を基準に選べばいいのかな?」

「いつ、どのように飲めばいいんだろう?」

プロテインは、原材料や製造方法の違いによって、体の中での働きに違いがでてきます。
そして、それぞれのプロテインに合わせた飲み方を知ることで、その効果を最大に引き出すことができます。

今回は、プロテインの種類と効果、そして選び方や、飲み方のポイントをご紹介いたします。

プロテインを利用しているけど、自分に合っているのか分からない方や、これから利用してみたいけど何を基準に選んだらいいのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

 

プロテインの種類

とても多くの種類が販売されているプロテインですが、原材料の違いによって大きく「動物性」と「植物性」の2種類に分類できます。「動物性」の原材料には、牛乳。そして、「植物性」には大豆が使われています。

さらに、牛乳を原材料とした動物性プロテインは、製法の違いにより、3つの種類に分けられます。

 

 

①カゼインプロテイン 

②ホエイプロテイン(②-1 WPC  ②-2 WPI ②-2 WPH)

③ソイプロテイン

 

 

牛乳を原材料にしたプロテイン「カゼイン」と「ホエイ」

 

牛乳は88.2%の水分と約11.8%の乳固形分でできています。乳固形分には、炭水化物や脂質、タンパク質、乳糖、カルシウム、カリウム、さらにはそれ以外のビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

乳固形分は、タンパク質、糖質、ミネラル、ビタミンを含む8.3%の無脂乳固形分と3.5%の乳脂肪分に分けられます。

牛乳から生成されるタンパク質には、「カゼイン」と「ホエイ」の2種類があります。カゼインは、牛乳に含まれるタンパク量の約80%を占めます。ホエイプロテインは乳タンパクの約20%程度しか含まれておらず、貴重なタンパク質です。さらにホエイは製法の違いによって、「WPCプロテイン」と「WPIプロテイン」がつくられます。

 

カゼインプロテイン

カゼイン(casein)は、牛乳やチーズなどに含まれるリンタンパクの一種で、カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占めます。ガゼインは、チーズやバターを固める、乳固形分と呼ばれる主要成分の一つです。また、カゼインには、タンパク質以外にカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

カゼインプロテインは、不溶性で固まりやすい性質があります。

そのために、胃や腸内で固まったカゼインは、ゆっくりと分解された後、完全に吸収されます。

この特徴から、カゼインプロテインは運動後や、就寝前に摂取することで、ゆっくりと持続的にタンパク質がカラダに供給されていきます。

カゼインプロテインの摂取後は、満腹感が持続しやすいので、カロリーコントロールをしたい時や、スタミナが必要な長時間の運動前に摂取することをおすすめします。

 

カゼインは、カルシウムイオンやナトリウムイオンと結びつきやすい性質を持っているので、カルシウム補給を目的とした栄養補助剤に添加されることもあります。

さらに、整腸作用や、消化促進、血圧の抑制の効果や、鉄を溶けやすくして、腸管からの吸収を促進することで、鉄欠乏性貧血の改善効果があるとされています。

カゼインプロテインはホエイプロテインに比べ、プロテインをつくる際の製造工程が少ない分、製品の価格が安価なのも大きなメリットです。

 

 

「カゼインプロテイン」こんな方にオススメ!

  ◎カゼインプロテインは体への吸収速度がゆっくりなので、
   満腹感の持続が期待できます!

  ◎ダイエット時の間食や、筋力トレーニング後の
休息期間のタンパク質補給、また就寝前におすすめです

  ◎比較的、安価な製品が多いのも、大きなメリットです!

 

 

ホエイプロテイン

ホエイプロテインも、前述のカゼインプロテインと同様に、牛乳を原料としています。ホエイプロテインは水に溶けやすい性質があります。ヨーグルトの上澄みに透明な液を見たことあるかと思います。その中にホエイが溶け込んでいます。牛乳に含まれるタンパク質の約20%がホエイになります。

ホエイプロテインの一番の特徴は、体内での吸収が早いことです。カゼインプロテインが、摂取してから吸収されるまでに、約5~6時間がかかるのに対し、ホエイプロテインは、2時間ほどで吸収されるため、トレーニング後のスピーディーな栄養補給に最適なプロテインであると言われています。

ホエイは乳固形分を分離した後の乳清という液体を、さらに遠心分離して抽出したもので、カゼインよりタンパク質含有率が高く、ミネラルや水溶性ビタミンも豊富に含まれています。

ホエイプロテインの原材料である乳清タンパク質の中には、貧血の予防改善効果を持つと期待されているラクトフェリン等も含まれています。

ホエイプロテイン製品を作る際は、製造工程が他の製法に比べて多くなるため、販売価格が割高になる傾向があります。

 

牛乳が苦手な方にもオススメです!

