東欧セルビアの最新サプリメント事情!

 

こんにちは!

サプリメントアドバイザーのヒロキです!

今回の話題は、東欧諸国のセルビアで行われたサプリメント利用状況の調査をご紹介します。

セルビア共和国、通称セルビアは、バルカン半島北西部に位置する共和制国家で、かつてのユーゴスラビアに属した地域の中央に位置しており、政治的にもその中心となる国でした。セルビアは経済的には開発途上国に位置づけられ、GDPは、約13兆円、国民一人当たりの総生産額は175万円です。近年は、セルビアも、少子高齢化と人口減が報告されている国のひとつです。セルビアは健康に対する意識も高く、サプリメント利用も広がりを見せていますいます。

代替医療学雑誌「ELSERIER」12月号にセルビアの地方都市ノヴィサドにおいて実施されたサプリメント利用実態の調査結果が掲載されました。ノヴィサド市は、セルビア北部に位置し、首都ベオグラードに次ぐ第二の都市で、人口約38万人が暮らしています。

本研究の目的は、セルビアのノヴィサド市におけるサプリメントの利用頻度を調査し、サプリメントユーザーの人口統計や、そのライフスタイルの特徴を明らかにすることです。さらに、最も利用されるダイエタリーサプリメントとその使用理由を明らかにすることを目的としました。

調査方法は、オンラインによるアンケート調査を実施してデータを収集しました。
収集した結果によると、健康な成人435人のデータが得られ、内訳は男性38.7%、女性62.3%でした。全回答者の日常的なサプリメント利用率は42.8%で、男性より女性のほうが、サプリメントの利用率が高いという結果が得られました。

年齢別の分析では、65歳以上の回答者に、サプリメント利用がより多く報告されており、若年層の利用率は低い傾向が見られた。特に45〜54歳の年代においてサプリメントの利用率が顕著に高かった。

また、サプリメントの利用者は、同時に果物の摂取率が高く、中程度の運動習慣、そして非喫煙と社交的な飲酒の特徴が確認された。サプリメントを利用する最大の理由は「健康維持」であり、最も人気の高いサプリメントは「マルチビタミン・ミネラル」(68.8%)であった。

今回のノヴィサドにおける研究結果において、調査対象者の経済的指標とサプリメント使用率との相関関係は、先行研究の定説とは正反対の結果となった。つまり、所得の低い層に、一定のサプリメントの使用率のボリュームが見られました。

セルビアにおいて、調査対象者全体の利用率が40%を超えているのはとても興味深い数字です。

セルビアは欧州のなかでは発展途上国と位置づけられており、社会経済情勢や医療保険制度は日本とは大きく異なりますが、セルビア日本国内の売れ筋サプリメントと同じような商品が流通し、広く消費者に浸透していることが浮き彫りとなりました。セルビアのサプリメント事情を明らかにしたとても興味深い研究報告です。

マルチビタミンサプリ

出典:Complementary Therapies in Medicine 47, December 2019, 102228

参照URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0965229919312750

 

 

 

ついに、ナッツと健康の関係が解明された‼

 

 

こんにちは、

サプリメントアドバイザーのヒロキです。

今回紹介する論文は、オックスフォード大学出版局(OUP)が、運営するサイト「OXFORD ACADEMIC」に掲載された論文です。

 

タイトルは、

「5大陸16ヶ国におけるナッツ摂取と危険因子、循環器疾患、及び死亡率との関連:都市および農村部の疫学研究分析」

「Association of nut intake with risk factors, cardiovascular disease, and mortality in 16 countries from 5 continents: analysis from the Prospective Urban and Rural Epidemiology (PURE) study」

です。

論文のテーマは「ナッツ」。

 

そう、あの食べるナッツがテーマです。

 

最近では、スーパーの店頭などでも、数多くのナッツ商品を目にするようになりました。

美容や健康ブームも相まって、毎日の食生活にナッツはとても身近なものとなりました

おつまみや、おやつ、そして、料理やお菓子づくりの材料とし使われるばかりか、ナッツは、古来から保存食としても重宝されてきました。

 

それでは、論文を解説していきます。

この論文の目的は、ナッツの摂取量に対する心血管疾患、および死亡率との関連を、

5大陸16カ国の都市部と農村部において9年半に渡って調査し、その結果を分析、

解明することにあります。

なんと!9年半の追跡調査の結果、

ナッツ摂取量と健康効果の意外な関係が明らかになりました!

 

この研究は、対象地域が、5大陸、16ヵ国にわたるとても大きな規模で行われました。

その背景として、それまでは、ナッツの摂取と循環器疾患関連の研究が、ヨーロッパ、アメリカ、そして東アジアの一部地域においてしか行われていなかったからです。
その他の低中所得国・地域における実態は、ほとんど明らかにされてこなかったという経緯があります。

 

研究の具体的な方法は、5大陸の16カ国に住む、低・中・高所得者を含む、35~70歳の成人を対象とした大規模なものです。各国で公認された自記式質問紙を用いて、研究開始時にナッツ(木の実とグランドナッツ)の摂取量の情報を収集します。

主要評価項目は、死亡率または心筋梗塞、脳卒中、心不全などの重篤な心血管疾患の発症率としました。

 

研究参加者は、124,329人(平均年齢:50.7±10.2歳、性別:男性41.5%)、全員を追跡調査し、イベント発生の情報を9.5年間にわたり収集します。

 

その調査の結果として、

 

10,928人(8.78%)で死亡や心血管疾患の事象が確認され、死亡数は8,662件(6.96%)、主要な心血管疾患の発症は5,979件(4.81%)であった。

 

ナッツ摂取量を指標として比較分析すると、ナッツを1ヶ月あたり30 g未満しか摂取しない群と、1週間あたり120 g(480g/1ヶ月)以上接種する群を比較した場合、1週間あたり120 g以上摂取する群では、死亡率または主要な心血管疾患のリスクが低くなっていた。
(ハザード比:0.88、 95%CI:0.80-0.96、 P= 0.0048)。

 

また、ナッツの摂取群は、あらゆる原因による死亡率が低減し(HR:0.77、95%CI:0.69-0.87、P <0.0001)、

心血管疾患の発症数が抑制され(HR:0.72、95%CI:0.56-0.92、P = 0.048)、心血管疾患以外の死亡率についても低減している、(HR:0.82、95%CI:0.70-0.96、P = 0.0046)、また、がんによる死亡率が低減することも確認された(HR:0.81、95%CI:0.65-1.00、P= 0.081)。

 

研究の結論として、

低・中・高所得国、いずれの国においても、ナッツの摂取量が多いほど、心血管疾患の発症率、および死亡率(非心血管疾患も含む)が低くなっていたことが確認された。

と発表しています。

 

