「六大栄養素」を理解しよう!

 

「六大栄養素」

自分自身の最高の健康状態に到達するためには、身体にとって必要な栄養素や、その働きについて理解することが重要です。

今回は、健康維持増進のために摂取すべき「六大栄養素」と、その役割をご紹介します。

この記事を読むと、

「自分には、どんな栄養素が不足しているのかなぁ?」

「どのようにして、バランスよく栄養素を補給したらいいんだろう。」

 

といった不安や疑問点の解決に役立つはずです。

 

              「六大栄養素」とは

1.炭水化物 (糖質)

2.たんぱく質

3.脂質

4.ビタミン

5.ミネラル

6.食物纖維

 

「人はその人が食べるものからつくられる」といわれています。

人にとって、ものを食べるという行為は最も重要であり、

生命そして健康を維持するうえで必要不可欠です。


人の身体に必要な栄養素は、全部で40種類ほどあるとされています。それらは化学的な性質によって、

糖質(炭水化物)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、6つに分類することができます。

これらの6つの栄養素は「六大栄養素」と言われています。

最近まで食物繊維は、人の体内では消化されないか、あるいは消化されにくいことから、人体にとって必要のない成分と考えられてきました。

しかし、現在では生活習慣病の予防に有効であることが分かり、

「第六の栄養素」として位置づけられています。まずは、

この「六大栄養素」をバランスよく摂取していくことが重要です。

 

「六大栄養素」の3つの役割

 

これらの「六大栄養素」は体内で次の4つの役割を果たしています。

 ①エネルギー源になる
 ②体を構成する組織をつくる
 ③身体機能を整える
 ④有害物質を排出する

 

まずは、これら4つの役割を持った「六大栄養素」をバランスよく摂取することが重要です。

それでは、「六大栄養素」を1つずつ解説していきます。

 

 

炭水化物 (糖質)

体を動かすエネルギー源となり、消費されない分は脂肪に変換されて皮下や内臓に蓄えられます。

摂り過ぎると肥満につながります。ご飯類やパスタ、パン、うどん、砂糖、果実などの主成分です。


脂質

エネルギー源として使われる場合は糖質より効率がよく、体内でホルモンや細胞膜の材料にもなるなどの重要な働きがあるため、

健康を維持するために必要な栄養素です。コレステロールの運搬・代謝などにも重要な働きをします。

ただし、油断して脂質をとり過ぎてしまうと、体脂肪が増えてしまいますが、「良質な脂質」を適量とれば、ダイエットの味方にもなってくれます。
肉の脂身、バター、ラード、各種食物油脂などに多く含まれています。

 

たんぱく質

筋肉や、皮膚、血液などの主成分で、それらの細胞は、日々新陳代謝を繰り返していることから、常に補給していく必要があります。優先的にエネルギー源となる糖質や脂質が不足してくると、たんぱく質がエネルギー源として消費されてしまいます。牛・豚・鶏などの肉類、魚類、卵・牛乳、大豆などに多く含まれています。

 

ビタミン

ビタミンは他の栄養素が効率よく働くために、潤滑油の役割をしています。

ビタミンとは、体の成長を促進するために不可欠な微量有機化合物の総称です。

糖質、脂質、たんぱく質などの三大栄養素がエネルギーとして利用されるのに対し、

ビタミンは体内の代謝反応に利用され、生理機能を円滑にする役割を担っています。

ビタミンDのように紫外線を浴びることにより皮膚で合成されるものもありますが、

ほとんどのビタミンは体内で作り出すことができません。なので、食品から摂取する必要があります。

ビタミンが不足すると、疾病や成長障害が起こる、ビタミン欠乏症になることもあります。

ただし、水溶性のビタミンは必要量以外、体外に排泄されますが、

脂溶性のビタミンは摂り過ぎると体の中に蓄積され過剰症を起こすこともあるので、摂取量には注意が必要です。

 

ミネラル

ミネラルは、体を構成する物質のうち、水、たんぱく質、糖質、脂質の構成元素である酸素、炭素、水素、窒素を除いた元素の総称で、

金属や岩石などの物質のことです。体重の約5%を占めています。体内のミネラルは微量ですが、

体の機能を維持、調整するために、とても重要な役割を果たしています。体内では合成できないので

食物などから摂取する必要があります。

ミネラルの中でも日本人にとって重要なものはカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、ナトリウムなどです。

必要な摂取量を把握したうえで補給したいミネラルです。

 

食物繊維

食物繊維は、永らく体に必要なものだと思われていませんでした。今では「第六の栄養素」として重要視されています。

食物繊維は海藻類、穀類、豆類、野菜類に多く含まれ、人の体内で消化されないか、あるいは消化されにくい食物の成分のことをいいます。
食物繊維は、腸の働きを整える他、糖分の消化吸収をコントロールし、

血糖値の急な上昇を抑える働きもあります。

また、食物繊維を豊富に含んだ食品は、水分を取り込み胃の中で膨らむために、満腹感が得やすくなります。食べ過ぎを防止し、肥満や便秘を防ぐ効果が期待できます。

脂肪分の多い肉類などの摂取が多い傾向の人にとって、野菜や果物など植物性の食品に多く含まれている食物繊維は、身体に不可欠な栄養素です。

 

まとめ

「六大栄養素」とは、糖質(炭水化物)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物纖維であることが解りました。

六大栄養素にはそれぞれ大切な役割があり、互いに関係、協力しあうことによって、体の活動が円滑に行われています。

六大栄養素を意識しながらメニューの組み合わせ方を工夫すると、バランスの良い食生活ができそうですね。

普段の食事作りにも、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。

また、サプリメントを利用して、必要な栄養素を効率的に補給することも効果的です。

 

生活習慣が気になる方

今、注目の成分「酵素」を徹底解説!