ホエイプロテインは筋肉成分の多くを占めるアミノ酸で構成されており、高い筋肉修復効果が期待されています。また、牛乳を飲むと、おなかがごろごろしやすく「牛乳が苦手!」という方もいらっしゃるかと思います。それは、牛乳の中に含まれている乳糖を消化するための消化酵素「ラクターゼ」の分泌不足が原因で起こります。ホエイプロテインには乳糖がほとんど含まれていないため、味は淡白で飲みやすく、胃腸にもたれにくいというメリットがあります。

ホエイプロテインのデメリットを挙げるとしたら、他のプロテインと比較して価格が若干、高いことでしょうか。ただし、それは製造工程に手間をかけて作っていることの証でもあります。

 

ホエイプロテインはこんな方にオススメ

プロテインは飲むタイミングが重要です。トレーニング後は、素早く筋肉を回復させるために、できるだけスピーディーにタンパク質を筋肉細胞に届ける必要があります。ホエイプロテインは、水溶性で体内での吸収時間が早いことから、運動直後のタンパク補給には最適とされています。筋肉トレーニングだけでなく、長距離走などの持久系スポーツや、瞬発力が必要な格闘技、球技など、さまざまスポーツ分野で強靭な体を作りたい方に適しています。

 

 

製法によって異なる3つのホエイプロテイン!

吸収スピードの速さや、おなかにやさしいなど、優れた特徴を持つホエイプロテインですが。その製造方法には、大きく3つの製造方法があり、それぞれ異なった特徴があります。

 

【ホエイプロテインの3つの製造方法】

 (1) WPC製法 (Whey Protein Concentrate)

 (2) WPI製法 (Whey Protein Isolate)

 (3) WPH製法 (Whey Protein Hydrolysate)

 

(1)WPC製法(Whey Protein Concentrate)

原料になる乳清をフィルター膜で処理することによって濾過し、得られた液体成分を濃縮する製法です。乳糖が残りやすく、乳糖不耐症を持つ人には、お腹がゴロゴロする場合もあります。一方で乳清に含まれるビタミンやカルシウム、ミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素を多く含んでいるメリットがあります。

WPC製法は濾過を利用するので、乳製品独特のえぐみや舌触りが残りやすくなります。

WPCの吸収スピードは、他の製法のホエイプロテインと比べて遅めです。

次に説明するWPIの体内への吸収時間が、約30分~2時間なのに対し、WPCは約3時間以上かかると言われています。

たんぱく質の含有量は80%程度と低めですが、製法が比較的簡単なため安価な商品が多く、手に取りやすいプロテインです。

 

(2)WPI製法(Whey Protein Isolate)

先ほどのWPC製法で分離されたタンパク質をさらに「膜処理」や「イオン交換」などの方法で、炭水化物や脂肪といったタンパク質以外の成分をより取り除いて分離します。WPI製法は、たんぱく質の含有量が約90%と非常に純度が高いのが特色です。そのため、お腹の不調になりやすい乳糖の含有率が非常に低く、乳製品が苦手な方にも適したプロテインです。同時に、脂質も1%未満程度しか含まれていないため、カロリーが気になる女性も安心して摂ることができます。

 

吸収速度はダントツ!

WPIは吸収スピードが他のホエイプロテインと比較して非常に早く、トレーニングの直後の素早いタンパク補給に最も適しています。

筋肉はトレーニングの後、1~2時間の間に合成のピークがあると言われています。そのタイミングでプロテインを体に吸収さるためには、摂取後1時間以内に約70%が体内に吸収されるWPIは最適のプロテインです。せっかくの筋力トレーニングの効果を最大限に活かすことが期待できます。

プロテインの純度を高くするために手間がかかっているので、WPCよりも少々高価ではありますが、より高品質なたんぱく質を求める方にはWPIがオススメです。

 

(3)WPH製法(Whey Protein Hydrolysa)

WPC製法で分離されたタンパク質をさらに、微生物に含まれる酵素などを利用して加水分解し、アミノ酸の細かい繋がりにまで分離したものがWPHです。すでにタンパク質が体内で消化された状態と同じであるため、胃や腸への負担は少なくなります。さらに、消化吸収の速さも、WPCやWPIに比べ、早くなります。

WPHは、WPIと比較して、フィルター処理やイオン交換法を用いていないことから、タンパク質の含有量はWPIより低くなります。しかし、他のホエイプロテイン、カゼイン、ソイプロテインなどのタンパク質とは異なり、含有タンパク質の体内への吸収率の高さが特徴です。WPH以外のタンパク質は、体内に取り込まれる過程で、多くが脂肪に変換されたり、体外に排出されたりする傾向があります。その点において、WPHプロテインの利用効率は高いと考えられています。

一方で、WPHは、製造工程が多く、価格も高めのものが多いですが、吸収スピードの速さや、体内での利用効率の高さなどのメリットがあります。

 

ソイプロテイン

ソイプロテインの原料は名前の通り大豆です。ソイプロテインの特徴は、カゼインプロテインと同様に、摂取してから吸収されるまでに約5~6時間かかることです。摂取後は、満腹感が持続しやすいので、カロリーコントロールやダイエット時には、最適のプロテインです。

ソイプロテインには、大豆イソフラボンという成分が含まれています。イソフラボンは、化学構造が女性ホルモンに似ており、髪や頭皮に良いだけではなく肌の新陳代謝を促進させたり、骨や皮膚を丈夫にし、自律神経を安定させる効果があるとされる栄養素です

ソイプロテインは、価格が比較的安いことも特徴の一つです。しかし、水分には溶けにくいので、飲料などに溶かして飲む場合は、飲み辛さを感じる方も多いかもしれません。

 

ソイプロテインは、こんな方にオススメ

 

ソイプロテインは吸収速度が遅く、満腹感が持続しやすいためカロリーコントロールをしている方におすすめです!