健康機能や美容効果で人気のナッツ。

その豊かな食感や風味、そして満腹感も得られるうえに、多くの栄養成分を含んでいることが評価されています。

 

ナッツは、ミネラルやビタミンB類、食物繊維のほか、オレイン酸などを豊富に含んでいます。また、「美容の油」と呼ばれている不飽和脂肪酸の1つであるオメガ3脂肪酸も含まれています。オメガ3脂肪酸は人間の体内で作り出すことはできませんが、体の活動のためには必須の脂肪酸であり、余分なものを燃焼し 抗酸化作用、アンチエイジングによいと注目を集めています。

今回の研究では、ナッツ摂取量と健康効果の関係が明らかになりました。

アーモンドやカシューナッツなどに代表されるナッツは、

小さなお子様の成長期の栄養補給にも最適です。

ぜひ、適量を摂取して、毎日の健康増進に役立てて下さい。

スタミナ・持久力UP

 

資料:http://www.supplementadviser.com/dcms_media/image/%E3%81%82.png
参照URL:https://academic.oup.com/ajcn/article/112/1/208/5841181
出典:The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 112, Issue 1, July 2020, Pages 208–219,

 

『アロエが話題!! 美肌、肥満にアロエが効く!? 観るだけじゃない その効能・効果とは?』

 

アロエは、多くの家庭でも育てられ、観賞用だけではなく、食用にしたり、傷を治すことに利用したりと、多目的な植物として知られています。

アロエは、「医者いらず」と言われているように、多くの有効成分が含まれています。傷を治し易くするだけではなく、いろいろな効能が期待できる、自然界の万能薬なんです!

 

今回は、知っているようで知らないアロエの歴史や種類、成分やその効果効能をご紹介することで、アロエの秘められたパワーに迫ります!

 

この記事を読むことでアロエの素晴らしさを知ることができ、アロエが持つ数多くの効果は、きっと、あなたの健康にも役立つ筈です。

 

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【アロエの歴史】

アロエは大昔から、自然界における健康と美容の万能薬として使われてきました。
クレオパトラは、若さと美貌を保つために、アロエの絞り汁を化粧水として愛用したといわれています。
マケドニア帝国をつくったアレキサンダー大王は、家庭教師役であったアリストテレスの進言により、兵士たちの健康維持のため熱心にアロエを栽培していたそうです。
また、コロンブスは長い航海で乗組員たちの健康を守るために、絶えずアロエを船に積んでいたといわれています。

中国においても973年(唐代)に、開宝本草という医薬書に漢薬名「芦会(ロカイ)」の名で、アロエが記載されていました。

日本においては、鎌倉時代にポルトガルの宣教師によって、アロエが伝来したといわれています。江戸時代にはアロエが漢方薬として用いられていたとの記録が残っています。

現在のように、アロエが健康食品や化粧品として幅広く利用され始めたのは第二次世界大戦の頃からです。アロエの効果が科学的に解明されるにつれて、活用の幅はさらに広がっていきました。

 

【アロエの種類】

アロエの種類は細分化すると、730種にも及ぶとも言われており、日本国内においても約350種類ほどあるといわれています。その中でも薬効が認められているアロエは、キダチアロエ、アロエベラ、ケープアロエの3種類です。

全てのアロエに効能があるわけではなく、観賞用の種類にはほぼ薬効はないとされています。

 

◎キダチアロエ

キダチアロエの「キダチ」の由来は、木の幹から枝が伸びるように茎から葉が広がっていることから、「木が立つアロエ」つまり「キダチアロエ」と呼ばれるようになりました。茎が伸び最大で2m近くまで成長します。

寒さに強い品種のため、日本では観賞用としても栽培されています。また、野生にも多く自生し、11月ごろに赤色の花を咲かせます。

キダチアロエは、葉が細くゼリー質の部分は少なく、医薬品として認められてないため、食用として、まるごと全部使えるのが特長です。主に食品や化粧品の原料として利用されています。

キダチアロエは、傷や火傷の外用薬として、また、胃腸薬や便秘薬として内服されるなど古くから生薬として用いられてきました。

 

◎アロエベラ

一般的にアロエと呼ばれるものは、この種類を指します。アロエベラのベラ(vera)はラテン語で「真実の」「本当の」という意味です。アロエベラはアメリカやメキシコで多く栽培され、海外ではアロエというとアロエベラのことを指します。

アロエベラは、茎はほとんど無く、肉厚で大きな葉が特徴です。最大で80cm以上になり、葉は、重なるように地面から広がっているため、 横から見ると逆三角形のように広がって見えます。

寒さには弱く、日本では温度管理の整った施設内か、沖縄などの温暖な地域でしか育ちません。「アロエベラ」は、5月ごろに黄色の花を咲かせます。

葉肉の部分に苦みが少なく、主に食用として用いられます。表面の皮をむいて中のゼリー状の果肉部を食べます。

葉のゼリー質は、ヨーグルトやドリンク剤に利用されたり、刺身などの料理にも活用されます。最近では、肌の潤いを保つ働きや肌を引き締める働きがあるとされることから、化粧品などにも使われています。

また、新陳代謝や血行促進、消炎作用、保湿作用、殺菌作用など、多くの薬効があることで知られています。

 

◎ケープアロエ

ケープアロエは、南アフリカ共和国ケープ州が原産で、日本では明治13年以来、日本薬局方に健胃や、便秘の医薬品として規定されています。

このアロエ末が外用の軟膏に処方され、しもやけ、あかぎれ、火傷、切傷などに適用されています。

 

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【アロエの効果】

アロエはミネラル・ビタミン類をはじめ、高濃度のポリフェノールに代表される抗酸化物質、殺菌作用物質、食物繊維、タンパク質、多糖体など、約200種類もの有効成分が含まれています。それらの有効成分の働きを解明するために、さまざまな研究がなされていると同時に、研究成果は医薬品、サプリメントをはじめ多くの健康食品や民間療法に活用されています。

 

アロエに期待される主な働き

◎アロエを飲むと・・(内服)

胃・十二指腸潰瘍、胃腸病、肝臓病、解毒作用、気管支炎、粘膜の荒れ、肩こり、血行促進、更年期障害、新陳代謝の活発化、高血圧:血管の弾力化、コレステロールの除去、四十肩・五十肩、基礎体力、乗り物酔い、神経の鎮静効果、胆石・結石、肝機能を高める、低血圧、糖尿病頭痛、脳血管を活性化、頭痛抑制、二日酔い、鼻炎・蓄膿症、粘膜の抗炎症、便秘、抗ガン作用、冷え性、自律神経正常化、体質改善、 喘息、気管支の粘膜保護、細菌の感染防止 、膀胱炎、利尿作用、毒素中和

 

◎アロエを塗ると・・(外用)