 

 

「ダイエットを成功させたい!」

「最近、体重が増えはじめた!」

「体に残る疲れ。なんとかならないかなぁ。」

 

このように、感じ始めた方は、「酵素」に注目してみてはいかがでしょうか。

 

最近は、「酵素ドリンク」や「酵素入り食品」など、酵素を利用した商品も多く見かけます。

 

酵素は体の中でとても重要な、数多くの役割を担っています。

 

この記事では、酵素の重要性やその働き、そして、酵素の働きを活かすことで、どの様な効果が期待できるのかを解説いたします。

 

【9大栄養素の一つ「酵素」】

栄養学ではタンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水を7大栄養素と呼んでいますが8番目にファィトケミカル(植物に存在する化学物質)、そして、9番目の栄養素が「酵素」と言われるほど、酵素は身体にとって重要な成分なのです。

 

【酵素の役割】

ヒトが摂取した栄養素は、体内で消化、吸収され、最終的には、代謝されて体温を上げたり運動するためのエネルギーになります。或いは、分解された栄養素が、再度、組み立てられて身体の構成要素となっていきます。その際、体の中では非常に多くの化学反応が起きています。その一連の化学反応の速度を身体が必要とするスピードまで上げたり、バランスをとったりするために重要な役割を果たしているのが「酵素」なのです。その他にも、体内の有害物質を処理し排泄する反応や、体の成長、免疫反応、体の調節機能など、多くの反応に酵素が関わっています。

 

【酵素の正体】

酵素を一種類の栄養素と考えている人も多いようですが、酵素の正体は20種のアミノ酸の組み合わせで構成されたタンパク質です。酵素はすべての動物や植物の中に存在しています。動植物のDNAの中には、膨大な数の酵素の設計図が組み込まれていて、生命活動を維持するために、体内で適切な酵素を作り出し、化学反応を円滑に進めることで生命機能を維持しています。

身体の中で起きている多くの化学反応には、特定の決まった酵素が必要になります。そのため、ヒトの体内には、約5,000種類もの酵素が存在すると言われています。

大きく分類すると、食べ物を消化、吸収するときに働く「消化酵素」と、吸収した栄養素をエネルギーに変換する「代謝酵素」の二つの種類に分けられます。

ダイエット時にオススメしたい!酵素サプリメント3選 徹底解説!

 

 

【酵素の性質】

基本的に化学反応は、環境温度が高いほど活発になります。 このことは、酵素が触媒として働く化学反応にも当てはまり、温度が高くなれば酵素の活性も高くなります。しかし、酵素自体は、タンパク質であることから、ある程度以上温度が上がると、酵素の性質に変化が起こり、急速にその活性機能が失われてしまいます。一度失われた酵素の機能は再びもとに戻ることはありません。

また、酵素の働きは、周囲の環境が酸性化かアルカリ性かということにも影響を受けます。強い酸やアルカリに触れると、タンパク質である酵素が変性し、体内での化学反応を進める機能が減少してしまいます。大半の酵素は、中性付近で最も活性が高くなりますが、稀に酸性、あるいはアルカリ性の環境で活躍する酵素も存在します。

 

【酵素の体内での働き】

酵素を食品として口から摂取した場合、酵素がそのままの状態で腸から吸収され、体内の細胞内にまで行き渡ることはありません。

口から入った食べ物は、胃、腸などの消化器官で、分解された後に、身体に吸収されます。食物内の酵素も消化器官でアミノ酸にほぼ完全に分解されてしまうので、そのままの形で生体に入って作用するということはないのです。

 

たとえば、酵素を含んだ軟膏などは、皮膚に塗ることで、角質を分解してすべすべにしたり、粘膜の炎症を鎮めたりする効果があり、実際に化粧品や薬剤に利用されています。

アメリカなどでは、微生物が作り出した消化酵素をパウダー状にし、食事の際に一緒に飲むことで、消化器官の負担を軽減することを目的にしたサプリメントなども販売されています。

しかし、それらの酵素の働きはあくまでも体外である皮膚や、胃腸などの粘膜の外側までであり、体の内部まで浸透して、酵素が作用している訳ではありません。

 

【酵素とサプリメント】

最近では、酵素を活用した、数多くのサプリメントや健康食品が販売されています。

食品として口から摂取された酵素が、そのままの形で体内の細胞に届き、直接作用することがないのであれば、酵素や酵素を含有した食品を摂取することに意味はないのでしょうか。

実は、多くの酵素食品に含まれているのは、酵素だけではありません。酵素によって作り出された有効成分が、豊富に含まれていることが重要なのです。そのことを理解するためには、「発酵」を理解する必要があります。