イソフラボンや不飽和脂肪酸が含まれているので、肌や毛髪の張りを保つ効果や、コレステロール低下などの効果が期待されます。

 

ホエイとカゼインまたはソイプロテインのミックス

トレーニングを終えた後には、少しでも早く、筋肉細胞に栄養素を補給したいものです。一方で、時間をかけてタンパク質をじっくりと供給し続けるためには、ホエイとカゼインを混ぜて摂取するという方法が効果的です。

また、既存のプロテイン商品にも、複数の原料や製法から作られたプロテインが、各メーカーから販売されているので、目的に合ったものを購入することも、一つの選択肢です。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

 

まとめ

 

【カゼインプロテイン】

カゼインプロテインは、満腹感が持続しやすく、カラダにゆっくりと持続的にタンパク質が供給されていきます。

タンパク質以外にカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

価格が安価なのも大きなメリットです。

 

【WPCプロテイン】

ビタミンやカルシウムなどのミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素も多く含んでいるメリットがあります。

吸収スピードは、他の製法のホエイプロテインと比べて遅めです。

比較的、安価な商品が多い。

 

【WPIプロテイン】

WPIは吸収スピードが他のホエイプロテインと比較して非常に早い。

乳製品でおなかがゴロゴロしやすい方にも適したプロテインです。

少々高価ですが、より高品質なたんぱく質を求める方にはオススメです。

 

【WPHプロテイン】

体内への吸収スピードは非常に高い。

タンパク質が体内で消化された状態と同じであるため、胃や腸への負担が少ない。

他のプロテインと比較して体内での利用効率が高い。

 

【ソイプロテイン】

ソイプロテインは吸収速度が遅く、満腹感が持続しやすい。

イソフラボンや不飽和脂肪酸が含まれ、肌や毛髪の張りを保つ効果や、コレステロール低下などの効果が期待されます。

 

プロテインの原材料や製造方法の違いによってプロテインを分類し、それぞれの特色を解説しました。

どのプロテインが一番良いかではなく、使う方の目的に合わせでどの商品を選択するかが重要になります。製法の異なるいくつかのプロテインを組み合わせながら、状況に合わせて摂取する、という方法も考えられます。また、トレーニングの前後だけではなく、日常の食生活に取り入れることで、ダイエットやカロリーコントロールにも役立つので、ハードなトレーニングを目指す男性だけではなく、女性にも、積極的に取り入れてほしいサプリメントです。

最近のプロテインサプリメントは、形態も様々なものが開発されています。粉末、タブレット(粒状)、液体、ゼリー、バー(固形)などがあり、状況に応じて摂取しやすいように工夫されています。

ぜひ、この記事を参考にして、自分にあったベストなプロテインを選んでください。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

プロテイン

筋トレのメリットと超回復理論

 

筋トレのメリットと超回復理論

 

筋肉トレーニング。
通称「筋トレ」はスポーツ選手やボディービルダーなど、筋肉を極端に大きくしたい人だけがするものだと考えていませんか?

 

私たちは、筋トレをすることによって、たくさんの素晴らしい効果を体のなかに作りだすことができるんです!

 

今回は、まだ筋トレをしていない人、これから筋トレを始めようかと迷っている方に向けて、
筋トレを始めたくなるようなさまざまなメリットと、筋トレをする際のコツをご紹介いたします。

 

是非、筋肉トレーニングの優れた効果を理解して、日頃の運動に取り入れてみてください!

 

筋力トレーニング(筋トレ)の効果とコツ

 ① 理想の体型が手に入る

 ② ホルモン分泌とストレス解消

 ③ 筋トレを行うにあたって知っておきたい「超回復理論」とは

 

「プロテインサプリメントの選び方」は、こちらの記事

 

 ①理想の体型が手に入る

「スリムな体になりたいから、筋トレはしない!」と考えていませんか?
筋トレは筋肉を太くするイメージがあるので、運動を始めたばかりの初心者の方には敬遠されがちです。しかし、身体の脂肪を燃焼させ、さらに、スリムな体型を維持していくためには、筋トレが重要なのです。最も効果的なシェイプアップを成功させるためには、筋トレ(無酸素運動)と有酸素運動を組み合わせて行うことが理想的です!