うおのめ・いぼ、 かぶれ・湿疹、殺菌、消炎 、ひび・あかぎれ、患部保護 、火傷、擦り傷・切り傷、化膿を防ぐ、 歯痛・歯槽膿漏、腫れを和らげる、歯茎を引き締める、痔、止血、 打ち身・捻挫、患部の熱を取る、 虫刺され、毒素中和、腫れやかゆみを和らげる

 

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アロエに含まれる有効成分に関する研究

 

研究成果参照論文
腸の活動を活性化し炎症を抑える作用。アロエベラゲルの経口摂取で治療が難しい過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎の炎症に対し、アロエベラが症状の改善に有効であることが米国消化器学会で発表されている。過敏性腸症候群患者にとって有望な治療オプションであると思われる。1,11,16,23
胃壁細胞からの過剰の塩酸の放出を阻害し、胃の炎症を阻害する作用を示した。アロエに含まれるアロクチンAはストレスや絶食時に、胃を保護する働きがあると思われる。10,23
アロエに含まれている、アロエシンとそのエステル類には美白効果があるとされている。23
アロエベラ液汁に保湿成分である加水分解ヒアルロン酸の皮膚浸透を高める効果があるとされている。ヒアルロン酸には、保湿力に優れ肌のハリや弾力を生み出す粘弾性があるとの報告がある。21
アロエジェルは、紫外線などを浴びることによってできる肌のしわや弾力性に対して一定の改善効果がある研究結果が発表されている。抗炎症作用として、紫外線による皮膚の炎症状態の局所治療に有用である可能性についても指摘されてる。シミのもとになるメラニン産生を抑える作用があるとの報告がある。7,13,20
アロエに含まれるアロエニンとアロクチンAとBには抗炎症作用があると思われる。23
アロエベラは抗菌作用、抗ウイルス作用を有し、適切な用法を守ることで怪我の治療、創傷治癒に一定程度有効だと言われている。3,6,12,23
アロエの外用による切り傷、火傷による炎症抗炎症効果は、アロエに含まれるレクチンによるものと推定される。軽度の火傷にアロエベラが治癒効果を持つということを指示する証拠が蓄積されてきている。14,23
アロエに含まれるアセマンナンの投与で早期の口内炎治癒が認められた。23
アロエベラ入り歯磨き粉の使用で歯肉炎や歯垢の大幅な減少が見られたという。アロエベラゲルは、歯の虫歯や歯周病の予防のための消毒剤として使用することで、口腔内の病気を改善する可能性があると結論付けています。2,4,17
アロエが抗炎症作用や子供のおむつ皮膚炎に対する効果について有用である可能性が認められ、おむつ皮膚炎治療の安全で効果的な治療として役立つことを示唆している。8,15
アロエに含まれているアルボランAとBに血糖降下作用があるとされ、アロエベラゲルに非インスリン依存型の糖尿病を抑える効果が期待された。23
水虫菌(Trichophyton mentagraphytes) に対し抑制効果を示した。23
日常生活に支障をきたす重度の疲労感が長期間続く状態である慢性疲労症候群に対して、そのリスクを低減させるL-アルギニンの補給効果があるとする研究結果が存在する。18
アロエ成分の服用でアルコール代謝が亢進し、二日酔いの成分となるアセトアルデヒドの分解が促進されたことを示唆している。また、肝線維症患者の線維症と炎症の緩和に役立つ可能性がある。アロエベラゲルは肝細胞において、解毒作用や抗酸化作用を促進していると推定された。5,23
アロエに含まれている、アロエウルシンとアロエマンナンに抗腫瘍効果があるとする研究結果が存在する。23
アロエベラゲルに含まれる成分である、バルバロイン、アロエメオジン、エモジンおよび発酵酪酸塩には、自己免疫疾患の免疫覚醒効果が期待されるとする研究が発表されている。19
腸内細菌により発酵した酪酸は、高齢者の疾患の予防や老化予防に一定の効果があるとの研究結果がある。22

 

【アロエに含まれている主な栄養成分】

 

アロエは約200種類もの有効成分が含まれています。主だった成分とその働きを解説します。

 

アロイン(aloin)

主にアロエの固い表皮部分に多く含まれる苦味成分。日本においては「薬品」と指定され、一般食用のアロエベラ果肉の加工食品には、この成分は含有されていません。大腸に入ると腸を刺激し、腸のせん動運動を活発にし腸管からの水分の分泌を増やす。このことから、便秘の解消効果が期待されます。胃の活動を活発にし、健胃作用があるとされる。過度に摂取するとお腹がゆるくなることがある。硬くなった毛細血管に弾力を取り戻し、血圧を下げる効果がある。殺菌作用も期待できるとされています。過剰摂取により子宮が圧迫されるので、妊婦は摂取に注意が必要。

 

アルボランA・B(Arboran)

アルボランはアロエに含まれている多糖類で、アロエに含まれる有効成分の一種。インスリンの分泌を促進して血糖値を下げる作用があるとされる。効果は比較的穏やかだが、持続性は高い。糖尿病の治療に用いられているインスリンよりも長期間、持続性が継続するとされる。アルボランにはアルボランAとアルボランBという二種類があり、それぞれ血糖値を引き下げる働きがある。また、新陳代謝を高め、脂肪を燃やす効果がある。

 

アロエウルシン    (Aloe ursin)

アロエウルシンには細胞組織の賦活化作用、組織の再形成促進作用、抗潰瘍作用があるとされる。細胞の再形成を促進する事から外用により火傷の治療作用もあるとされる。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の粘膜などに作用し、潰瘍の治りを早める抗腫瘍性、抗炎症、抗潰瘍、殺菌作用がある。また、胃液の分泌を促進する。なお、アロエウルシンはキダチアロエには含有されているが、アロエベラには含まれていない。

 

アロエエモジン   (Aloe-emodin)

アロエエモジンはアロエの皮部分やその内側にあるゼリー状部分に多く含まれる。アロインが体内に入り酸化するとアロエエモジンへ変化する。アロエエモジンは、日本において「薬品」と指定されており、加工食品には、これらの成分は含有されていない。アロエの苦味成分で、解毒作用や、二日酔いに効果があるとされている。胃の活動を活発にすることで胃液の分泌を即し、胃もたれや消化不良を防ぐ。また、腸の活性化作用があるとされ、慢性の便秘に効果があるほか、解毒作用や二日酔いにも効果があると言われている。子宮収縮作用もあるため、妊娠中の摂取には注意が必要。

 

アロエシン(Aloesin)

アロエシンは、アロエベラおよびキダチアロエの両方に含有されている成分で、シミやそばかすの原因となるチロナーゼ酵素の作用を阻害する事から美白効果があるとされる。また、殺菌効果や抗菌作用もあるとされる。