 

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【発酵とは】

発酵とは、微生物が持っている酵素が食品成分に関わって起こる物質変化で、その時に人間にとって有用な成分が生産されます。

例えば、納豆菌が持っている酵素は、大豆に含まれるタンパク質や糖などを分解(発酵)し、栄養豊富な納豆を作り出します。

また、乳酸菌は、糖を発酵して有機酸やアミノ酸、抗菌物質、芳香成分などの有益な発酵生成物を生産します。乳酸菌はヨーグルトやチーズをつくる際に使用されています。また、日本の漬物や味噌などを製造する際にも、乳酸菌の発酵が利用されています。

 

微生物が持っている酵素が、発酵を引き起こすことにより食材の分解と合成を行って人にとって有益な成分を作り出しているのです。
この発酵によって作り出される代謝物質の中には、多種のアミノ酸、ビタミン、ミネラル類、ポリフェノール類など、身体にとって非常に有益な成分が豊富に含まれています。

酵素サプリメントを選ぶ際には、酵素によって作られた、これらの有効成分が、豊富に含まれていることが重要なポイントになります。

酵素の働きによってつくられた、アミノ酸などの有効成分が豊富に含まれた酵素サプリメントや、発酵食品を摂取することは、美容や健康維持にとても効果的です。

ダイエット中に無理な食事制限をしてしまうと、身体に必要な栄養素まで不足してしまいます。そうなると免疫力が落ちてしまうばかりか、身体に備わった基礎代謝まで落ちてしまい、余分な脂肪をため込むことになってしまいます。特にダイエット中には、酵素によって作り出されたアミノ酸やミネラルなどの代謝成分が豊富に含まれた酵素サプリメントを利用することが重要です。身体への負担を減らすと同時に、基礎代謝を上げることもできるので一石二鳥です。

 

【体内の酵素を活性化する方法】

身体の中で起こっている消化、代謝、免疫など、さまざまな生体反応に酵素が重要な役割を果たしていることを理解して頂けたでしょうか。
では、体内にある酵素の働きを活性化させるには、どの様にすると、良いのでしょうか。

それには、以下の三つが効果的とされています。

 

 ①身体を温める。

 ②タンパク質やミネラルを補給する。

 ③腸内環境を整える。

 

①体温が1度下がると、体内酵素の働きは半分以下になってしまうといわれています。そして、基礎代謝や、免疫力、ホルモンの働きが悪くなり、体調不良を引き起こす原因になってしまうのです。また、酵素の働きが悪くなると、身体の中に代謝する際に出される老廃物がたまっていき、血液の循環も悪くなり、さらに体温が下がってしまうのです。
体を温めるには、有酸素運動がおすすめです。また、筋肉量を維持する程度の適度な負荷のある運動も大切です。筋肉の基礎代謝は脂肪の3倍以上もあるので、筋量を維持することは体重を減らすことにも役立つからです。

 

②酵素はタンパク質なので、約20種類あるアミノ酸から作られています。そのため、全てのアミノ酸をバランス良く摂取することが必要になります。また、酵素が効率よく働くためには補酵素と呼ばれるビタミンやミネラルも必要になります。

 

③腸内細菌は、消化酵素が分解しきれなかった食べ物を分解したり、腸内でアミノ酸やビタミンを作る働きをします。腸内細菌を活発にすることが、 腸内の酵素を増やし活性化することになります。そのためには、「発酵食品」を食生活に積極的に取り入れることが重要です。「発酵食品」は栄養バランスも非常に優れているので、体の中で酵素を作る材料としても効果的です。また、食生活の改善が難しかったり、食生活が乱れがちの際には、発酵生産物を豊富に含んだ酵素サプリメントを利用して手早く栄養補給することも効果的です。

 

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タンパク質(プロテイン)とは 役割と効果

 

タンパク質(プロテイン)とは

 

プロテインと聞くと多くの人は、

「ムキムキの筋肉作りというイメージ」

「運動している人がとるサプリメント」

といったイメージを想像するかもしれません。

今回は、よく耳にするけど、分からないことも多い「タンパク質」について解説いたしします。

 

タンパク質の働き

タンパク質は、六大栄養素の一つで、身体の中で筋肉や皮膚、血液、臓器や細胞の主要な構成成分で、生命の維持に欠くことのできない栄養素です。体内のタンパク質は、約20種類のアミノ酸がさまざまな組み合わせで結合することにより作られています。人体には約10万種類のタンパク質が存在しているといわれています。また、筋肉のエネルギー源にもなるため、スポーツサプリメントとしても注目されています。
そのようなタンパク質には次の5つの役割があります。

 

①生体の構成成分となる

毛髪や爪、皮膚、筋肉、血液、臓器など体を構成
する細胞の主成分であり、水分を除くと体内に最も多く存在する物質でもある。

 

②酵素となる

体内の化学反応を触媒する酵素もタンパク質からつくられている。

 

③ホルモンの材料となる

たんぱく質は各種のホルモンとなってカラダを維持・調節しています。

 