 

理想の体脂肪率を維持するためには、からだに備わっている『基礎代謝』をアップさせることが重要です。基礎代謝とは、人間が通常の生活をしているときに自然消に消費されるエネルギー量のことをいいます。そして、この基礎代謝のおよそ40%は筋肉の運動に使われています。筋肉1kg当たりの基礎代謝は約13kcal、一方で脂肪は約4kcalといわれています。同じ体重でも筋肉質の人は4倍以上の効率でエネルギーを燃焼しています。
つまり、体重に占める筋肉の割合が多いほど、普段の生活で使うエネルギーは増加するために、脂肪の燃焼効率があがるのです。有酸素運動やお風呂に入るなど、基礎代謝を上げる方法は色々ありますが、筋肉量を増やすことが、最も効果の大きい方法といえるでしょう。
ついやってしまうのが、短期間で食事量を極端に減らしてしまう無理なダイエット。体の脂肪分が燃焼する前に筋肉量が減ってしまい、基礎代謝もガックリと落ちてしまいます。そのようなことを繰り返していると、ほんの少し食べただけでも体重が増えてしまうリバウンド体質になってしまいます。痩せるためには基礎代謝を上げる、そして基礎代謝を上げるためには適度な筋トレが必要、という考え方です。

 

 

 ②ホルモンとストレス解消

運動をした後は、カラダがスッキリして、気分が爽快になると感じる方は多いと思います。それは、運動時に分泌されるホルモンが影響しています。運動時にはテストステロンやセロトニン、ドーパミンなどのホルモンが分泌されるといわれています。

運動時に分泌される成長ホルモンは運動強度が高い方が多く分泌される傾向があります。また、筋肉に対して刺激のある運動の方がより多くの成長ホルモンを分泌することが研究によって明らかにされています(1)

成長ホルモンは、加齢とともに分泌量が段々と低下していきます。体内の成長ホルモンが減少していくと、やる気が低下したり、イライラしやすくなったりする場合があります。しかし、筋肉に一定の負荷をかけるトレーニングすることで、これらメンタル面への影響を改善することも期待できます。

 

 

「筋トレ」をするには、必ず理解したい「超回復理論」とは

 

 ③超回復理論

筋力トレーニングを始めて、少しずつ、その効果を実感してくると、つい毎日続けてトレーニングをしてしまうことがあります。しかし、毎日筋トレを繰り返すことで効率的な効果が得られるかというと、そうではありません。トレーニングによって負荷をかけ、傷ついてしまった筋肉細胞には適切な栄養補給と適切な休養期間が欠かせないのです。

筋肉を効率的に成長させたいのであれば、超回復理論について理解しておくことが必要です。

トレーニングを行うとによって、体内では、エネルギーの消費や筋線維の損傷が起こります。その後、必要な栄養素を摂取し、適切な休息期間を確保することで、筋肉組織が回復、成長していき、その結果として筋肥大などの成果が現れるのです。トレーニング直後から筋肉内で始まるこの現象に沿って行うトレーニングの進め方を、「超回復理論」と呼びます。

 

超回復は一般的に、トレーニング後、48~72時間(2日~3日)の周期が効果的とされています。48時間を経ずに再度、トレーニングを行うと、一度、壊れた筋肉組織が十分に回復することなく、再び筋肉に負荷がかかることになります。そのため、筋肉が成長するどころか、疲労成分が蓄積していくことになります。反対に、休息期間が長過ぎると、筋力が元の状態に戻ってしまい、効率的な筋肉の増強は望めません。

つまり、筋肉を長期的に成長させていくためには、

 

筋肉への刺激 → 栄養補給 → 十分な回復期間 → 筋肉の成長

 

このサイクルを根気よく繰り返していくことが、理想的な身体への一番の近道となります。

また、休息期間に筋肉が効率よく回復するためには、サプリメントとしてのプロテイン(タンパク質)の身体への速やかな補給が欠かせません。

 

 

超回復理論を理解したうえで、さらに効率を上げる方法とは?

 

超回復理論に従うと、「筋トレは週2~3回しかできないの?」という疑問が出てきます。実際のところ、本格的にカラダ作りを行っている人たちは、毎日のようにトレーニングを行っています。それは、超回復理論に逆らった方法なのでしょうか。

答えは、意外にも忠実に超回復理論にそってトレーニングを行っています。

 

その方法は、たとえば「今日は胸、腹筋を徹底的に鍛える!」次の日は、「背中を集中的に鍛える!」そして翌日には、「腕と肩」そしてまた翌日に、「今日は足を集中的に」といったように、身体を、3~4つ部位に分けて、鍛える部位を日によって変えながらトレーニングしていくのです。

 

仮に4つの部位に分けると、次に同じ部位を鍛えるのは最短でも4日後になります。つまり、各筋肉は、しっかり休息をとっていることになるのです。

その方法により、それぞれの筋肉が超回復の効果を得ながら、毎日トレーニングをすることが可能になるのです。

さらに、1か所の筋肉に集中して刺激を与えることができるので、筋肉内のエネルギーを効率的に使うことができます。また、一日のトレーニング時間の短縮にも繋がるなど、多くのメリットがあります。

 

 まとめ

・普段の運動習慣に筋力トレーニングを取り入れるメリット → 基礎代謝のアップ
・筋肉の増加により、基礎代謝が上がり、理想的な体型が持続できる。
・筋トレ時には、ホルモンが分泌され、ストレス解消になる。
・筋肉量アップには、筋肉への刺激→栄養補給→休息のサイクル「超回復理論」が大切!

超回復を理解しておくことで、トレーニングの効果を最大限に得ることができ、効率よいカラダ作りができます。是非、運動習慣に「筋力トレーニング」と「超回復理論」を取り入れて、理想のカラダづくりを目指してください!