 

アロエソンエモジン(Aloeson emodin)

健胃作用・緩下作用

 

アロエチン(Aloetin)

アロエチンはアロエに含まれる有効成分の一つ。苦みはほとんどない。高い殺菌力と解毒作用、抗カビ作用、抗炎症作用があるとされている。外用により化膿や吹き出物といった皮膚症状の治療、内服により腸内環境の正常化や、風邪、肝臓病などに対しても効果があるとされる。その他、メラニン色素の沈着を防ぐ効果もあり、シミやそばかすの予防による美白効果も期待されている。アロエベラおよびキダチアロエの両方に含有されている。

 

アロエニン(Aloenin)

アロエニンは、主にキダチアロエのみに含まれるアロエの有効成分で、胃酸の働きを正常化する作用があるとされる。胃酸過多の際は胃酸の分泌を抑え、胃酸不足のときは胃酸の分泌を促進する作用がある。

 

アロエボラン(Aloe Boran)

血糖値を下げる働きがある。新陳代謝を促進し余分な脂肪を燃やすことで肥満の改善・予防に力を発揮します。

 

アロエマンナン    (Aloe mannan)

アロエマンナンは、アロエに含有されている多糖類の一つで、皮膚の老化防止作用、血行を促進する作用や抗腫瘍作用などがあるとされる。アロエの果肉部分に含まれておりネバネバとした果汁の原因物質である。

 

アロクチンA・B (Aloctin A・B)

抗腫瘍効果、抗炎症効果、胃病変の抑制、抗ガン作用があるとされる。

 

アロミチン(Aromitine)

アロミチンは、ウイルスの活動を抑えるという抗ウイルス作用や抗腫瘍作用があるとされる成分。また、免疫を増強させる効果があると言われており、粘膜を弾力化し老廃物を排泄する 。抗腫瘍性、抗潰瘍作用、抗がん・抗ウイルス作用もあるとされている。アロミチンは、ダチアロエ、アロエベラの双方に含まれている。

 

アントラキノン    (Anthraquinone)

天然のアントラキノン誘導体は下剤として働くものが多いとされている。

 

サポニン(saponin)

サポニンは、アロエに含まれているえぐ味の原因となる成分で、血中コレステロールや中性脂肪を減少させる作用や、動脈硬化の予防にも効果があるとされる。また、脂質の合成、吸収の阻害作用があることからダイエット効果も期待される。血糖値の上昇を抑え血液の流れを良くする。心筋梗塞、脳梗塞の予防にも役立つ。また、利尿作用を促進し、むくみを防止する。中長期の服用は腸管の組織を活性化させることにから肥満体質の改善に効果的とされている。また、アレルギー体質の改善作用や去痰作用もあるとして現在研究が進められている。

 

サルチル酸(Salicylic acid)

サリチル酸は、植物ホルモンの一種。消炎鎮痛作用、皮膚の角質軟化作用、消炎鎮痛作用がある。

 

タンニン酸(Tannic acid)

タンニン酸は、ポリフェノールの一種で強い渋みが特徴。肌への塗布により、毛穴を引き締める効果があり、化粧品などに配合されている。腸粘膜表面のタンパク質と結合して不溶性の被膜を形成する。粘膜の保護作用、炎症抑制作用を示す。また、抗酸化力を持つことから、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病予防にも効果を示す。

 

バルバロイン(Barbaloin)

アロインを構成する成分のうち、もっとも含量が高いのがバルバロインである。苦味の成分。少量では健胃作用、大量では大腸を刺激して瀉下作用を起こす。健胃薬、瀉下・緩下薬として用いられる。

 

ビタミン類(Vitamins)

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、葉酸

 

ミネラル(mineral)

アロエに含まれるミネラルで代表的なものとしてカルシウム、カリウム、鉄分、亜鉛、銅、マグネシウムなどが挙げられる。ミネラルが不足すると体内では様々な欠乏症が現れる。メラニン形成阻害作用(美肌効果)シミ・そばかすの緩和(美白効果)が期待される。

 

アミノ酸・有機酸(amino acid)

アミノ酸は、体内において様々なタンパク質や神経伝達物質を生成する上で必要不可欠な存在である。体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ酸と呼ぶ。アロエに含まれる主なアミノ酸にはバリン、ロイシン、イソロイジン、トリプトファン、リジン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、アルギニン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、シスチン、グリセリン、メチオキン、セリンなどがある。

 

ムコ多糖類(Mucopolysaccharide)

ムコ多糖類は、アロエベラの葉の中に含まれている成分で、細胞と細胞を結合するゲル状の物質です。ムコ多糖類は保水性に優れ、人の体内の関節や皮膚など、いたるところに存在している。肌の健康や関節痛の緩和などの作用がある。また、コレステロール値を低下させる作用も期待できる。ムコ多糖類は、火傷や日焼けなどで傷ついた皮膚の炎症を抑えるとともに、皮膚の組織を修復する。また、免疫を向上させる効果もあるとされる。ムコ多糖類の作用として、アロエベラなどを塗ると、しっとりして肌に潤いを与える効果がある。また、血液をサラサラにするといった効果も期待されている。アロエに含まれる主なムコ多糖類には、グルコース、フルクトース、アラビノース、キシロース、マンノース、ガラクトース、セルロース、ウロン酸、尿酸、ラムノース、グリコーゲン、アルドネントースがある。

 

酵素類

酵素は、体内に摂取した食べ物を消化・吸収・代謝する際に手助けをしてくれる重要な栄養素です。

アロエに含まれている主な酵素

アミラーゼ、アリナーゼ、アルドナターゼ、アンチトリプシン中和物質、オキシターゼ、オクシトーゼ、カタラーゼ、セルラーゼ、セルロース、トリプシン様プロテアーゼ、マノーゼ、ラモノーゼ、リパーゼ

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【アロエを利用する際の注意点】

最近では、アロエベラの生葉が小売店の店頭や、通信販売などでも流通しています。

健康によいというアロエですが、適切な摂取量や使用する際の注意点も確認しより安全に活用し健康に役立てましょう。

 

◎摂取量の目安

アロエの摂取目安量は、アロエベラの場合であれば、一日60g、キダチアロエが15gほどとされています。しかし、アロエを普段から食べ慣れておらず、初めてアロエを食生活に取り入れようという方は、10〜20gほどの少量から始めるのがよいでしょう。アロエは食べ過ぎてしまうと、お腹がゆるくなることがあるので、あくまで適度な量にとどめましょう。

 

アロエを妊娠中の人が食べる場合、アロエに含まれるアロインという成分が、影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

アロインには子宮を収縮させる作用があります。そのため妊婦はアロエの過剰摂取に気を配る必要があり、食べる量を控えめにするのがおすすめです。また、一般の方に関しても、食べ過ぎには注意が必要で、適量の摂取を心がけてください。

 

アロエにはたくさんの非常に優れた作用があります。しかし、アロエはあくまで健康を補助してくれるものという考えで使うのがよいと思います。

健康に不安がある際には、まずはお医者様に診てもらうようにしましょう。

 

また、今は、アロエの優れた成分を利用した、とても素晴らしいサプリメントや健康食品も、数多く販売されています。

それらを有効に活用して効率的にアロエの効果を毎日の生活に取り入れることも、お勧めいたします。

是非、あなたの毎日の生活習慣に、アロエを取り入れてみませんか?