④免疫反応にかかわる

体内に侵入した異物(主にウイルス)を撃退する最も重要な細胞であるキラーT細胞は、良質なたんぱく質をとることで、大量につくりだすことができます。

 

⑤エネルギー源となる

糖質や脂質と同様、エネルギー源としても使われており、1グラム当たり4kcalのエネルギーを産生しています。

 

植物や細菌はアミノ酸を自らの体内で合成し、必要なタンパク質をつくっています。ところが、私たち人間は、新陳代謝を繰り返していくために必要とされている、すべてのアミノ酸を自分の体内で合成することができないのです。つまり、私たちは必要なタンパク質を食物から摂取しなければなりません。

 

タンパク質の摂取方法

タンパク質は基本的に毎日、補給する必要があります。タンパク質を効率よく摂取するには、良質なタンパク質を含んだ食品をバランスよく摂ることが重要になります。必須アミノ酸を豊富に含む動物性タンパク質に加えて、穀物や豆類など血中のコレステロール値を低下させる効果が期待できる植物性タンパク質も体の機能を高めるためには必要です。タンパク質の過剰摂取で健康を損なってしまったというような報告はありませんが、極端な過剰摂取は、内臓疲労や、カロリーオーバー、腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。体内の過剰なタンパク質は分解されて体外に排出されてしまいますが、やはりバランスのよい適量の摂取を心がけましょう。

 

タンパク質が体内で代謝される際には、ビタミンB6が 関与します。動物性タンパク質を多く摂る場合には、ビタミンB6も多く摂ることを心がけてください。

タンパク質の摂取量が多いと、尿中のカルシウム排泄量が増大します。これはタンパク質に含まれる硫黄(イオウ)やリンが代謝されることによって作られた硫酸やリン酸を中和するために、カルシウムが消費されるからです。カルシウムの補給にも十分配慮したいところです。

また、肉類からタンパク質を摂るときは、脂肪も存在していることが多いので注意が必要です。一方で、タンパク質の摂取が不足すると、免疫力の低下などさまざまな弊害を招く可能性があります。高齢者が積極的にタンパク質を摂ることによって、加齢による筋肉の減少を補うこともできます。タンパク質を構成するアミノ酸の一つであるグリシンを摂取すると、翌朝の目覚めがすっきりし、疲労感も軽くなるという報告もあります。アミノ酸は持久力の向上や、筋肉痛、疲労の軽減など重要な役割を果たすといわれているので、スポーツをする時にも積極的に摂取したい栄養素です。

 

 

 

タンパク質の食事摂取基準(推奨量)

タンパク質の摂取量は、厚生労働省が、制定した栄養素の摂取基準である食事摂取基準において、次のように記載されています。

 

成人男姓  60g/日

成人女性  50g/日

 

これは、基準値なので、運動量やライフスタイルによって、アレンジすることも必要かと思います。

 

 

欠乏症と過剰症

タンパク質が身体に不足すると、短期間の欠乏では、全身の筋肉が衰えて、血管がもろくなり、抵抗力が低下しやすくなります。また、血液の成分であるヘモグロビンが不足し、鉄欠乏性貧血を起こすこともあります。長期間の欠乏の場合は発育障害を招く恐れも考えられます。

 

 

まとめ

【タンパク質の役割】

  ①生体の構成成分となる

  ②酵素の材料となる

  ③ホルモンの材料となる

  ④免疫反応にかかわる

  ⑤エネルギー源となる

 

【タンパク質の摂取方法】

 タンパク質は本的に毎日、補給する必要があります。
ビタミンB6やカルシウムも併せて摂りましょう。

【一日の基本摂取量】

  成人男姓  60g/日

  成人女性  50g/日

 

 

プラセンタとは

 

プラセンタとは

プラセンタ(placenta)とは、哺乳類の胎児を成長させるための胎盤のことです。主にサプリメントや化粧品に利用されるのは、馬や豚、ウシ、ヒツジなどの動物由来のプラセンタです。最近では、植物の胎座から抽出される植物由来のプラセンタも広く利用されるようになりました。

プラセンタ(胎盤)には、アミノ酸、たんぱく質、糖質、ビタミン類、核酸、ペプチド、ムコ多糖類などの成分が豊富に含まれています。また、プラセンタには、胎児が育っていくための成長因子が豊富に含まれています。成長因子とは、細胞分裂を活性化させる因子のことです。成長因子が細胞を刺激することで、新陳代謝が活発になると考えられています。プラセンタにはこの成長因子の働きを促す働きがあるため、美容や健康に効果があるといわれています。

 

プラセンタの歴史

プラセンタの効果は古くから世界中で注目されており、特にアンチエイジングや肌を美しくする効果が認められています。

プラセンタはクレオパトラや楊貴妃、マリー・アントワネットが美容に愛用したとか、秦の始皇帝が不老不死を求めて使ったと言い伝えられていますが、確たる文献に基づいた史実ではありません。史料にプラセンタの名が初めて登場するのは、739年、唐代の中国『本草拾遺』(ほんぞうしゅうい)の記述になります。
現代においては、プラセンタは、旧ソ連のオデッサ大学教授で眼科医であったV. P. フィラトフ(1875 〜1956)が1920年代に研究を進めた組織療法に端を発します。フィラトフは、埋没療法を実験し、疾病の治癒にはプラセンタを使うと高い成果が得られることを見出しました(1)日本においては、江戸時代に、加賀藩御用達薬種商であった中屋彦十郎薬舗の昆元丹(こげんたん)に、漢方薬と一緒にプラセンタが処方され、民間薬として使われていたとの記録が残っています。