 

「プロテインサプリメントの選び方」は、こちらの記事

 

(1)[研究報告]徳島文理大学研究紀要 第96 号平成30.9 運動強度(METs)と成長ホルモン分泌の関連について宇都宮由依子*・橋田 誠一

 

 

 

 

有酸素運動と無酸素運動

 

有酸素運動と無酸素運動

 

最近は、日常生活の中に運動習慣を取り入れて、健康的な身体を手に入れようという方も多いのではないでしょうか?

一口に運動といっても様々なタイプの運動があります。目指すべき理想の身体によって、取り入れるトレーニング方法も異なってくることでしょう。
運動は大きく分けて、有酸素運動と無酸素運動に分類することができます。有酸素運動と無酸素運動の違いをご存知でしょうか?ただ運動をすればいいというわけではなく、目的によってどのような運動をすべきか判断する必要があります。
そこで今回は、有酸素運動と無酸素運動の違いや特色、そして、理想的な身体作りのために押さえておくべきポイントについてご紹介いたします。

 

【ポイント】

  ・有酸素運動と無酸素運動の違いとは。

  ・2つの運動を組み合わせる。

  ・目標とすべき体型

 

理想の体型を作るために、甘いものや脂肪分を控えるなどの食事制限をして、体重を減らしていけばよい。」

と考えてしまう方もいるかもしれません。

長い目で見たときに、ダイエットを成功させ、健康的な体型を維持していくためには、体重の増減に目を向けるだけではのでは十分とはいえません。最も重視しなけてばならないポイントは、体脂肪率と筋肉量のバランスになります。

つまり、筋肉量を維持あるいは増加させながら体脂肪率を下げていくことが理想と言えます。そのためには、運動の仕組みを理解することが必要になります。

 

 ① 有酸素運動  ジョギング・ウォーキング・サイクリング・スイミング など

 ② 無酸素運動  腕立て伏せ・腹筋運動・フィットネスマシン・バーベル など

 

一口に運動といっても、運動は基本的に有酸素運動と無酸素運動に分けることができます。 有酸素運動は長い時間できる軽めの運動、一方、無酸素運動は短時間で行うダンベルなどを使った、ハードな運動というイメージです。
有酸素運動と無酸素運動では、体内のメカニズムが異なり、 2つの運動を組み合わせることによって、より高い運動効果が期待できます。

 

【有酸素運動】

有酸素運動とは、ジョギングやウォーキング、サイクリングやエアロビクスのように比較的に軽度から中程度の負荷を継続的にかけ続ける運動のことをいいます。
その際に酸素を使って脂肪と糖を必要なエネルギーに変換することから「有酸素運動」と呼ばれています。 このような運動を20分以上続けると、体内で脂肪燃焼が起こり始めます。
運動と聞くと、この有酸素運動を最初に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。その他にも、エアロビクス、水泳などが代表的な有酸素運動としてあげられます。脂肪燃焼効果が高くダイエットの定番とも言える運動です。

 

【無酸素運動】

無酸素運動とは、腕立て伏せや、腹筋運動、ダンベルやバーベル、フィットネスマシンなどを使って行う運動で、筋肉に負荷をかけるトレーニングのことをいいます。筋肉を収縮させるためのエネルギーを、酸素を使わずに作り出すことから、無酸素運動と呼ばれています。
筋肉が瞬間的強い力を出す時には、筋肉や血液中に貯めてあるグリコーゲンという糖質を、エネルギーに変換します。 筋肉や血液中に貯蔵されている糖質の量は限られているので、筋肉は短時間で疲労してしまいます。そのため無酸素運動は、かなりハードなトレーニングをしない限り、消費カロリーはそれほど多くありません。

しかし、身体は全体の代謝の内、約50%を筋肉で消費しています。つまり、筋肉量が増えると、基礎代謝が上がり、体内の脂肪を燃焼しやすくすることから、減量後もリバウンドしにくい体質になります。
無理な食事制限などをして、筋肉量まで減らしてしまうと、本来、身体に備わっている基礎代謝量まで減少させてしまい、かえって、脂肪分を貯めこみやすい体質になってしまうのです。

 

有酸素運動と無酸素運動をどのように組み合わせたら良いか

ダイエットや理想の体つくりのためには、有酸素運動と無酸素運動はどちらも必要というのが結論です!
有酸素運動と無酸素運動は、それぞれ、まったく異なった仕組みでエネルギーを生み出す運動です。それらの運動を組み合わせることで、トレーニング効果を高めることができるのです。

 

脂肪燃焼には「筋トレ→有酸素運動」

筋肉をしっかりつけて、余計な脂肪の少ない引き締まった体を手に入れる。その目標を達成するためには、「筋トレ→有酸素運動」の順番がおすすめです。

無酸素運動自体は、直接体脂肪を燃やすわけではないので、体重を減らす効果は期待できません。それどころか、筋肉量が増えるため、その分の重量は増加します。しかし、筋トレを行うことで筋肉を増加させると、基礎代謝が高まり、運動していないときであっても、脂肪分解を促進させる効果が期待できるのです。