 

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【参考文献】

(1) A Pilot Study of the Effect of Aloe Barbadensis Mill. Extract (AVH200®) in Patients With Irritable Bowel Syndrome: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26405698/  (2) Aloe Vera in the Treatment for Oral Submucous Fibrosis – A Preliminary Study https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22650317/  (3) A Comparative Study of the Effects of Topical Application of Aloe Vera, Thyroid Hormone and Silver Sulfadiazine on Skin Wounds in Wistar Rats  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22474470/  (4)Inhibitory Activity of Aloe Vera Gel on Some Clinically Isolated Cariogenic and Periodontopathic Bacteria  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22466882/  (5) Antifibrotic Effect of Aloe Vera in Viral Infection-Induced Hepatic Periportal Fibrosis  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22563189/  (6) Final Report on the Safety Assessment of AloeAndongensis Extract, Aloe Andongensis Leaf Juice,aloe Arborescens Leaf Extract, Aloe Arborescens Leaf Juice, Aloe Arborescens Leaf Protoplasts, Aloe Barbadensis Flower Extract, Aloe Barbadensis Leaf, Aloe Barbadensis Leaf Extract, Aloe Barbadensis Leaf Juice,aloe Barbadensis Leaf Polysaccharides, Aloe Barbadensis Leaf Water, Aloe Ferox Leaf Extract, Aloe Ferox Leaf Juice, and Aloe Ferox Leaf Juice Extract  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17613130/  (7) Melanogenesis and Antityrosinase Activity of Selected South African Plants  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22611429/  (8) A Randomized Comparative Trial on the Therapeutic Efficacy of Topical Aloe Vera and Calendula Officinalis on Diaper Dermatitis in Children  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22606064/  (9) Preliminary Evaluation: The Effects of Aloe Ferox Miller and Aloe Arborescens Miller on Wound Healin https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18773950/  (10) Effects of Aloe Extracts, Aloctin A, on Gastric Secretion and on Experimental Gastric Lesions in Rats  https://ci.nii.ac.jp/naid/110003649897  (11)A Pilot Study of the Effect of Aloe Barbadensis Mill. Extract (AVH200®) in Patients With Irritable Bowel Syndrome: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26405698/  (12)Effect of the Combination of Aloe Vera, Nitroglycerin, and L-NAME on Wound Healing in the Rat Excisional Mode  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9395704/  (13)Investigation of the Anti-Inflammatory Potential of Aloe Vera Gel (97.5%) in the Ultraviolet Erythema Test  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18253066/  (14)The Efficacy of Aloe Vera Used for Burn Wound Healing: A Systematic Review  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17499928/  (15)A Randomized Comparative Trial on the Therapeutic Efficacy of Topical Aloe Vera and Calendula Officinalis on Diaper Dermatitis in Children  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22606064/  (16)Randomized, double‐blind, placebo‐controlled trial of oral aloe vera gel for active ulcerative colitis  https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1365-2036.2004.01902.x  (17)Effect of a dentifrice containing aloe vera on plaque and gingivitis control. A double-blind clinical study in humans  https://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S1678-77572008000400012&lng=en&tlng=en  (18)[慢性疲労症候群に対するL-アルギニンによるアロエベラジュースの推定予防 (Vol 5, No 2 1950-1956 ed.). 消化器肝臓学会誌. (2016)]  (19)Prophylactic aloe components on autoimmune diseases: barbaloin, aloe-emodin, emodin, and fermented butyratehttp://www.ghrnet.org/index.php/joghr/article/view/2283(20)Dietary Aloe Vera Supplementation Improves Facial Wrinkles and Elasticity and It Increases the Type I Procollagen Gene Expression in Human Skin in vivo.
http://www.fih.jp/thesis/A00600.html  (21)「美肌効果の解明が進むアロエベラ液汁 新たに加水分解ヒアルロン酸の皮膚浸透を高める効果を発見」  https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2017/170316_02/index.html(22)Possible Prophylaxes of Aloe Vera Gel Ingestion to Butyrate Metabolism http://www.ghrnet.org/index.php/joghr/article/view/1892  (23)Bioactive ingredients of Aloe : a review update,2020  https://japan-aloe.org/wp-content/uploads/aloe-ingredient_2002.pdf

 

 

今、注目の成分「酵素」を徹底解説!

 

 

「ダイエットを成功させたい!」

「最近、体重が増えはじめた!」

「体に残る疲れ。なんとかならないかなぁ。」

 

このように、感じ始めた方は、「酵素」に注目してみてはいかがでしょうか。

 

最近は、「酵素ドリンク」や「酵素入り食品」など、酵素を利用した商品も多く見かけます。

 

酵素は体の中でとても重要な、数多くの役割を担っています。

 

この記事では、酵素の重要性やその働き、そして、酵素の働きを活かすことで、どの様な効果が期待できるのかを解説いたします。

 

【9大栄養素の一つ「酵素」】

栄養学ではタンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水を7大栄養素と呼んでいますが8番目にファィトケミカル(植物に存在する化学物質)、そして、9番目の栄養素が「酵素」と言われるほど、酵素は身体にとって重要な成分なのです。

 

【酵素の役割】

ヒトが摂取した栄養素は、体内で消化、吸収され、最終的には、代謝されて体温を上げたり運動するためのエネルギーになります。或いは、分解された栄養素が、再度、組み立てられて身体の構成要素となっていきます。その際、体の中では非常に多くの化学反応が起きています。その一連の化学反応の速度を身体が必要とするスピードまで上げたり、バランスをとったりするために重要な役割を果たしているのが「酵素」なのです。その他にも、体内の有害物質を処理し排泄する反応や、体の成長、免疫反応、体の調節機能など、多くの反応に酵素が関わっています。

 

【酵素の正体】

酵素を一種類の栄養素と考えている人も多いようですが、酵素の正体は20種のアミノ酸の組み合わせで構成されたタンパク質です。酵素はすべての動物や植物の中に存在しています。動植物のDNAの中には、膨大な数の酵素の設計図が組み込まれていて、生命活動を維持するために、体内で適切な酵素を作り出し、化学反応を円滑に進めることで生命機能を維持しています。