 

プラセンタの効果

プラセンタは、細胞レベルから肌の環境を整えます。しわやたるみ、毛穴の開きなどの肌トラブルを防ぎ、美しい肌へ導く効果が期待されています。

プラセンタには、以下の効果が報告されています。

 

   ・更年期障害やうつ病・不安を減少

   ・更年期障害による女性の肩こりに効果

   ・男性の性機能障害

   ・肝機能の改善

   ・シワの減少効果、角質水分量の増加

   ・疲労倦怠感、肩こり、関節痛、目の疲れ、食欲不振など疲労症状の改善

   ・口の粘り、噛み合わせの痛み、歯肉出血の改善

   ・メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ美白効果

   ・皮膚炎症の改善効果、美肌効果

   ・アトピー性皮膚炎の改善

 

プラセンタの有用性の報告

・豚のプラセンタ抽出物のサプリメントを使った試験では、更年期指数(SMI)やうつ病・不安の指数を減少させ、疲労感や関節痛を緩和する作用が確認されています[2]また、同様の試験で、更年期障害による女性の肩こり、男性の性機能障害、肝機能の改善に効果を示しました [3] [4]

・ヒトプラセンタでは、疲労倦怠感、肩こり、目の疲れ、食欲不振など疲労症状の人を対象として、半数以上に有効性が認められました[5]

・解決しにくい、歯周治療中の不定愁訴を訴えるグループで、豚プラセンタエキスは口の粘り、噛み合わせの痛み、歯肉出血について有意に改善させ、歯肉のそう痒感についても改善しました[6]

 

・プラセンタは、効能の承認を得ている原料では「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」を強調表示することができます[7]

 

・2016年の試験では、プラセンタの摂取が、皮膚のきめ・毛穴・発赤部分において改善効果を認める報告もあり、皮膚炎症の改善効果やメラニンの生成抑制効果の可能性があることが示されています[8]

 

・肌は、一定のサイクルで新しく生まれ変わります。この一連の肌の代謝を「ターンオーバー」とよびます。このターンオーバーのサイクルが乱れると、肌トラブルの原因になり、肌荒れやニキビ、吹き出物などが発生します。プラセンタは、ターンオーバーを促進させる効果があることが示されています。

 

・老化架橋とは、中高年になりコラーゲンの生成が衰え、古いコラーゲンが分解されずに余分な架橋としてどんどんつくられることを指します。この余分な老化架橋が増えると、肌の組織が硬くなり、皮膚の水分が失われてシワの原因となります。プラセンタは、細胞傷害の原因となる活性酸素の一種であるスーパーオキサイドを低減し、しわの原因となる老化架橋の形成を抑制する効果もあることから、プラセンタは有望な抗老化素材であるとする報告があります[9]

 

 プラセンタの副作用

現在、プラセンタを原材料とした多くの医薬品や、サプリメント、化粧品などの製品が作られています。医薬品は、開発から販売までは、様々な基礎試験、臨床試験、治験が行われ、その有効性について国が承認したもので、確かな効果が期待できます。
プラセンタは、比較的副作用が少ない製剤ですが、医療機関などで注射などをする場合、下記のような点が確認されています。

 

・注射部位の疼痛

・過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)

・注射部位の硬結

・頭痛

・肝機能障害(AST,ALT 上昇など)

 

また、アレルギー体質の患者へは慎重投与となっています[10]が、併用禁忌薬は特に挙げられていません[11]医療機関で使用されているプラセンタ注射薬は、人の胎盤を原料とし特定生物由来製品に指定されています。 特定生物由来製品は、その製造工程から市販後まで様々な安全対策が取られていますが、現状の製造工程で取り除けない未知のウイルスや病原体の存在を完全に否定はできず、感染症などのリスクはゼロとは言えません。 現在、日本でのプラセンタ注射薬による感染症の報告はありませんが、プラセンタ注射薬を打つ際には同意書を書く必要があります。

プラセンタサプリメントや、化粧品においては、購入の際に、原材料と産地を確認することや、SPFや日本健康・栄養食品協会(JHNFA)などの基準を満たしているか、などを確認して選ぶと安心です。

 

 

【参考文献】

(1) プラセンタ療法と統合医療

http://jplaa.jp/pdf/tougou.pdf

(2) Koike, K.; Yamamoto, Y.; Suzuki, N.; et al (2012). “Efficacy of porcine placental extract on climacteric symptoms in peri- and postmenopausal women”. Climacteric 16 (1): 28–35. doi:10.3109/13697137.2012.696290. PMID 22920723.

(3)Koike, K.; Yamamoto, Y.; Suzuki, N.; et al (2012). “Efficacy of porcine placental extract on shoulder stiffness in climacteric women”. Climacteric 16 (4): 447–452. doi:10.3109/13697137.2012.720622. PMID 23113540.