その後に有酸素運動を組み合わせることによって、脂肪燃焼効率の促進につながります。筋トレなどの無酸素運動をした後には、「成長ホルモン」が分泌されます。成長ホルモンは脂肪を燃焼させる効果があります。無酸素運動によって成長ホルモンが分泌されると、 血糖値が上昇し安くなり、体脂肪が分解されて脂肪酸が遊離されるからです。体内の脂肪は、遊離脂肪酸に分解されて初めて燃焼することができるため、先に無酸素運動を行うことによって、より運動の効果が高まると考えられています。

また、有酸素運動のエネルギー源になる体脂肪は、酸素の供給さえあれば、エネルギーを生み出し続けるので、長時間の運動にも向いています。

体力に自信のある方は、有酸素運動と無酸素運動を交互に組み合わせて行う方法もあります。 サーキットトレーニングと言われ、より体脂肪を燃焼しつつ、筋肉を効率的に増大させることができます。

これらのトレーニングは、ストレッチや準備体操を充分に行ってから初めて下さい。また、トレーニング前後には、栄養補給も大切です。日常の食生活だけでは摂取しづらい栄養素もあるので、サプリメントなどを活用した効率的な栄養補給をお勧めいたします。

今回は、無酸素運動と有酸素運動の違いをご説明しました。この2つの運動をを上手く組み合わせる事が最も効果的です。筋肉を鍛えて基礎代謝を上げる無酸素運動と、脂肪を燃やす有酸素運動を上手に組み合わせて、ぜひ、理想の体型をゲットして下さい。

プロテイン

免疫機能を高める5つの方法

 

免疫機能を高める5つの方法

新型コロナウィルス感染症の流行拡大が続いていますが、有効なワクチンや治療法は未だ確立されていません。

不安や動揺等を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、未知の疫病から自分自身を守るためには、各自が持つ「免疫機能を高めること」が重要になります。

でも、そもそも免疫って何?

どうすれば効果的なの?

という方も多いのではないかと思います。

 

「免疫」とはよく聞く言葉ですが、一口に免疫といっても、様々な機能があります。

  「自己と非自己を見分ける機能」

  「病原体等を侵入・増殖させない機能」

  「一度さらされた病原体に即応する機能」

  「異常な『自己』を判別する機能」…など、

免疫とは、非常に複雑なシステムです。

 

実際に、同じような環境で生活をしていても、風邪なんて全くかかったことがないという人もいれば、ちょっとしたことですぐに風邪気味になってしまう人もいます。そこには「免疫機能」が大きく関係していることは事実で、日頃の生活習慣によって、結果的に大きな違いがでてきます。ここでは、健康な毎日を送るために、知っておきたい免疫の仕組みや、免疫機能アップのために効果があるとされている方法をご紹介いたします!
どれも生活の中で、今すぐできることばかりなので、ぜひ取り入れて、元気に毎日を過ごしましょう

 

免疫機能が改善する5つの方法!

 ①よく笑う 

 ②腸内環境を改善する。

 ③体温を上昇させる。

 ④適度に運動する。

 ⑤良質な睡眠をとる。

 

先ずは免疫の仕組みを理解しよう

免疫は私たちの体を守ってくれる重要な仕組みです。その働きが低下すると、感染症にかかりやすくなったりするだけでなく、様々な病気の発症リスクも増えてしまいます。では、どのようにすれば免疫を高めることができるのでしょうか?まずは免疫の仕組みについて知ることが大切です。
免疫とは細菌やウイルスから体を守ってくれる防御システムのことです。免疫には自己免疫と獲得免疫の2種類があります。自己免疫とは、身体の中に細菌やウイルスといった病原体が侵入すると、その侵入してきた病原体に対してそれに対抗できるように自分を守るものを作って病原体を攻撃をします。この病原体のことを抗原、対抗するものを抗体といいます。
一方で、獲得免疫とは、過去に一度、体内に入ったことのある病原体が再度、侵入してきた場合、すでに記憶されている免疫細胞が活性化し、侵入してきた抗原を攻撃して追い払うシステムのことを言います。例えば麻疹や風疹などは、一度、罹った人が二度とかかることがないのは、この獲得免疫の働きによるものです。この自然免疫と獲得免疫が相互に作用しながら、人の免疫システムは維持されています。

ここでは、日常生活の中で心がけたい5つの方法について紹介いたします。この5つを生活習慣の中に取り入れてみてください!そてでは、解説していきます!

 

やはり、笑うことは大切です!