身体の中で起きている多くの化学反応には、特定の決まった酵素が必要になります。そのため、ヒトの体内には、約5,000種類もの酵素が存在すると言われています。

大きく分類すると、食べ物を消化、吸収するときに働く「消化酵素」と、吸収した栄養素をエネルギーに変換する「代謝酵素」の二つの種類に分けられます。

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【酵素の性質】

基本的に化学反応は、環境温度が高いほど活発になります。 このことは、酵素が触媒として働く化学反応にも当てはまり、温度が高くなれば酵素の活性も高くなります。しかし、酵素自体は、タンパク質であることから、ある程度以上温度が上がると、酵素の性質に変化が起こり、急速にその活性機能が失われてしまいます。一度失われた酵素の機能は再びもとに戻ることはありません。

また、酵素の働きは、周囲の環境が酸性化かアルカリ性かということにも影響を受けます。強い酸やアルカリに触れると、タンパク質である酵素が変性し、体内での化学反応を進める機能が減少してしまいます。大半の酵素は、中性付近で最も活性が高くなりますが、稀に酸性、あるいはアルカリ性の環境で活躍する酵素も存在します。

 

【酵素の体内での働き】

酵素を食品として口から摂取した場合、酵素がそのままの状態で腸から吸収され、体内の細胞内にまで行き渡ることはありません。

口から入った食べ物は、胃、腸などの消化器官で、分解された後に、身体に吸収されます。食物内の酵素も消化器官でアミノ酸にほぼ完全に分解されてしまうので、そのままの形で生体に入って作用するということはないのです。

 

たとえば、酵素を含んだ軟膏などは、皮膚に塗ることで、角質を分解してすべすべにしたり、粘膜の炎症を鎮めたりする効果があり、実際に化粧品や薬剤に利用されています。

アメリカなどでは、微生物が作り出した消化酵素をパウダー状にし、食事の際に一緒に飲むことで、消化器官の負担を軽減することを目的にしたサプリメントなども販売されています。

しかし、それらの酵素の働きはあくまでも体外である皮膚や、胃腸などの粘膜の外側までであり、体の内部まで浸透して、酵素が作用している訳ではありません。

 

【酵素とサプリメント】

最近では、酵素を活用した、数多くのサプリメントや健康食品が販売されています。

食品として口から摂取された酵素が、そのままの形で体内の細胞に届き、直接作用することがないのであれば、酵素や酵素を含有した食品を摂取することに意味はないのでしょうか。

実は、多くの酵素食品に含まれているのは、酵素だけではありません。酵素によって作り出された有効成分が、豊富に含まれていることが重要なのです。そのことを理解するためには、「発酵」を理解する必要があります。

 

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【発酵とは】

発酵とは、微生物が持っている酵素が食品成分に関わって起こる物質変化で、その時に人間にとって有用な成分が生産されます。

例えば、納豆菌が持っている酵素は、大豆に含まれるタンパク質や糖などを分解(発酵)し、栄養豊富な納豆を作り出します。

また、乳酸菌は、糖を発酵して有機酸やアミノ酸、抗菌物質、芳香成分などの有益な発酵生成物を生産します。乳酸菌はヨーグルトやチーズをつくる際に使用されています。また、日本の漬物や味噌などを製造する際にも、乳酸菌の発酵が利用されています。

 

微生物が持っている酵素が、発酵を引き起こすことにより食材の分解と合成を行って人にとって有益な成分を作り出しているのです。
この発酵によって作り出される代謝物質の中には、多種のアミノ酸、ビタミン、ミネラル類、ポリフェノール類など、身体にとって非常に有益な成分が豊富に含まれています。

酵素サプリメントを選ぶ際には、酵素によって作られた、これらの有効成分が、豊富に含まれていることが重要なポイントになります。

酵素の働きによってつくられた、アミノ酸などの有効成分が豊富に含まれた酵素サプリメントや、発酵食品を摂取することは、美容や健康維持にとても効果的です。

ダイエット中に無理な食事制限をしてしまうと、身体に必要な栄養素まで不足してしまいます。そうなると免疫力が落ちてしまうばかりか、身体に備わった基礎代謝まで落ちてしまい、余分な脂肪をため込むことになってしまいます。特にダイエット中には、酵素によって作り出されたアミノ酸やミネラルなどの代謝成分が豊富に含まれた酵素サプリメントを利用することが重要です。身体への負担を減らすと同時に、基礎代謝を上げることもできるので一石二鳥です。

 

【体内の酵素を活性化する方法】

身体の中で起こっている消化、代謝、免疫など、さまざまな生体反応に酵素が重要な役割を果たしていることを理解して頂けたでしょうか。
では、体内にある酵素の働きを活性化させるには、どの様にすると、良いのでしょうか。

それには、以下の三つが効果的とされています。

 

 ①身体を温める。

 ②タンパク質やミネラルを補給する。

 ③腸内環境を整える。

 

①体温が1度下がると、体内酵素の働きは半分以下になってしまうといわれています。そして、基礎代謝や、免疫力、ホルモンの働きが悪くなり、体調不良を引き起こす原因になってしまうのです。また、酵素の働きが悪くなると、身体の中に代謝する際に出される老廃物がたまっていき、血液の循環も悪くなり、さらに体温が下がってしまうのです。
体を温めるには、有酸素運動がおすすめです。また、筋肉量を維持する程度の適度な負荷のある運動も大切です。筋肉の基礎代謝は脂肪の3倍以上もあるので、筋量を維持することは体重を減らすことにも役立つからです。

 

②酵素はタンパク質なので、約20種類あるアミノ酸から作られています。そのため、全てのアミノ酸をバランス良く摂取することが必要になります。また、酵素が効率よく働くためには補酵素と呼ばれるビタミンやミネラルも必要になります。

 

③腸内細菌は、消化酵素が分解しきれなかった食べ物を分解したり、腸内でアミノ酸やビタミンを作る働きをします。腸内細菌を活発にすることが、 腸内の酵素を増やし活性化することになります。そのためには、「発酵食品」を食生活に積極的に取り入れることが重要です。「発酵食品」は栄養バランスも非常に優れているので、体の中で酵素を作る材料としても効果的です。また、食生活の改善が難しかったり、食生活が乱れがちの際には、発酵生産物を豊富に含んだ酵素サプリメントを利用して手早く栄養補給することも効果的です。

 

ダイエット時にオススメしたい!酵素サプリメント3選 徹底解説!

 

 

 

プロテインサプリメントの選び方

 

プロテインサプリメントの選び方を徹底解説

 

筋肉トレーニングや持続的な運動をするときには、市販のプロテインサプリメントを利用しながらタンパク質を効果的に摂取して、理想の身体を手に入れましょう!