(4)江水保「プラセンタエキス含有ドリンクの性欲および性機能改善効果」『診断と新薬』第48巻第8号、2011年8月28日、 793-801頁。

(5)蜂矢敬彦「不定愁訴症例に対する胎盤成分(K・PE)の内服効果―ビタミンB1内服との比較臨床試験」『薬理と治療』第8巻第2号、 474-486頁。

(6)清水洋利、久保田恵、中西宏彰「歯周治療中の不定愁訴に対する胎盤抽出成分配合サプリメントの効果」『日本統合医療学会誌』第4巻第1号、2011年7月、 51-55頁。

(7)三井幸雄「凍結酵素抽出法を用いたプラセンタエキスの化粧品への応用 (特集 化粧品新素材と原料の新知見(1))」『Fragrance journal』第47巻第3号、2019年3月、 69-72頁。

(8)伊藤公美恵、植竹達雄、斉藤浩二、飯島肇「プラセンタ化粧品の肌への効果 (予備検討試験として)」『臨床医薬』第32巻第7号、2016年7月31日、 593-601頁。

(9)安井裕之、原口知子、望月彩音、石川裕樹、小松靖彦「新規プラセンタエキスの抗老化素材としての評価」『フレグランスジャーナル』第44巻第4号、2016年4月、 36-45頁。

(10)メルスモン 添付文書 メルスモン製薬株式会社 医薬品情報データベース、2016年10月19日閲覧

(11)ラエンネック 添付文書 株式会社日本生物製剤 2016年10月19日閲覧

 

 

プロテインサプリメントの選び方

 

プロテインサプリメントの選び方を徹底解説

 

筋肉トレーニングや持続的な運動をするときには、市販のプロテインサプリメントを利用しながらタンパク質を効果的に摂取して、理想の身体を手に入れましょう!

 

とは言うものの、プロテインは、国内、海外を問わず、数多くのメーカーから非常に多くの商品が販売されています。その中から、どのように自分に合った商品を選べばよいのか、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

 

「プロテインを飲んでみたいけど、何を基準に選べばいいのかな?」

「いつ、どのように飲めばいいんだろう?」

プロテインは、原材料や製造方法の違いによって、体の中での働きに違いがでてきます。
そして、それぞれのプロテインに合わせた飲み方を知ることで、その効果を最大に引き出すことができます。

今回は、プロテインの種類と効果、そして選び方や、飲み方のポイントをご紹介いたします。

プロテインを利用しているけど、自分に合っているのか分からない方や、これから利用してみたいけど何を基準に選んだらいいのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

 

プロテインの種類

とても多くの種類が販売されているプロテインですが、原材料の違いによって大きく「動物性」と「植物性」の2種類に分類できます。「動物性」の原材料には、牛乳。そして、「植物性」には大豆が使われています。

さらに、牛乳を原材料とした動物性プロテインは、製法の違いにより、3つの種類に分けられます。

 

 

①カゼインプロテイン 

②ホエイプロテイン(②-1 WPC  ②-2 WPI ②-2 WPH)

③ソイプロテイン

 

 

牛乳を原材料にしたプロテイン「カゼイン」と「ホエイ」

 

牛乳は88.2%の水分と約11.8%の乳固形分でできています。乳固形分には、炭水化物や脂質、タンパク質、乳糖、カルシウム、カリウム、さらにはそれ以外のビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

乳固形分は、タンパク質、糖質、ミネラル、ビタミンを含む8.3%の無脂乳固形分と3.5%の乳脂肪分に分けられます。

牛乳から生成されるタンパク質には、「カゼイン」と「ホエイ」の2種類があります。カゼインは、牛乳に含まれるタンパク量の約80%を占めます。ホエイプロテインは乳タンパクの約20%程度しか含まれておらず、貴重なタンパク質です。さらにホエイは製法の違いによって、「WPCプロテイン」と「WPIプロテイン」がつくられます。

 

カゼインプロテイン

カゼイン(casein)は、牛乳やチーズなどに含まれるリンタンパクの一種で、カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占めます。ガゼインは、チーズやバターを固める、乳固形分と呼ばれる主要成分の一つです。また、カゼインには、タンパク質以外にカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

カゼインプロテインは、不溶性で固まりやすい性質があります。

そのために、胃や腸内で固まったカゼインは、ゆっくりと分解された後、完全に吸収されます。

この特徴から、カゼインプロテインは運動後や、就寝前に摂取することで、ゆっくりと持続的にタンパク質がカラダに供給されていきます。

カゼインプロテインの摂取後は、満腹感が持続しやすいので、カロリーコントロールをしたい時や、スタミナが必要な長時間の運動前に摂取することをおすすめします。

 

カゼインは、カルシウムイオンやナトリウムイオンと結びつきやすい性質を持っているので、カルシウム補給を目的とした栄養補助剤に添加されることもあります。

さらに、整腸作用や、消化促進、血圧の抑制の効果や、鉄を溶けやすくして、腸管からの吸収を促進することで、鉄欠乏性貧血の改善効果があるとされています。

カゼインプロテインはホエイプロテインに比べ、プロテインをつくる際の製造工程が少ない分、製品の価格が安価なのも大きなメリットです。

 

 

「カゼインプロテイン」こんな方にオススメ!