忙しい日常を過ごしていると、つい毎日が同じことの繰り返し。小さな幸せや面白さを見逃してしまい、笑顔になっていない自分に気づく方も多いかもしれません。笑顔には大きな健康効果があるのをご存知ですか?笑顔は、とても大きな健康効果をもたらします。人は日常生活の中で様々なストレスを受けています。ある程度のストレスは人生にメリハリを与え、人間の成長にもつながり、無くては成らないもので良い面もあります。一方で、大きく長く続くストレスは免疫に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。皆さんはストレスを解消するときに、何をしますか?実は、一番簡単で手軽なストレス解消法が笑うことなのです。
ストレスが免疫を下げてしまう。その理由は、自律神経のはたらきにあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、活溌な活動をしている時には交感神経が、一方でリラックス時には副交感神経がより優位になります。交感神経が優位の状態では、白血球の一部である好中球、好酸球、好塩基球といった顆粒球が増加することが確認されています。

つまり、ストレスは交感神経を興奮させ、その興奮が長く続いた場合、顆粒球による活性酸素やサイトカインの産生が活発となり、免疫の働きに重要なリンパ球の働きを抑制してしまうのです。その結果、慢性的なストレスを感じている場合には、免疫が低下してしまうのです。

ストレスが免疫を含む身体に及ぼす影響は思っている以上に大きく、ストレスへの対処法を身につける事はとても大切です。毎日悩みすぎて塞ぎ込んでいては、良くありません。くよくよしないで、なんとかなると笑って生きることが、免疫力アップに繋がります。毎日が忙しく、いつも時間に追われている人は、なかなかゆったりとした時間がもてないかもしれません。さらに、ストレスからつい暴飲暴食をしてしまうなんてこともあるかもしれません。また、責任感が強くまじめな人は、つい頑張りすぎて無理をしてしまうことも多いのではないでしょうか。時には仕事を早めに切り上げて、30分だけでも早く帰れるようにしてみましょう。適度に「手を抜く」ことも、必要かもしれません。テレビやYouTubeなどでお笑いコンテンツを見るのも良いかもしれませんね!
毎日の生活に笑いを取り入れて、リフレッシュしてみましょう!

 

腸内環境を改善する

免疫を高めるポイントは、腸にも大きく関連しています。私たちが生きていくために必要な食事。その食べ物を消化・吸収するのが腸です。食べ物には、有害な病原菌やウイルスが付着している危険性もあります。そうした有害なものが体の中に侵入することを防ぐため、腸には大きな力が備わっています。免疫の働きの60~70%は腸にあるといわれているほどです。
腸にある免疫細胞は、腸を守るだけでなく、血液に乗って全身に運ばれ、体の各所で病原菌やウイルスなどの敵を見つけて攻撃します。インフルエンザや肺炎などに対する力も、腸での免疫細胞と密接に関係していることが、最新研究でわかってきました。つまり腸内環境を良好に保つことが、免疫の低下を防ぐことに関係しているのです。
その要となるのが腸の中に存在する細菌です。腸の内部では、多様な細菌が絶えず増殖を続けています。腸内の細菌は、善玉菌と、悪玉菌とに分けられます。善玉菌には「感染症や便秘を予防する」「免疫機能を刺激して病気を防ぐ」「悪玉菌の増殖を抑える」などの、体にとってプラスの作用があるとされ、ビフィズス菌や乳酸菌がその代表格です。

一方、悪玉菌は「腸内のタンパク質を腐敗させて有害物質をつくり出す」など、体にとってマイナスに作用します。善玉菌が減って悪玉菌が多くなると、有害物質が発生しやすくなり、さまざまな体の不調や病気の原因になるといわれています。

そう考えると、人間の免疫を支えているのは、ビフィズス菌などの善玉菌であるともいえます。体の健康には、腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が占める割合を増やす必要があります。
そのためには、日常生活の中で発酵食品や繊維質を取り入れ、バランスの良い食事を心がけることが重要です。ヨーグルト、漬物、味噌といった発酵食品、そして食物繊維やオリゴ糖は、免疫を担当する細胞のバランスを改善すると考えられています。食物繊維をエサとして増殖する酪酸菌も、酪酸を生成して腸の粘膜を修復し、免疫機能を高める効果があるとされています。
さらに、トマトやリンゴ、お茶などに含まれるポリフェノール類、青背魚に多く含まれるEPAも、炎症を抑えることで、腸における免疫機能に大きく関わっています。私たちの体内には、1000種類以上、600~1000兆個もの腸内細菌がいるといわれ、その構成も一人ひとり異なっていることがわかっています。例えばヨーグルトであっても、同じものを食べ続けるのではなく、一定期間を置いて種類を変えてみることもお勧めです。また、私たち日本人になじみ深い味噌は発酵食品であるだけでなく、微量ミネラルの亜鉛を含んでいるため、免疫機能の向上が期待できます。ちなみに亜鉛は、発育や成長にも関わっているほか、皮膚代謝や糖代謝を維持するためにも必要です。そのため、亜鉛が欠乏すると、皮膚疾患や食欲不振、味覚障害をはじめとしたさまざまな症状が現れることがあります。
その他、免疫に役立つ栄養分としては、「成長ホルモンの分泌を促進」「筋肉増強」「血流改善」「精神・肉体強化」「男性機能の改善」などの効果が期待されるアルギニン、朝鮮人参よりも高い治療効果をもつとされ、疲労回復、男性機能の強化に関する効能をもつと報告されているトンカットアリなどが挙げられます。また、全粒穀物、緑茶、ヌルヌル食品といわれている、めかぶ、オクラ、モロヘイヤ、海藻、こんにゃくなど水溶性食物繊維を含む食品なども、免疫機能を高める効果が報告されています。

腸内環境を整えることは便秘の解消にも結びつき、肌荒れなどのトラブルを減らす効果もあります。乳酸菌や食物繊維繊に免疫機能を高める効果があることがわかりました。バランスの良い食生活を心掛け、腸内環境を整えましょう!また、これらの栄養素を効率的に補給できるサプリメントを利用するのも一つの方法です!