 

とは言うものの、プロテインは、国内、海外を問わず、数多くのメーカーから非常に多くの商品が販売されています。その中から、どのように自分に合った商品を選べばよいのか、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

 

「プロテインを飲んでみたいけど、何を基準に選べばいいのかな?」

「いつ、どのように飲めばいいんだろう?」

プロテインは、原材料や製造方法の違いによって、体の中での働きに違いがでてきます。
そして、それぞれのプロテインに合わせた飲み方を知ることで、その効果を最大に引き出すことができます。

今回は、プロテインの種類と効果、そして選び方や、飲み方のポイントをご紹介いたします。

プロテインを利用しているけど、自分に合っているのか分からない方や、これから利用してみたいけど何を基準に選んだらいいのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

 

プロテインの種類

とても多くの種類が販売されているプロテインですが、原材料の違いによって大きく「動物性」と「植物性」の2種類に分類できます。「動物性」の原材料には、牛乳。そして、「植物性」には大豆が使われています。

さらに、牛乳を原材料とした動物性プロテインは、製法の違いにより、3つの種類に分けられます。

 

 

①カゼインプロテイン 

②ホエイプロテイン(②-1 WPC  ②-2 WPI ②-2 WPH)

③ソイプロテイン

 

 

牛乳を原材料にしたプロテイン「カゼイン」と「ホエイ」

 

牛乳は88.2%の水分と約11.8%の乳固形分でできています。乳固形分には、炭水化物や脂質、タンパク質、乳糖、カルシウム、カリウム、さらにはそれ以外のビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

乳固形分は、タンパク質、糖質、ミネラル、ビタミンを含む8.3%の無脂乳固形分と3.5%の乳脂肪分に分けられます。

牛乳から生成されるタンパク質には、「カゼイン」と「ホエイ」の2種類があります。カゼインは、牛乳に含まれるタンパク量の約80%を占めます。ホエイプロテインは乳タンパクの約20%程度しか含まれておらず、貴重なタンパク質です。さらにホエイは製法の違いによって、「WPCプロテイン」と「WPIプロテイン」がつくられます。

 

カゼインプロテイン

カゼイン(casein)は、牛乳やチーズなどに含まれるリンタンパクの一種で、カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占めます。ガゼインは、チーズやバターを固める、乳固形分と呼ばれる主要成分の一つです。また、カゼインには、タンパク質以外にカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

カゼインプロテインは、不溶性で固まりやすい性質があります。

そのために、胃や腸内で固まったカゼインは、ゆっくりと分解された後、完全に吸収されます。

この特徴から、カゼインプロテインは運動後や、就寝前に摂取することで、ゆっくりと持続的にタンパク質がカラダに供給されていきます。

カゼインプロテインの摂取後は、満腹感が持続しやすいので、カロリーコントロールをしたい時や、スタミナが必要な長時間の運動前に摂取することをおすすめします。

 

カゼインは、カルシウムイオンやナトリウムイオンと結びつきやすい性質を持っているので、カルシウム補給を目的とした栄養補助剤に添加されることもあります。

さらに、整腸作用や、消化促進、血圧の抑制の効果や、鉄を溶けやすくして、腸管からの吸収を促進することで、鉄欠乏性貧血の改善効果があるとされています。

カゼインプロテインはホエイプロテインに比べ、プロテインをつくる際の製造工程が少ない分、製品の価格が安価なのも大きなメリットです。

 

 

「カゼインプロテイン」こんな方にオススメ!

  ◎カゼインプロテインは体への吸収速度がゆっくりなので、
   満腹感の持続が期待できます!

  ◎ダイエット時の間食や、筋力トレーニング後の
休息期間のタンパク質補給、また就寝前におすすめです

  ◎比較的、安価な製品が多いのも、大きなメリットです!

 

 

ホエイプロテイン

ホエイプロテインも、前述のカゼインプロテインと同様に、牛乳を原料としています。ホエイプロテインは水に溶けやすい性質があります。ヨーグルトの上澄みに透明な液を見たことあるかと思います。その中にホエイが溶け込んでいます。牛乳に含まれるタンパク質の約20%がホエイになります。

ホエイプロテインの一番の特徴は、体内での吸収が早いことです。カゼインプロテインが、摂取してから吸収されるまでに、約5~6時間がかかるのに対し、ホエイプロテインは、2時間ほどで吸収されるため、トレーニング後のスピーディーな栄養補給に最適なプロテインであると言われています。

ホエイは乳固形分を分離した後の乳清という液体を、さらに遠心分離して抽出したもので、カゼインよりタンパク質含有率が高く、ミネラルや水溶性ビタミンも豊富に含まれています。

ホエイプロテインの原材料である乳清タンパク質の中には、貧血の予防改善効果を持つと期待されているラクトフェリン等も含まれています。

ホエイプロテイン製品を作る際は、製造工程が他の製法に比べて多くなるため、販売価格が割高になる傾向があります。

 

牛乳が苦手な方にもオススメです!

ホエイプロテインは筋肉成分の多くを占めるアミノ酸で構成されており、高い筋肉修復効果が期待されています。また、牛乳を飲むと、おなかがごろごろしやすく「牛乳が苦手!」という方もいらっしゃるかと思います。それは、牛乳の中に含まれている乳糖を消化するための消化酵素「ラクターゼ」の分泌不足が原因で起こります。ホエイプロテインには乳糖がほとんど含まれていないため、味は淡白で飲みやすく、胃腸にもたれにくいというメリットがあります。

ホエイプロテインのデメリットを挙げるとしたら、他のプロテインと比較して価格が若干、高いことでしょうか。ただし、それは製造工程に手間をかけて作っていることの証でもあります。

 

ホエイプロテインはこんな方にオススメ

プロテインは飲むタイミングが重要です。トレーニング後は、素早く筋肉を回復させるために、できるだけスピーディーにタンパク質を筋肉細胞に届ける必要があります。ホエイプロテインは、水溶性で体内での吸収時間が早いことから、運動直後のタンパク補給には最適とされています。筋肉トレーニングだけでなく、長距離走などの持久系スポーツや、瞬発力が必要な格闘技、球技など、さまざまスポーツ分野で強靭な体を作りたい方に適しています。

 

 

製法によって異なる3つのホエイプロテイン!