  ◎カゼインプロテインは体への吸収速度がゆっくりなので、
   満腹感の持続が期待できます!

  ◎ダイエット時の間食や、筋力トレーニング後の
休息期間のタンパク質補給、また就寝前におすすめです

  ◎比較的、安価な製品が多いのも、大きなメリットです!

 

 

ホエイプロテイン

ホエイプロテインも、前述のカゼインプロテインと同様に、牛乳を原料としています。ホエイプロテインは水に溶けやすい性質があります。ヨーグルトの上澄みに透明な液を見たことあるかと思います。その中にホエイが溶け込んでいます。牛乳に含まれるタンパク質の約20%がホエイになります。

ホエイプロテインの一番の特徴は、体内での吸収が早いことです。カゼインプロテインが、摂取してから吸収されるまでに、約5~6時間がかかるのに対し、ホエイプロテインは、2時間ほどで吸収されるため、トレーニング後のスピーディーな栄養補給に最適なプロテインであると言われています。

ホエイは乳固形分を分離した後の乳清という液体を、さらに遠心分離して抽出したもので、カゼインよりタンパク質含有率が高く、ミネラルや水溶性ビタミンも豊富に含まれています。

ホエイプロテインの原材料である乳清タンパク質の中には、貧血の予防改善効果を持つと期待されているラクトフェリン等も含まれています。

ホエイプロテイン製品を作る際は、製造工程が他の製法に比べて多くなるため、販売価格が割高になる傾向があります。

 

牛乳が苦手な方にもオススメです!

ホエイプロテインは筋肉成分の多くを占めるアミノ酸で構成されており、高い筋肉修復効果が期待されています。また、牛乳を飲むと、おなかがごろごろしやすく「牛乳が苦手!」という方もいらっしゃるかと思います。それは、牛乳の中に含まれている乳糖を消化するための消化酵素「ラクターゼ」の分泌不足が原因で起こります。ホエイプロテインには乳糖がほとんど含まれていないため、味は淡白で飲みやすく、胃腸にもたれにくいというメリットがあります。

ホエイプロテインのデメリットを挙げるとしたら、他のプロテインと比較して価格が若干、高いことでしょうか。ただし、それは製造工程に手間をかけて作っていることの証でもあります。

 

ホエイプロテインはこんな方にオススメ

プロテインは飲むタイミングが重要です。トレーニング後は、素早く筋肉を回復させるために、できるだけスピーディーにタンパク質を筋肉細胞に届ける必要があります。ホエイプロテインは、水溶性で体内での吸収時間が早いことから、運動直後のタンパク補給には最適とされています。筋肉トレーニングだけでなく、長距離走などの持久系スポーツや、瞬発力が必要な格闘技、球技など、さまざまスポーツ分野で強靭な体を作りたい方に適しています。

 

 

製法によって異なる3つのホエイプロテイン!

吸収スピードの速さや、おなかにやさしいなど、優れた特徴を持つホエイプロテインですが。その製造方法には、大きく3つの製造方法があり、それぞれ異なった特徴があります。

 

【ホエイプロテインの3つの製造方法】

 (1) WPC製法 (Whey Protein Concentrate)

 (2) WPI製法 (Whey Protein Isolate)

 (3) WPH製法 (Whey Protein Hydrolysate)

 

(1)WPC製法(Whey Protein Concentrate)

原料になる乳清をフィルター膜で処理することによって濾過し、得られた液体成分を濃縮する製法です。乳糖が残りやすく、乳糖不耐症を持つ人には、お腹がゴロゴロする場合もあります。一方で乳清に含まれるビタミンやカルシウム、ミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素を多く含んでいるメリットがあります。

WPC製法は濾過を利用するので、乳製品独特のえぐみや舌触りが残りやすくなります。

WPCの吸収スピードは、他の製法のホエイプロテインと比べて遅めです。

次に説明するWPIの体内への吸収時間が、約30分~2時間なのに対し、WPCは約3時間以上かかると言われています。

たんぱく質の含有量は80%程度と低めですが、製法が比較的簡単なため安価な商品が多く、手に取りやすいプロテインです。

 

(2)WPI製法(Whey Protein Isolate)

先ほどのWPC製法で分離されたタンパク質をさらに「膜処理」や「イオン交換」などの方法で、炭水化物や脂肪といったタンパク質以外の成分をより取り除いて分離します。WPI製法は、たんぱく質の含有量が約90%と非常に純度が高いのが特色です。そのため、お腹の不調になりやすい乳糖の含有率が非常に低く、乳製品が苦手な方にも適したプロテインです。同時に、脂質も1%未満程度しか含まれていないため、カロリーが気になる女性も安心して摂ることができます。

 

吸収速度はダントツ!