 



体温は高めに!

体温を高めに保つ工夫をしましょう。
その理由は、体温が高いとリンパ球が増えて活性化し、免疫機能が高まるからです。また血流がよくなることで、白血球が体中のすみずみまで行き渡る効果も期待できます。もう一つの理由が体内酵素の活性化です。
食べ物の消化吸収や細胞の新陳代謝は、酵素が重要な役割を果たしています。その酵素の活性が最も高まるのは、体温が37度前後の時であるといわれています。また、身体が温まると副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるといった効果もあります。体が冷えると、肩こり、腰痛、下痢、便秘、貧血などの症状も現れやすくなります。体の冷えは自律神経を乱し、結果として免疫機能が低下してしまうのです。寒い時期はもちろん、夏でもクーラーなどで体が冷えないように対策をしましょう。

体温を上げる最も手軽な方法は入浴です。心地よいと感じるお湯にゆっくり、長めに浸かると良いでしょう。 身体を温める効果のある食べ物もあります。根菜類、イモ類、玉ネギ、生姜やニンニクやなど、土の中にできるものは身体を温める作用があるといわれます。
入浴や体を温める食品などを積極的に摂り、ポカポカの体温を維持しましょう。

 

適度な運動。

適度な運動には免疫を向上させます。運動には、生活習慣病の予防や、脳の活性化、そしてストレス解消といった効果があります。
適度な運動は、血液中の免疫細胞を増加させ、運動量が多いほど風邪などに罹っている期間も短く、重症度も低いという研究結果があります。逆に体に負担が掛かるハードな運動は免疫機能が低下するともいわれているため、無理のない範囲で、気持ち良さを感じる程度の運動を習慣化していきたいものです。
最近の研究によると、筋肉を使った時には、脂肪を分解する生理活性物質が分泌され、肥満の予防に役立つこともわかっています。筋肉の量を維持するためには、少し負荷のかかる程度の運動をすることが最も効果的です。まずは1日に10分程度、室内でもできるような運動習慣を身につけることが大切ですが、可能ならば、うっすらと汗をかく程度の運動ができると良いでしょう。
筋肉をつけることは体温の上昇に有効です。筋肉は運動をしていない状態でも常に熱を発しています。全身の体温のうち、約40%が筋肉から発しているといわれています。せっかくダイエットをしても、筋肉が減ってしまえば免疫力にとってはマイナスに作用してしまいます。
また、体が熱を産むためには炭水化物や適度な糖質を摂ることも必要です。たんぱく質も筋肉を作る材料になるだけでなく、熱の発生に必要となる栄養素です。運動に際には、同時に各種ビタミンやミネラル類も、積極的に補充したい栄養素です。

 

睡眠をとる

仕事や家事が忙しくて時間がない生活に追われていると、どうしても睡眠時間を削ってしまいませんか?
ところが、睡眠も免疫にとってはとても重要で、時間の長さだけではなく、質の良い睡眠をとることが大切です。睡眠は一日中活動した体の回復のためには必要不可欠で、睡眠時間が少ないと体の回復力が低下し、体内の免疫細胞も減少してしまいます。
アメリカの研究によると、「睡眠時間が7時間未満の人は、8時間以上眠る人に比べ、3倍以上も風邪をひきやすくなる」ことがわかりました。また、寝つきの悪さや、夜中に目が覚めるなど、睡眠時間全体の2〜8%が減っただけで、ぐっすり眠れた人に比べ、約5倍も風邪をひきやすくなったというデータもあります。免疫を高めるためには、1日7~8時間の質の良い睡眠をとることが理想的です。睡眠不足が続いたり、質の良い睡眠がとれなかったりすると風邪気味になったり、体調を崩しやすくなります。
ウイルスを撃退するためにも、良質な睡眠を充分に確保して免疫機能をアップさせましょう。

 

まとめ

免疫機能を低下させないためには、十分な休養、睡眠、栄養、ストレス解消、適度な運動、規則正しい生活が重要です。仕事などの重圧、偏った食習慣、疲労、喫煙、深酒、冷えなど、日常生活の中で免疫の機能が低下する原因は多岐にわたります。
また年齢を重ねるにつれ免疫細胞は減少する傾向にあり、新しく作られた免疫細胞の機能も低下していくため、免疫機能はますます落ちていきます。
免疫は20代で最も高く、30代になると低下が始まり、40代では、なんとピークの半分にまで低下すると言われています。
不摂生な生活が続いたり、最近、体力が落ちていると感じる方は、是非、ここでご紹介した方法を
1つでも毎日の生活に取り入れて、毎日の健康維持に役立ててください!
今は、食事だけでは補いきれない栄養素を効率的に補給できるサプリメントも数多く提供されています。
免疫機能の向上に欠かせない栄養素を配合したサプリメントを効率的に摂ることも、オススメです。

ただし、免疫機能は専門的な領域でもあるので、気になる点がある場合には専門の医師に相談してみることをお勧めします。

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