吸収スピードの速さや、おなかにやさしいなど、優れた特徴を持つホエイプロテインですが。その製造方法には、大きく3つの製造方法があり、それぞれ異なった特徴があります。

 

【ホエイプロテインの3つの製造方法】

 (1) WPC製法 (Whey Protein Concentrate)

 (2) WPI製法 (Whey Protein Isolate)

 (3) WPH製法 (Whey Protein Hydrolysate)

 

(1)WPC製法(Whey Protein Concentrate)

原料になる乳清をフィルター膜で処理することによって濾過し、得られた液体成分を濃縮する製法です。乳糖が残りやすく、乳糖不耐症を持つ人には、お腹がゴロゴロする場合もあります。一方で乳清に含まれるビタミンやカルシウム、ミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素を多く含んでいるメリットがあります。

WPC製法は濾過を利用するので、乳製品独特のえぐみや舌触りが残りやすくなります。

WPCの吸収スピードは、他の製法のホエイプロテインと比べて遅めです。

次に説明するWPIの体内への吸収時間が、約30分~2時間なのに対し、WPCは約3時間以上かかると言われています。

たんぱく質の含有量は80%程度と低めですが、製法が比較的簡単なため安価な商品が多く、手に取りやすいプロテインです。

 

(2)WPI製法(Whey Protein Isolate)

先ほどのWPC製法で分離されたタンパク質をさらに「膜処理」や「イオン交換」などの方法で、炭水化物や脂肪といったタンパク質以外の成分をより取り除いて分離します。WPI製法は、たんぱく質の含有量が約90%と非常に純度が高いのが特色です。そのため、お腹の不調になりやすい乳糖の含有率が非常に低く、乳製品が苦手な方にも適したプロテインです。同時に、脂質も1%未満程度しか含まれていないため、カロリーが気になる女性も安心して摂ることができます。

 

吸収速度はダントツ!

WPIは吸収スピードが他のホエイプロテインと比較して非常に早く、トレーニングの直後の素早いタンパク補給に最も適しています。

筋肉はトレーニングの後、1~2時間の間に合成のピークがあると言われています。そのタイミングでプロテインを体に吸収さるためには、摂取後1時間以内に約70%が体内に吸収されるWPIは最適のプロテインです。せっかくの筋力トレーニングの効果を最大限に活かすことが期待できます。

プロテインの純度を高くするために手間がかかっているので、WPCよりも少々高価ではありますが、より高品質なたんぱく質を求める方にはWPIがオススメです。

 

(3)WPH製法(Whey Protein Hydrolysa)

WPC製法で分離されたタンパク質をさらに、微生物に含まれる酵素などを利用して加水分解し、アミノ酸の細かい繋がりにまで分離したものがWPHです。すでにタンパク質が体内で消化された状態と同じであるため、胃や腸への負担は少なくなります。さらに、消化吸収の速さも、WPCやWPIに比べ、早くなります。

WPHは、WPIと比較して、フィルター処理やイオン交換法を用いていないことから、タンパク質の含有量はWPIより低くなります。しかし、他のホエイプロテイン、カゼイン、ソイプロテインなどのタンパク質とは異なり、含有タンパク質の体内への吸収率の高さが特徴です。WPH以外のタンパク質は、体内に取り込まれる過程で、多くが脂肪に変換されたり、体外に排出されたりする傾向があります。その点において、WPHプロテインの利用効率は高いと考えられています。

一方で、WPHは、製造工程が多く、価格も高めのものが多いですが、吸収スピードの速さや、体内での利用効率の高さなどのメリットがあります。

 

ソイプロテイン

ソイプロテインの原料は名前の通り大豆です。ソイプロテインの特徴は、カゼインプロテインと同様に、摂取してから吸収されるまでに約5~6時間かかることです。摂取後は、満腹感が持続しやすいので、カロリーコントロールやダイエット時には、最適のプロテインです。

ソイプロテインには、大豆イソフラボンという成分が含まれています。イソフラボンは、化学構造が女性ホルモンに似ており、髪や頭皮に良いだけではなく肌の新陳代謝を促進させたり、骨や皮膚を丈夫にし、自律神経を安定させる効果があるとされる栄養素です

ソイプロテインは、価格が比較的安いことも特徴の一つです。しかし、水分には溶けにくいので、飲料などに溶かして飲む場合は、飲み辛さを感じる方も多いかもしれません。

 

ソイプロテインは、こんな方にオススメ

 

ソイプロテインは吸収速度が遅く、満腹感が持続しやすいためカロリーコントロールをしている方におすすめです!

イソフラボンや不飽和脂肪酸が含まれているので、肌や毛髪の張りを保つ効果や、コレステロール低下などの効果が期待されます。

 

ホエイとカゼインまたはソイプロテインのミックス

トレーニングを終えた後には、少しでも早く、筋肉細胞に栄養素を補給したいものです。一方で、時間をかけてタンパク質をじっくりと供給し続けるためには、ホエイとカゼインを混ぜて摂取するという方法が効果的です。

また、既存のプロテイン商品にも、複数の原料や製法から作られたプロテインが、各メーカーから販売されているので、目的に合ったものを購入することも、一つの選択肢です。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

 

まとめ

 

【カゼインプロテイン】

カゼインプロテインは、満腹感が持続しやすく、カラダにゆっくりと持続的にタンパク質が供給されていきます。

タンパク質以外にカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

価格が安価なのも大きなメリットです。

 

【WPCプロテイン】

ビタミンやカルシウムなどのミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素も多く含んでいるメリットがあります。

吸収スピードは、他の製法のホエイプロテインと比べて遅めです。

比較的、安価な商品が多い。

 

【WPIプロテイン】

WPIは吸収スピードが他のホエイプロテインと比較して非常に早い。

乳製品でおなかがゴロゴロしやすい方にも適したプロテインです。

少々高価ですが、より高品質なたんぱく質を求める方にはオススメです。

 

【WPHプロテイン】

体内への吸収スピードは非常に高い。

タンパク質が体内で消化された状態と同じであるため、胃や腸への負担が少ない。

他のプロテインと比較して体内での利用効率が高い。

 

【ソイプロテイン】

ソイプロテインは吸収速度が遅く、満腹感が持続しやすい。

イソフラボンや不飽和脂肪酸が含まれ、肌や毛髪の張りを保つ効果や、コレステロール低下などの効果が期待されます。

 

プロテインの原材料や製造方法の違いによってプロテインを分類し、それぞれの特色を解説しました。

どのプロテインが一番良いかではなく、使う方の目的に合わせでどの商品を選択するかが重要になります。製法の異なるいくつかのプロテインを組み合わせながら、状況に合わせて摂取する、という方法も考えられます。また、トレーニングの前後だけではなく、日常の食生活に取り入れることで、ダイエットやカロリーコントロールにも役立つので、ハードなトレーニングを目指す男性だけではなく、女性にも、積極的に取り入れてほしいサプリメントです。

最近のプロテインサプリメントは、形態も様々なものが開発されています。粉末、タブレット(粒状)、液体、ゼリー、バー(固形)などがあり、状況に応じて摂取しやすいように工夫されています。

ぜひ、この記事を参考にして、自分にあったベストなプロテインを選んでください。

 

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