WPIは吸収スピードが他のホエイプロテインと比較して非常に早く、トレーニングの直後の素早いタンパク補給に最も適しています。

筋肉はトレーニングの後、1~2時間の間に合成のピークがあると言われています。そのタイミングでプロテインを体に吸収さるためには、摂取後1時間以内に約70%が体内に吸収されるWPIは最適のプロテインです。せっかくの筋力トレーニングの効果を最大限に活かすことが期待できます。

プロテインの純度を高くするために手間がかかっているので、WPCよりも少々高価ではありますが、より高品質なたんぱく質を求める方にはWPIがオススメです。

 

(3)WPH製法(Whey Protein Hydrolysa)

WPC製法で分離されたタンパク質をさらに、微生物に含まれる酵素などを利用して加水分解し、アミノ酸の細かい繋がりにまで分離したものがWPHです。すでにタンパク質が体内で消化された状態と同じであるため、胃や腸への負担は少なくなります。さらに、消化吸収の速さも、WPCやWPIに比べ、早くなります。

WPHは、WPIと比較して、フィルター処理やイオン交換法を用いていないことから、タンパク質の含有量はWPIより低くなります。しかし、他のホエイプロテイン、カゼイン、ソイプロテインなどのタンパク質とは異なり、含有タンパク質の体内への吸収率の高さが特徴です。WPH以外のタンパク質は、体内に取り込まれる過程で、多くが脂肪に変換されたり、体外に排出されたりする傾向があります。その点において、WPHプロテインの利用効率は高いと考えられています。

一方で、WPHは、製造工程が多く、価格も高めのものが多いですが、吸収スピードの速さや、体内での利用効率の高さなどのメリットがあります。

 

ソイプロテイン

ソイプロテインの原料は名前の通り大豆です。ソイプロテインの特徴は、カゼインプロテインと同様に、摂取してから吸収されるまでに約5~6時間かかることです。摂取後は、満腹感が持続しやすいので、カロリーコントロールやダイエット時には、最適のプロテインです。

ソイプロテインには、大豆イソフラボンという成分が含まれています。イソフラボンは、化学構造が女性ホルモンに似ており、髪や頭皮に良いだけではなく肌の新陳代謝を促進させたり、骨や皮膚を丈夫にし、自律神経を安定させる効果があるとされる栄養素です

ソイプロテインは、価格が比較的安いことも特徴の一つです。しかし、水分には溶けにくいので、飲料などに溶かして飲む場合は、飲み辛さを感じる方も多いかもしれません。

 

ソイプロテインは、こんな方にオススメ

 

ソイプロテインは吸収速度が遅く、満腹感が持続しやすいためカロリーコントロールをしている方におすすめです!

イソフラボンや不飽和脂肪酸が含まれているので、肌や毛髪の張りを保つ効果や、コレステロール低下などの効果が期待されます。

 

ホエイとカゼインまたはソイプロテインのミックス

トレーニングを終えた後には、少しでも早く、筋肉細胞に栄養素を補給したいものです。一方で、時間をかけてタンパク質をじっくりと供給し続けるためには、ホエイとカゼインを混ぜて摂取するという方法が効果的です。

また、既存のプロテイン商品にも、複数の原料や製法から作られたプロテインが、各メーカーから販売されているので、目的に合ったものを購入することも、一つの選択肢です。

 

「WPI製法プロテイン オススメベスト5+1 徹底解説!」は、こちら

 

まとめ

 

【カゼインプロテイン】

カゼインプロテインは、満腹感が持続しやすく、カラダにゆっくりと持続的にタンパク質が供給されていきます。

タンパク質以外にカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

価格が安価なのも大きなメリットです。

 

【WPCプロテイン】

ビタミンやカルシウムなどのミネラルなど、たんぱく質以外の栄養素も多く含んでいるメリットがあります。

吸収スピードは、他の製法のホエイプロテインと比べて遅めです。

比較的、安価な商品が多い。

 

【WPIプロテイン】

WPIは吸収スピードが他のホエイプロテインと比較して非常に早い。

乳製品でおなかがゴロゴロしやすい方にも適したプロテインです。

少々高価ですが、より高品質なたんぱく質を求める方にはオススメです。

 

【WPHプロテイン】

体内への吸収スピードは非常に高い。

タンパク質が体内で消化された状態と同じであるため、胃や腸への負担が少ない。

他のプロテインと比較して体内での利用効率が高い。

 

【ソイプロテイン】

ソイプロテインは吸収速度が遅く、満腹感が持続しやすい。

イソフラボンや不飽和脂肪酸が含まれ、肌や毛髪の張りを保つ効果や、コレステロール低下などの効果が期待されます。

 

プロテインの原材料や製造方法の違いによってプロテインを分類し、それぞれの特色を解説しました。

どのプロテインが一番良いかではなく、使う方の目的に合わせでどの商品を選択するかが重要になります。製法の異なるいくつかのプロテインを組み合わせながら、状況に合わせて摂取する、という方法も考えられます。また、トレーニングの前後だけではなく、日常の食生活に取り入れることで、ダイエットやカロリーコントロールにも役立つので、ハードなトレーニングを目指す男性だけではなく、女性にも、積極的に取り入れてほしいサプリメントです。

最近のプロテインサプリメントは、形態も様々なものが開発されています。粉末、タブレット(粒状)、液体、ゼリー、バー(固形)などがあり、状況に応じて摂取しやすいように工夫されています。

ぜひ、この記事を参考にして、自分にあったベストなプロテインを選んでください。

 

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